ブルックリンにAya Kakedaさんを訪ねる。
バラの花のティアラを着けたかわいい女の子が3人、陽の光が届かない森の奥深くか、それとも洞窟の中なのか、まるでブタの丸焼きのように串刺しのアザラシを火にかけている。
ひとりは積極的、ひとりは好奇心でいっぱい、あとのひとりは心配性、小学校の理科の実験の時って、かならずこんな3人がいたものだ。
NY在住の日本人アーティスト、アヤ・カケダさんの“BBQ”と題された絵本の一場面のような作品に、すっかり感じ入ってしまった。

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静寂なタッチの中にゾッとするような残酷が利いて、この続きとおぼしき作品“sick seal infected woth mushroon”ではアザラシの肉を食べた3人が、からだじゅうに発疹を浮かべ苦しそう。
アザラシの亡骸からは動脈と静脈に塗り分けられたサンゴのような不思議が立ち上り、いったいこの絵の作者はどういう雰囲気の人で、どんな声で話すのかと気になりはじめたら、いても立ってもいられなくなってしまった。
ダニー・シリーズ5で頭に二段重ねのアイスクリームをのせた、それはそれはかわいくおかしなアイスクリーム・ダニーの生みの親であり、キッドロボットと縁がなければ知らずにすんでしまったかもしれないアーティスト。
せっかく近所まで来たんだから彼女に会わない手はないだろうと、アザラシのバーベキューを囲む3人の少女のように、ちょっと心配になりながらも好奇心に胸弾ませ、かつ積極的に、ブルックリンの彼女の住まい兼アトリエを訪ねたのだった。

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インタホンから聞こえるアニメのようなかわいい声に導かれ、アヤさんのアトリエへ入る。
父親の仕事の関係で16才からジョージアに住み、NYのSchool of Visual Arts(SVA)で学んだという当年30才。
影響を受けたアーティストは恩師でもあるDavid Sandlin(デイビッド・サンドリン)だとか、Tara McPherson(タラ・マッファーソン)とは2年前からの付き合いで、彼女の紹介があって今回のDS5への参加が実現したと物腰柔らかに語る。
それにしても育ちのいいお嬢さんの雰囲気とダークな作風のギャップが、会っているだけでも楽しい人だ。
壁に立て掛けた数々の額装済み作品や、ベッドの下から取り出したシルクスクリーンを取っかえ引っかえ観せてもらった。
最近、あるグループ展で、ダニーをデザインした人でしょうと声をかけられ、キッドロボットの影響力に驚いたとか。
これを弾みにますます飛躍するんだろうね。

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近く東京上野のギャラリーで作品展が開催されるとか、詳しくは後日、こちらでもお知らせいたします。
とりあえずアヤさんがひとつずつ手作りした小粒なストラップを持ち帰り、お店に並べるつもりです。
彼女の頭の中を漂うカワイコワイおかしな生き物を、じっくり目を凝らしてご覧いただくにはちょうどよいサイズかと。
by tomenosuke_2006 | 2008-09-20 23:59 | イマモチャ
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