ジャイアント・ロボット、取り扱いはじめます。
オッキモチャがとりわけ好きな性質上、最近気になってしかたがないのが横山光輝先生のジャイアントロボ生誕40周年を記念して発売になった実物着ぐるみ大(180センチ)のスタチュー42万円消費税込みである。
ジャイアントロボは漫画より特撮TV番組の方が印象深い、後年アニメ版が作られたなんて知らなかった。
パッチリ目の面長スフィンクス風大型ロボット、蛇腹の関節以外は総鋼鉄製で随所に鉄板留めの鋲が打たれて、見るからに重そうな風体、なのに難なく空を飛ぶところがおかまいなしの夢の跡なのだった。
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1967年〜68年に26話が放送され、アメリカではAIP(アメリカン・インターナショナル・ピクチャーズ)が98分の劇場映画に仕立てて、まずは1968年に『VOYAGE INTO SPACE』のタイトルで公開された。
そのときのキャッチフレーズはThe Gigantic Flying Robot who performs valient deeds(果敢に行動する巨大飛行ロボット)。
1970年代になるとTV放送がはじまり、店主も1980年代に何度目かの再放送を観たけれど、タイトルは『JOHNNY SOKKO AND HIS FLYING ROBOT』、つまり映画もTVでさえタイトルにジャイアントロボの名前は使われていなかった。
けれど、主人公の草間大作少年をジョニー・ソッコとわざわざ改名して付けた番組名など端から無視して、アメリカの少年たちは劇中のヒーロー・ロボットの名前で番組そのものを呼び熱狂したのだ。
ジャイアント・ロボット。
それはジャイアントロボのアメリカ名であり、いまでもアジアン・ポップカルチャーを中心に、いろんな角度で興味と遊びを切り刻むLA発信の雑誌名として生き続けているのである。
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UCLAを卒業し、一時はそれぞれ別の出版社に勤務したふたりのアジア系アメリカ人、エリック・ナカムラとマーチン・ウォンが1994年にファンジンのノリで創刊したのがジャイアント・ロボット、上の画像。
少年時代に憧れた日本製特撮TV番組のヒーローの名前を、そのまま雑誌名に冠した。
創刊号は近所のキンコーズでコピーし、ホチキスで中綴じしてもらった240冊で、けれどLAに起こるアジアン・ポップカルチャーの波を的確に紹介しながら、いちばん旬な映画、音楽、スケボ、ストリートアート、オブジェモチャなどについても触れていた。
その編集スタイルは53号を数えるいまも変わっていない。
読者の半分はアメリカに住むアジア系だとか、たとえばHI-FRUCTOSEや2号目の発売が待たれるillo.やLA発のポップカルチャー誌SWINDLEが採り上げそうな記事の、とりわけアジア人の味覚に合いそうなおいしいところを、ソイソースやスイートサケで調理し直したような味わい。
冒頭の「ジャイアント・ロボット、取り扱いはじめます」というのは、つまりジャイアントロボのフィギュアを売るんじゃなくって、こちらの雑誌を販売するの意。
とりあえず出版社のGiant Robot Magazineに残っているバックナンバーもまとめて入荷の予定です、早くみたいでしょ。
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by tomenosuke_2006 | 2008-05-02 10:10 | 書店入荷新着情報
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