金曜日の夜、名古屋でワハハな初日を堪能しました。
長〜い題名の『WAHAHA本舗版ザッツ・エンターテインメント踊るショービジネス・FINAL〜満月ダンス御殿の花嫁』は、WAHAHA本舗の主宰者にしてすべての出し物の構成・演出を手がける天才、喰始(たべはじめ)さんが“狸御殿”に捧げた舞台なんだと。
狸御殿といえば、2005年に公開された鈴木清順監督の『オペレッタ狸御殿』が、むかし人気を博した絢爛豪華な日本映画の念願のリメークなんていわれていたことを思い出す。
そんな巨匠がメガホンをとり、片や大のミュージカル好きで、ずっと変なものと交わってきた1947年生まれの喰さんがこだわる狸御殿とは、1940〜50年代の和製ミュージカル・シリーズ。
店主、こどものころTVで観たような気がするけれど、ぜんぜん詳しくない。
で、検索かけてみたらシリーズ最後の『初春狸御殿』(1959)の惹句が出てきて、なるほどね。
「化けて悲しいお姫様、ステキな恋の身代りか、唄おう!踊ろう!若いです!狸御殿に春が来る!」
「浮かれ狸に、お色気狸!お茶目狸に純情狸が唄って踊って恋をする!」
「ポンとたたいてアイ・ラブ・ユー!唄って踊って恋をする美男狸に美女狸!」
「ポンとたたいた腹づつみ!腹をかかえて初笑い!今年の運は吉と出る!」
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いにしえのむかしから、まるで喰始流の意味もなく陽気な歌と踊りがあったんだ。
男優も女優も全員が花嫁に化けて登場する壮大(?)なオープニングの『満月ダンス御殿の花嫁』は、21世紀に蘇った狸御殿の何ものでもない、か。
これは化け上手な狸一座、もとい、WAHAHA本舗による2時間に及ぶ前後の関連ほぼ皆無の寸劇が織りなす大舞台なのだ。
ときにお下劣、たまに格調高いダンスと歌がたっぷり装填された、なのに安全装置が壊れてしまったあぶないフルオートマチックといったところ。
柴田理恵さんの一人芝居、いったいぜんぶで何十曲あったのか久本雅美さんの息もつかせない童謡(替え歌)熱唱、題目は忘れちゃったけれど農村の四季の移り変わりを巧みなダンスで見せる一幕など、モノスゴイ命中率である。
できれば佐藤正宏さんにはもっと破壊力のある弾を撃ってほしたかったなぁ。
この舞台、7月〜8月にかけてさらに全国を荒らして回る。
詳しくはこちらの全国ツアー詳細をご参照ください、まだチケットが手に入りそうだったら蜂の巣にされに出かけてみるのもいいですよ。
最高の暑気払いになることお約束します。
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ついでだから留之助書店にならべたくなるような喰さんの本も紹介しておくね。
喰さんが集めた変なものコレクション満載のソフトカバー160ページなんだけど、無価値なるものへの愛に満ち溢れ、読んでもあまりタメにならないところに価値を感じたりして、定価1,300円、サテマガ・ビー・アイから発売中。

ちなみに店主、LAに住んでいた20数年前、日本テレビの特番『ゲバゲバ90分+30』で喰さんと仕事をごいっしょさせていただき、17年前にはイベント『ハリウッド映画村』でお芝居の構成・演出をお願いしたっていうか、まるっと助けてもらった。
13年前の映画『学校の怪談』では佐藤さんを怪物に仕立てたり、いまでは中堅どころの役者、てるやひろし君や元気安君、勝栄さんにお化けを演じてもらったりして、WAHAHAとはぜんぜん縁がないわけではない。
で、たま〜に喰さんに会うたびに「いま、何してるの?」ってきかれて、そのつど異なる職業を口にしている自分はこれでいいのかなぁ。
by tomenosuke_2006 | 2008-06-28 00:01 | TV・映画・ビデオ
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