今度はシンクレアの恐竜スタンプのお話。
小学校5年生のころ(ということは45年もまえ?!)、ジェット噴射の鉄腕アトムとともに第1次アニメブームが飛来した。
アニメブームは、すなわち所かまわずペタペタやるシール文化の夜明けでもあった。
貼れば剥がされる、親と子の果てしない戦いの幕は、このとき切って落とされたのだ。
シールがいちばん目立って見える場所こそ、叱られる度合いも高かった。
というか、きっと叱られるだろうと思う場所に、シールを貼らないではいられない欲求の昂ぶりを覚えた。(この欲求は後年、性欲と交代したように思える)
マーブルチョコレート(アトム)を食べ過ぎて甘々になった口を、丸美屋のすきやきふりかけ(8マン)で中和した。
フェルト風のくっつきワッペンがほしくて買ったグリコの鉄人28号ガムを何枚もまとめてクチャクチャやり、くるんですてる紙がないからと呑み込んだのは、人一倍強い道徳心からだったのか。
弟にマーブル3個とガム1枚を同時に頬張らせ、どんな味がするか実験したのも、いまとなってはいい思い出である。
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日本の少年たちがアニメシールに熱中するより少しまえの1959年から数年間、アメリカの少年たちは恐竜スタンプで遊んだのだった。
家族が運転するクルマでシンクレアのガスステーションに乗りつけるたび、店員が胸のポケットから取り出し、手渡してくれた3枚綴りの恐竜スタンプ帳。
ぜんぶで4冊用意され、45ミリ×70ミリのスタンプにはそれぞれ異なる恐竜が描かれて12枚でひとそろい、恐竜の名前を諳んじて得意顔の少年が大勢いたことだろう。
日本と決定的にちがうのは、スタンプが元で親子が争うようなことがなかった点。
アメリカの少年たちは、とりわけお行儀がよかった。
というか、12種類の恐竜スタンプを貼り付けて作る恐竜ミニ事典、シンクレア恐竜スタンプ・アルバムを最初にもらっていたからだった。
それにしてもシンクレアという会社はいったいどれだけの恐竜ノベルティを連発したんだろうね、店主の調査はさらなる深みへとハマっていくのだった。
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by tomenosuke_2006 | 2008-04-17 21:11 | ムカシモチャ
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