パリ、カルティエ、デイヴィッド・リンチ。
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5月7日から1週間、セントレアからパリ経由でフェレンツェとミラノをまわる予定を切り詰めて、最後の2泊をパリで過ごすことにした。
カルティエ現代美術財団デイヴィッド・リンチの作品展The air is on Fireが開催中だと知ったからだ。
財団のサイトでその展示のおおよそは理解できるだろう、ぜひご覧いただきたい。
店主としては1983年以来、映画というフィルター越しでしかデイヴィッドを垣間見ることができなくなり、いまでは遠い存在の人となってしまったが、なぜかそこ、カルティエのガラス張りの美術館には20数年の空白を埋めてくれる“時間のようなもの”が展示されている気がしてならない。
パリへ出かけて、LA時代の古い友と心の再会を果たしたいと思う。

下のベタ焼きはデイヴィッドの出世作エレファントマンが公開された直後の1980年秋に店主が撮影したもの。
場所はフランシス・コッポラ所有のゾエトロープ・スタジオにあったデイヴィッドの仕事場。
彼はコッポラのプロデュースでSFミュージカル『Rony the Rocket』の準備を進めていた。
残念ながら肝心のコッポラが『ワン・フロム・ザ・ハート』の失敗で破産したためデイヴィッドの企画も流れ、しばらく会う機会を逸してしまったが、翌年、彼から電話があり『砂の惑星』の脚本を書き始めたと教えられた。
いずれ折りを見て、デイヴィッド・リンチと店主のあいだに起きたささやかな事件について語ってみたいと思う。
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by tomenosuke_2006 | 2007-04-27 23:21 | TV・映画・ビデオ
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