ひさしぶりにアンクル・タイプの近況など。
ひさしぶりにアンクル・タイプの近況など。_a0077842_8384927.jpgやっとP38アンクル・タイプ・カービン留之助ver. 2が完成した。
2月上旬に留之助ver. 1を製作原価でヤフオクに出品したら、一瞬にして希望落札価格で売れてしまった。
これには店主も驚いたけれど、それ以上に愕然とされた方がいらっしゃった。
東京のKさんだ。
製作中から何度もお問い合わせいただき、直接購入したいとのお申し出を、宣伝とリサーチをかねてヤフオクに出したいのでと丁重にお断りした。
その際、希望落札価格で買う人などいないだろうから、のんびりオークションの成り行きでも眺めててくださいと言ってしまったのだ。
ロジックさんのアンクルカービン・キットとバクレツパイナップルさんのロングマガジン、それにアメリカの研究家ブラッド・ファーガソンさん監修になる精巧なプロップレプリカのユーティリティ・パックと本物のブシュネル・ファントム・ピストル・スコープ。
この4つが揃うまでにおよそ2ヵ月を要した。
仕上げは1週間、お店を閉めたあと例によって榎本店長が夜なべした。
Kさんからは店長に、こんなリクエストが寄せられていた。
「ver. 1はアンクルタイプが40年経った状態を再現されたように思うのですが、私が欲しいのはいままさにアンクル本部から支給されたばかりのもの。私の中でアンクルタイプは過去のものではなく、現在進行形だからです」。
それに対して榎本店長は。
「本体のグリップやロングバレルのグリップ部分などは、アルミパーツに黒塗装という設定どおりにシルバー色のテクスチャーを描きこんで、その上に黒を重ね、ロジックカービン・キットはネジなどもすべてバラして、あえてひとつひとつ色調を微妙に変えました。ガンメタ・黒・シルバー・ガンブルー・オレンジなど。これにより組み上げた時の銃器の精密感というか、面白い効果が出たと思います。支給したてのカービン銃ということでしたが、作動部や銃口には少しだけ使用感のようなものをアクセントに足しています。やはり汚さないと気がすまないので、こんな感じです」。
はい、よ〜く出来ました、留之助ver. 2もまたまた個性的な仕上がりで、よし。
さっそくKさんに送ってあげて、このブシュネル・スコープのオリジナル・パッケージもいっしょにね。

じつはほかにもお2人、アンクルカービンの完成を待ってらっしゃる。
ブシュネル・スコープはやっと入荷のメドがたったのだけれど、本業(宝石デザイナー兼ディラー)が忙しいとかで、ブラッドさんがなかなかユーティリティ・パックの製作に入ってくれない。
それともうひとつ直接カービンには関係ないけれど、大問題が。
店主の強い要請でマルゼンP38用にカスタマイズしてもらっていた一体成型フラットグリップなんだけれど、これ以上提供できなくなったと言ってきたのだ。
販売用に理想のアンクルタイプ・ハンドガンを2挺ほど用意したばかりだというのに、2度とこの傑作グリップは手に入らないってこと?
ここにある2挺、どうしようか考えてしまうじゃないですかぁ。
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現存するオリジナルモールドから抜かれた一体成型の完璧なフラットグリップ。ブラッド・ファーガソン氏が主催するアンクルガン・ドット・コム製。左右から2枚のグリップを組み合わせるモナカタイプとは異なり、ズレや握った際のきしみが一切ない。手のひらへの驚くべきフィット感は、握った者にしか分からない快感である。


by tomenosuke_2006 | 2007-04-01 08:49 | 留之助プロップレプリカ
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