やっと徳さんにこさえてもらいました。
ブラスターの原型作りにかれこれ1年も縛られていた徳さんには、別の意味で1日も早く一段落してもらいたかった。
じつは壊れたり無くしたりしてスペアを手に入れる術もなく放置していたトイガンのパーツなどを個人的に作ってほしかったから。
去年の夏、チェッカーが映える紅木(こうき)という材を使い、当時モノのMGC製コルトのメダリオンを嵌め込んだGM1用の木グリを復刻してもらって以来の、店主は徳製グリップのファンなのである。
MGC-SW44コンバットオートのスライドストップの再現や、ZEKEの真鍮製P38ミリタリーのバレルをアンクルガン・サイズに切断して実物と同じインチネジを切ってもらうのもさることながら、1日も早くこさえてほしかったのはコクサイのミリポリ用木グリだった。
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↑ 国際産業株式会社、通称コクサイの
昭和46年(1971年)10月20日以前に作製されたカタログから抜粋。


店主所有のミリポリはいつの間にかラバーグリップにすり替わり、オリジナルのプラグリはメダリオンともども散逸していた。
徳さんにやってほしかったのはSW社のオリジナルグリップの複製ではなく、モデルガンとしては大味だけど、そこが魅力の古き良き時代のコクサイが、ミリポリ用に製造したプラグリを完璧に木で復元すること。
問題は直径11.6ミリのメダリオンをどうするかだったけれど、ほとんど同じ径の、ちょっと書体が太いアルミムクのMGC製を黒染めしてコクサイに近づけることにした。
こうして出来上がったのが下の画像である。
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↑ 左が徳製の復元木グリ、右は徳さん所有のコクサイ製プラグリ。

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↑ 仕上げまえのグリップの裏面と
メダリオンが嵌め込まれる凹部を加工した表面(右白ワクの画像)


グリップ裏の固定用円形プレートの中心が本来ならメダリオンの中心と一致しなければならないのだが、コクサイのそれはわずかにズレているんだと、徳さんに教えられた。
フレームのプロポーションそのものが実銃と異なるのか、あるいはメダリオンの位置が実銃よりも上なのか、とにかく十分な資料がない時代のモデルガンであることに違いはない。
そういう事実と推量の狭間で生まれた古き時代のトイガンに、店主は懐かしさを覚えないではいられないのだった。
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↑ 徳製木グリを装着したコクサイのミリポリ。
法規に従い銃口はハンダで完全閉塞、金色のペンキを吹きつけてある(涙)。





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MGCがGMを売り出したときはメダリオンなしの、コルトのマークもいっしょに成型されたプラグリ(下の画像の右端)だった。
その後、やや大きめのメダリオンをインサートしたウォールナット風のプラグリ(下の画像の中央)が付くようになった。
徳さんいわく「メダリオンとスクリュー周りを円く残すというのは木にチェッカリングを施す場合は考えないものですが、木で再現できないわけではありません」。
というわけでとってもMGCテイストなGM用木グリ(下の画像の左端)が出来上がった次第。
ご存知の方もおいでだろうが、かつてのMGC-GMはグリップ部が実銃よりわずかに短く、後年、日本人の小さな手に合わせたとかいわれたが、店主はこの寸詰まりのグリップと長いスライドのバランスがとっても懐かしく好きである。
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by tomenosuke_2006 | 2008-06-04 00:01 | ムカシモチャ
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