あの時のダニーは、いま。
去年9月、うだるような暑さのせいで20インチ・ダニーの身に起きた不幸な出来事。
2004年に開催された記念すべき最初のダニーのリリース・パーティで、トリスタン・イートンやダレクとともにワンオフ20インチ・ダニーを発表したYoyamartの専属アーティスト、JD Boujnah(JD・ボージャナ)の傑作が連日の暑さでフニャフニャになったっていう、覚えているのは関係者ぐらいだよね。
矯正治療を施してはみたものの、結局は治らなかった。
高い気温が原因でフニャったものは、いくら元の姿に戻しても気温が高いかぎりまたフニャるのだ。
だから中に詰め物をして形状を記憶させるしか手はないとの結論に達し、治療は持ち越され、このたびようやく常連のロケットさんの協力で健康を取り戻したのだった。

あの時のダニーは、いま。_a0077842_2313974.jpgダニーのフニャった首の付け根を温めて形状を戻し、いったん冷却して落ち着かせます。
あの時のダニーは、いま。_a0077842_2355062.jpg左の男性がロケットさん。
この種の治療には発砲ウレタンフォームがいちばん効くと教えてくれました。
治療薬が漏れ出ないよう、首の中央の穴をテープで塞ぎます。
あの時のダニーは、いま。_a0077842_23173244.jpgむかしは8インチも20インチも耳が別パーツだったから、ちょうどよかった。
こんなふうに頭から問題の首に向けてウレタンフォームが注入できる。
あの時のダニーは、いま。_a0077842_23224620.jpgフォームが固まったかどうか、榎本店長、入念にチェック中。
なんといってもレジン流し込みを断行し、治療ミスした苦い経験がありますから。
下の画像が2006年11月にイギリスのコレクターから譲り受けた、そりゃもう歴史の逸品ダニー。
JD・ボージャナはこのダニーを黒板に見立て、手には本物のチョークを握らせ、黒いからだ全面にチョークでイタズラ書きしてリリース・パーティーに出品したけれど、いまではその跡だけがほんのりと残っている。
もしフニャったソフビモチャでお困りの方がいらっしゃいましたら、遠慮なく留之助商店までお問い合わせください。
ちょっとコツ、つかめました。
あの時のダニーは、いま。_a0077842_23414972.jpg

by tomenosuke_2006 | 2008-07-13 00:01
<< マーク・ランドウハのチョッパー... 天才マイケル・ラウの新旧スーパ... >>