使い捨てオブジェモチャについての本がやっと。
LATEX FOR FUN(お楽しみラテックス)っていうタイトルの2007年5月に発売されたこの本、海外での売れ行き上々で品不足となり、ディーラーのSTRANGEcoから納期が遅れると知らされたのは去年の夏ごろだったっけなぁ。
けれどむこうの担当者がウチのオーダーを忘れちゃってね、同じく店主もオーダー入れたことなど、どっかいちゃってて、最近になって届いたと。
とぼけてるというのかな、抜けてるというべきでしょう、あっちも、こっちも、この本の表紙も。
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留之助書店おなじみのゲシュタルテン出版の本だもの、内容は保証付きだね。
スペインのデザイナー、Maximo Tujaがはじめた風船や、ときにはコンドームなどを膨らませて絵を描くというお遊びが、世界中のロウブロウ・アーティストたちにまるで伝染病のように広まって、ついには世界20カ国以上、135人のアーティストが参加する一大ムーブメントになってしまった。
これはそんな伝染病に冒された彼らの作品を丹念に記録した写真集なのだ。
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絶対まぁるく膨らむ風船、つまり角がない物体、ふわふわと風に乗り、重量限りなくゼロに近く、針でちょっと突けばパンッとはじけ、ほっといてもそのうちにシボんでしまう。
このはかなさ、希薄な存在感、ひとときのシアワセ、帰らぬ青春(高校時代、授業中に後ろの席からパンパンに膨らませたオカモト技研を飛ばしてひんしゅくをかった)、風船には尽きぬ思いがあるものなのだ。
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風船は幸福の象徴なんだと、この写真集を見てつくづく思いましたよ。
どんなに邪悪な顔を描こうとしても、どんなに偉ぶっても、風船の性格上、それを受付けない。
オーソリタリアニズムやエスタブリッシュメントととは対極の風船なのである。
お気楽この上ないのよ。
あまたの芸術作品の如くたいそうに保管したくてもできない一抹の風船アート、この本LATEX FOR FUNに収録されている作品はもはや使い捨てられたという意味で、観るためには本を買うしかないということなのだった。
収録作品の中から選ばれ複製された5つの風船のオマケ(使い捨てオブジェモチャ)付きなんだから、考えようによっちゃぁ安いと思う。



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by tomenosuke_2006 | 2008-02-16 23:59 | 書店入荷新着情報
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