Baby Tattooという出版社。
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留之助書店を開業しようと思ったのは、マッチョな胸板にハートのタトゥを入れた変な赤ちゃんがトレードマークのBaby Tattoo の出版物を取り扱えることになったからだった。
最近紹介した画集や写真集のうち8冊がベイビー・タトゥだし、アンソロジーや企画ものに傑出しているゲシュタルテンの出版物といっしょに並べたら、そりゃもう最強のオブジェモチャ本コーナーができあがる。
ゲシュタルテンの分厚くて値段もお安くない“巨本”に対してベイビー・タトゥは“お手頃本”、バランスとれていいじゃないですか。
とにかく売れると分かってる本しか作らないもんだから、結果似たりよったりの顔ぶれになってしまう日本の出版界に、世界の(ある意味、偏った)アート・シーンを紹介してと頼むのはほとんどムリでしょう。
ベイビー・タトゥやゲシュタルテンが日本のウイークポイントを補ってくれるからありがたいのです。
ところでベイビー・タトゥといえば、ゲイリー・ベースマンやコジックたち選り抜きのロウブロウアーティストと南カリフォルニアのリゾートホテルで週末を過ごす夢の合宿イベントBABY TATTOOVILLEを企画したことでも有名、8月の記事で紹介したから覚えてる人もいるかもね。
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そのベイビー・タトゥはロウブロウアート界では知らぬ者などひとりもいないコレクターのロバートとラニのセルフ夫妻が、2003年に設立した趣味の延長のような出版社。
その記念すべき第1号本が上のGris Grimly's Wicked Nursery Rhymesなのだった。
ファンタジー・アーティスト、グリス・グリムリィが日ごろ描いている奇怪なモンスターやキャラクターを本にまとめた『ウィケッド・ナーサリー・ライムス=邪悪な童謡集』をプロデュース、2003年のSDCCでお披露目すると評判は上々で、またたく間に全国の書店へ配本されることとなった。
イギリスの小説家にして脚本家兼映画監督(ヘルレイザーが有名)、ホラーとダーク・ファンタジーの第一人者クライヴ・バーカーは、この本を「粋でおかしく、愉快で残忍、毎日がハロウィンのお祭りならいいと思うようなボクたちのための本だ」と評している。
ペンと水彩による抑えた色調のこの本は、奇妙なキャラクターたちを見開きごとに紹介し、一見バラバラな内容のようで、しまいには危うい皮肉に満ちた物語として収斂していく、まるで魔法のように。
縦横20センチのハードカバーに32ページの絵物語、ベイビー・タトゥ最初の本はいまも増版が繰り返され、最高の発行部数を誇るという。
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by tomenosuke_2006 | 2007-12-04 23:59 | 書店入荷新着情報
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