Green Hornet - The Kato Trailer.
グリーン・ホーネット(1966〜1967)20世紀フォックス・テレビジョン作品。



解説『グリーン・ホーネット』
1936年から40年代のアメリカのラジオ・シーンで人気のあったジョージ・W・トレンドル原作による『グリーン・ホーネット』の最初の映像化作品で、TVシリーズの『バットマン』と同じプロダクション・チームによって製作された。『バットマン』ほどの過剰なキャンプではないけれど、テーマ曲に軽快な『バンブルビー・ツイスト(熊ん蜂の飛行)』をフューチャーし、美しいデザインとスタイリッシュな構成、そして何よりもブルース・リーの空手アクションが話題を呼んだ。これはブルース・リーが香港に帰ってクンフー映画に主演するまえの作品であり、彼の出世作でもある。1968年にはブルース・リーの人気にあやかり20世紀フォックスがTVシリーズを再編集した劇場版『グリーン・ホーネット』(原題は"Kato and the Green Hornet)を公開している。
物語はヒーローものによく見られるお馴染みのものである。改革運動家でありデイリー・センチネル紙の編集長兼発行者のブリット・リード(ヴァン・ウィリアムス)がグリーン・ホーネットに変装し、彼の忠実な助手で空手の達人カトウ(ブルース・リー)とともに正義のために闘う。その秘密を知るのは顧問弁護士のF・P・スキャロンただひとり。リードを崇拝して止まない秘書のキャシーや頑固な犯罪リポーターのマイク・アックスフォードですらグリーン・ホーネットの正体を知らない。
悪玉たちはいずれも犯罪シンジケートに関係し、『バットマン』の奇妙な怪人たちよりも現実味があり手強い。このシリーズのもっともユニークな点は、グリーン・ホーネットもカトウもけっして高潔なヒーローではないということ。彼らは法の盲点を突いてのさばる犯罪者を、ときには非合法な手段で窮地に追い込むのだ。つまり目には目をの必殺仕掛人タイプ。だから警察にもにらまれてしまう。
『グリーン・ホーネット』は『バットマン』のように爆発的な人気を得ることはなかった。魅力的なヒーローが画面狭しと大活躍する反面、あまりにも類型的なエピソードが繰り返され、さらに悪玉が個性に欠けていたことが災いしたのである。その結果、1966年9月にスタートしたシリーズは翌年の7月に全26話を放映し、終了してしまった。
余談だけれど『グリーン・ホーネット』の原作者トレンドルが主人公ブリット・リードをローン・レンジャーの甥として創作していたことを知る人は少ない。グリーン・ホーネットの黒マスクと帽子は、ローン・レンジャーのトレードマークを原題風にアレンジしたものだったのだ。同じく助手のカトウが日本人なのも、ローン・レンジャーの相棒トントがインディアン青年という非白人だったからなのである。

Film Fantastic 4 / SF-F映画テレビ大鑑 1965-1969より抜粋


by tomenosuke_2006 | 2011-12-23 19:34 | TV・映画・ビデオ
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