いまもせっせとシンクレア恐竜。
ほら、この夏、名古屋の恐竜イベント用にこしらえたレトロ恐竜の、その元ネタになったシンクレア恐竜だけど、いまもいろいろ収集中だよ。
とくにニューヨーク万博(1964〜65年)のシンクレア恐竜庭園で販売された8種類の恐竜フィギュア。
一見ソフビ風、でもずいぶんデリケートで、まるでワックスでできているんじゃないかと思わせる“もろさ”なんだ、これが。
ステゴサウルスのシッポをはじめ、トリケラトプスの角やシッポ、コリトサウルスやトラコドンの手など、小さな突起部分が欠けたのはよく見かけるけれど、完品となるとなかなか。
同じく1930年代のブロンズ仕上げの金属製や、1950年代のプラスチック製のブロントサウルス貯金箱も探してる。
まだお店にならべてないシンクレア恐竜モノはというと、やっぱり雑誌広告のコレクションかな。
まえにもその一部を紹介したけれど、きょうはとっておきの2点を。
a0077842_15564834.jpg
「4匹の恐竜の中でどれが好き?・・・万博のシンクレア恐竜庭園で見てください」
そんな見出しの1ページ広告を飾る4大恐竜は一見イラストのようだけれど、実際は庭園に飾られた原寸大模型の写真。
ティラノサウルスの縞模様がなんとも古風です。
が、つい自慢したくなるのは最近見つけた下の広告、1934年の「150ものアメリカの鉄道がシンクレア・オイルを使っている」なのだ。
店主、レトロ恐竜と同じくらい1930年代のアメリカに誕生し一大ブームを巻き起こした固有のデザイン“流線型”が大好きだから、中段右側の1934年に登場したアメリカ最初の流線型列車、その名もシティ・オブ・サリーナと、左下の恐竜化石ハンターにしてティラノサウルスの発見者としても名高いバーナム・ブラウン博士(1873-1963)が共演しているこの広告は、家宝の何ものでもないのだ。
かつてシンクレアがアメリカの古生物学研究を資金面でもバックアップしていたというのは有名な話だけれど、これは当時のアメリカ自然史博物館の学芸員だったブラウン博士もその恩恵を受けたひとりだったという証しだね。
ティラノサウルスの巨大な脚の関節部分を、なにやら神妙な顔で測定している。
(画像をクリックすると拡大します)
a0077842_2048087.jpg
ところで例の恐竜イベント『恐竜大陸』は会場を幕張メッセに移し2008年3月20日(木)〜5月18日(日)まで開催されることになっている。
企画に変更がなければ名古屋会場で飾られたレトロ恐竜やシンクレア恐竜のコレクションなども再展示されるんじゃないかしら。
『恐竜大陸』公式ホームページはこちら



a0077842_22222697.jpg
1934年2月12日、シカゴとカンザス州サリーナを結ぶユニオン・パシフィック鉄道に登場した世界最初の流線型列車がシティ・オブ・サリーナだった。
頭の固い連中はこれを「航空機の胴体に車輪を付けただけの怪物」と罵倒したが、鉄道側は「明日の列車がここにある」と譲らなかった。
結果は大成功、この未来的な列車の乗車券はつねに完売状態で、おかげでサリーナはアメリカ中部有数の観光地となった。
その後、鉄道会社はこぞって流線型を採り入れた列車のデザイン競争を繰り広げることになる。
上の画像は正面から見たシティ・オブ・サリーナの勇姿、ノーズのデザインは中世の騎士の鉄仮面のよう、実際は鮮やかな赤と黄色のツートーン・カラーである。
a0077842_22322034.jpg
上は流線型のクロームパイプの座席がならぶ列車内、軽量化を図るため航空機の座席を参考にした。
それまで列車の座席といえば背もたれが直角の薄いクッションを貼り付けただけの木製だったから、この変貌には誰もが驚嘆した。
下は列車のテール、こちらを前にして走ってもいいような弾丸型。
アメリカの鉄道に新風を巻き起こしたシティ・オブ・サリーナの開発元はシカゴのプルマン・カー・アンド・マニファクチャリング社だったが、たった一種類の新型列車の成功で株価が暴騰するほどの成功をおさめたのだった。
a0077842_22323213.jpg

by tomenosuke_2006 | 2007-12-30 21:16 | ムカシモチャ
<< 2007年の締めくくりモチャは... こちらは生体解剖プレイセットの... >>