行けないなら、せめて。
LA北部のパサデナといえば、オールドタウンの名で親しまれている風光明媚な街。
ここで開催されるローズボウルや19世紀から続く新年のパレード、月一のアメリカ最大のフリーマーケットはつとに有名だね。
街の中心を走るコロラド・ブルバードはかつてルート66として東部と西部を結んだ歴史の道で、1980年代のはじめに再開発がはじまり、いまじゃレンガや石造りの古い建物がきれいにレストアされて、レストランや一流ショップが軒を連ねるハイソな通りに変貌している。
そのコロラド・ブルバードの一本北の通りをユニオン・ストリートといい、そこにカリフォルニアで生まれ育った様々な芸術をスペシャライズドした美術館パサデナ・ミュージアム・オブ・カリフォルニア・アート(PMCA)がある。
でだね、そのPMCAにロサンゼルス・トイ・ドール&アミューズメント・ミュージアム(LATDA)、つまりオブジェモチャ博物館が常設されることになり、いまその記念すべき第1回目の企画展BEYOND URUTRAMANが開催中というわけなんだよ。
復唱するよ、パサデナ・オールドタウンのPMCAのLATDAで『ウルトラマンの彼方』をやっている。
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カリフォルニア・オブジェモチャ界のウルトラ8人(下の写真)、それぞれ子どものときウルトラマンによって人格形成されたといってはばからないゲイリー・ベースマン、ティム・ビスカップ、デイヴィッド・ゴンザレス、デイヴィッド・ホーヴァス&サンミン・キム、マーク・ナガタ、カメラマンのブライアン・マッカーティによる豪華なグループ展。
開場風景はこんな感じ、マスプロからワンオフまで、いろんなオブジェモチャをはじめ大量の絵画や写真が整然と展示されている。
店主もここの空気、吸いたいです。
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そこで行けないなら、せめて展覧会図録ぐらいは欲しいというわけで、ちょっと多めに回してもらうことになりました。
25センチ角の大判サイズ、総64ページ、現在、留之助で企画中の『読書の秋キャンペーン』の目玉の1冊です。
ところで彼らウルトラ8人は円谷プロが経営難から大手映像制作会社に身売りしちゃったことや、その会社がハイテク至上主義でもって新しいウルトラマンをつくろうとしていることなど知らないんだろうなぁ。
むしろこれからはロウブロウ・アーティストの彼らこそが、非力ながらもウルトラマンの精神を継承してくれるんじゃないだろか。
CGのウルトラマン見て育っても、第二のゲイリー・ベースマンやティム・ビスカップは生まれないような気がする店主なのでした。
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上の画像をクリックすると本の内容がちょっとだけ見られます。


by tomenosuke_2006 | 2007-10-25 23:39 | 書店入荷新着情報
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