LA trip もうひとつの目的。
毎年、クリスマス・カードを送ってくれるというのに、こちらからは連絡も何もしないで不義理を重ねてしまった大切な友人。
1980年、LAに住みはじめた駆け出しの店主を、つねにバックアップしてくれたかつてのハリウッドSFX界の寡黙な巨人。
スピルバーグの未知との遭遇や1941で映画史最高の精密さといわれるミニチュア・モデルやセットを創り上げた歴史の人。
ほとんどの同業者が失職してしまったデジタル全盛のいまでも、各種のコンセプト・モデルや大型セットのコンセプト・ミニチュアの製作で多忙な、知る人ぞ知るグレッグ・ジーン。
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上の写真 
きれいな住宅街の瀟洒な自宅の中のグチャグチャな部屋にグレッグ・ジーン。
右のカーク船長のコスチュームの隣りは、
1955年の宇宙水爆線でメタルーナ星人が着用したツナギ。
下の写真 
ダイニングルームの大きなテーブルの上のありさま。
カーボンフリージングされたハン・ソロはグレッグがILMで働いたとき、
オリジナルの型から抜いてもらったもの。


8ヵ所の専用倉庫と2軒の持ち家に世界でも有数のSF映画のコスチュームとプロップのコレクションを保管している、というよりは放り込んでいる、整理整頓の苦手な偉大な収集家でもある。
このまえは1966年の映画ミクロの決死圏の潜航艇プロテウス号のミニチュア・モデルをオークションで売却し、新しい家の頭金にしたりした。
とにかくそういうグレッグに店主は会わなければならなかった。
会って変わりのないことを知ってもらい、これまでの不義理を釈明せねばならなかった。
そして頼みごとが、ひとつ、ふたつ、みっつ。
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上の写真 
クローゼットから出てきた2001年宇宙の旅のヘルメット。
映画ではたった6個が作られ、色を塗り直して使い回されたが、これは現存する4個のうちのひとつ。
まさにナショナルトレジャー級、試しにかぶってみたら、
あまりのうれしさに店主クラクラきて、スターゲートを一瞬見たような気が。
下の写真 
0011ナポレオン・ソロのスラッシュ・コスチューム。
ホルスターのピストル・サック部分は木製のダミ、
その他大勢のスラッシュ兵が使用したものだと思われる。


頼みごとというのは、まず、そのむかし譲り受けたグレッグがデザインしたフレッシュ・ゴードンのポコチン・ピストルの複製を作って限定販売していいかということ。
そんなの誰も欲しがらないよといいながら、笑って快諾してくれた。
ふたつめのお願いは、来年40周年を迎えるオリジナルの猿の惑星で使われたゴリラ兵のライフルを型どりしてもらうこと。
だいたいありかは分かっているから、見つけ出してそうするよと、これも快諾。
精巧なレプリカの少数限定生産を考えていると話したら、ライセンスをとって量産すれば、きっとアメリカでたくさん売れるのにとグレッグ。
みっつめは、店主だから知っているグレッグの秘蔵コレクションのひとつ、あのスラッシュ・ライフルをなんとかできないかということ。
が、これこそ大問題で、どの倉庫のどこに片付けたか思い出せないという。
絶対見つけ出してほしいと、強硬にお願いしたのだった。
いま試作中のブラスターといい、留之助がカスタムメイドしてみたいと思うオブジェモチャは鉄砲ばかり、なぜかしら。
とにかくランチをいっしょにとったり、グレッグと楽しい午後を過ごしたあとは、店主、同行のふたりの青年をユニヴァーサル・スタジオ・ツアーへと案内したのだった。



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↑ クリンゴン・シップのミニチュア・モデル¥937,500(税込)
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これは映画製作時にグレッグ・ジーンが製作した撮影用モデルのモールドを使用し、
グレッグ自ら6個だけ製作して販売したものの最後の1点。


by tomenosuke_2006 | 2007-07-25 20:00 | モチャ行脚
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