留ブラPRO、コンマ5ミリの攻防。
4月13日のマルシン工業さんでのミーティングは、本物のヒーロー・ブラスターに限りなく近い徳さん作の新原型を傍らに、訂正図面を睨みながらの徹底的な詰めの作業となった。
ヒーロー・ブラスターが銃設計上のルールを踏まえた工業製品で、それを忠実にモデルガン化するのなら造作はないと、担当技術者さんは語る。
しかしブラスターは詳細な図面もないまま、映画のためだけにスクラッチビルドされた1点ものなのだ。
劇中でそれを使用する男優の手に合わせてグリップ周りが削られたり、その生い立ちは時として即興的ですらある。
じつはブラスターに魅せられるのは、ユニークな外観はもとより、隅々まで計算づくの工業製品にはない熟練の技、変じて“生き物”の気配を感じるから。
削り出したか打ち出したか、あるいはその両方で手作りされたと思われるシリンダーカバーの複雑な形状などは、数値化に予想以上の困難を強いて、まるでブラスターに「真似できるものならやってみろ」と挑まれているかのようだ。
また実銃部分(チャーターアームズ・ブルドッグとステアー・レシーバー)を除く外装パーツ同士のクリアランスなどは一切考慮されていないため、図面化に当たりさらに技術者さんを悩ませることになった。
つまり原型通りに成形すればパーツ同士が擦れて傷ついたり、場合によっては組み付け不可能となり、量産ラインになど載せられない。
このままでは商品化はムリなのだ。
スクラッチのブラスターを工業製品化するなんて、土台やんちゃな夢だったのか。
原型をシリコン型に採ってレジンやホワイトメタルで抜き、コツコツ組み上げた留ブラOGを超えることはできないのか。
モデルガン化、すなわち工業製品化するにはルールのないヒーロー・ブラスターに相応のルールを後付けしなくてはならない。
外観を損なうことのないよう、一部パーツ同士のクリアランスをギリギリ、コンマ5ミリまで拡張することになった。
本物に宿る生命感すら再現した徳さんの原型は、マルシン工業さんの技術力で生身の銃たる留ブラPROとしてかならずや完成させたいと思うのだった。
下はミーティングののち作製された最新の透視図である。
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赤で示した部分のラインを変更して、さらに本物のヒーロー・ブラスターに近づけた。
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by tomenosuke_2006 | 2010-05-01 19:00 | 留之助ブラスター
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