これは絶品なベティ・ペイジ・スタチューの発売です。
前髪を短く切りそろえ、内側にカールさせたヘアスタイルで、ある時は一糸もまとわず、ある時はランジェリーやさらに過激なボンデージ・ファッションに身を包み、1950年代の男たちの視線を一身に集めたピンナッフ・ガール、Bettie Page(ベティ・ペイジ)。
セックスを語ることさえタブーだった時代にアンダーグラウンドのスーパー・クィーンとなり、1950年のデビューからたった7年間で忽然と姿を消してしまった。
2006年にはそんなベティのミステリアスな半生を綴った映画『ベティ・ペイジ』(原題はThe Notorious Bettie Page)が公開され、DVDも出ているから、エキゾチックな黒髪と無邪気な笑顔の彼女が、いかに偶然の積み重ねで有名になり、ついには時代の価値観と真っ向から対立することになってしまったか、ご存知の人も少なくないだろう。



マドンナの挑発的なステージ衣装やパフォーマンス、ユマ・サーマンやレニー・ゼルウィガーらハリウッド女優の黒髪と短く切りそろえた前髪など、ベティ・ベイジ・スタイルの影響は枚挙にいとまがない。
半世紀を経てベティ信者は男女を問わず増大の一途をたどっているのだ。
当然、写真集、イラスト、DVD、フィギュア、スタチュー、彼女の姿をプリントしたTシャツやアパレルなどのキャラクターグッズも百花繚乱だ。
そんな中で、1991年のディズニー映画『ロケッティア』の原作コミックスの作者で共同脚本家でもあり、グラフィック・ノベル・ライター兼イラストレーターのDave Stevens(デイブ・スティーブンス)によるベティの無双の魅力を描いた一連の作品は別格なのだった。
残念ながら、彼の新作を観ることはもうできない。
2008年に白血病で他界してしまったから、享年たったの53歳だった。
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『ロケッティア』の舞台を1938年のアメリカに持ってきたデイブ・スティーブンスは、当時のアール・デコ様式やインダストリアル・デザインに強く憧憬するアーティストである。
アメリカが近代化に向かって飛躍的に進歩した時代の象徴的意匠の虜だった。
彼が描く50年代のベティ・ペイジですら、そのタッチは30年代を風靡し、女体さえ流線型で描いた美人画作家George Petty(ジョージ・ペティ)の作風を踏襲している。
肉付きのよい堂々たる下半身、とくに下腿三頭筋の躍動的な表現はジョージ・ペティそのものだ。
そんなスティーブンスが1980年代にモノクロで描いたベティ・ペイジの絵を精巧に再現したスタチューが限定製作された。
となれば、放っておくわけにはいかないだろう。
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全高(33センチ)、ポリストーン製。
アール・デコ風のストゥールにベティを腰掛けさせるあたりは、スティーブンスの嗜好を心得た彫刻家の手腕である。
いままでに発売されたミニバストやスタチューとは一線を画し、ベティを愛する男たちの代表スティーブンスのハートまでがこの立体には込められているように思う。
留之助商店最初の新作ベティ・ペイジもの、入荷数が決定次第、近日中に予約を受け付けます。
またスティーブンスのテイストが最も強く反映されたロケッティアのスタチューが、何かと気になるメーカーElectric Tikiから発売されるけれど、ディズニー・ライセンス商品でやっかいながら、ただいま卸し価格での輸入を交渉中。
さらに1984年にスティーブンスが発表し、87年に850部が限定販売された幻のリトグラフROCKETEER & BETTYの店主秘蔵のサイン入り1部を、3月16日にJR岐阜駅の岐阜シティタワー43にオープンする留之助商店のポップアップ・ショップで展示販売の予定です。
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by tomenosuke_2006 | 2010-03-01 11:11 | チョイマモチャ
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