飛行機でシンクレア恐竜で貯金箱。
自動車のフォードが小型単葉機を製造していたスタウト・メタル・エアプレーン社を買収して発足させた航空機メーカー、トライモーター社から、1926年に颯爽とデビューしたのがフォード・5-AT・トライモーター旅客機(通称フォード・トライモーター)だった。
300馬力のエンジン3機、最大時速212km、アルミ波板による銀色の機体、客席数13。
1933年までに200機が生産され、ほとんどのアメリカの航空会社が採用した第二次大戦前のもっともポピュラーな航空機のひとつである。
飛行機でシンクレア恐竜で貯金箱。_a0077842_1251636.jpg
そのフォード・トライモーターを導入したアメリカン航空の公式燃料として採用されたのが、あのシンクレア恐竜のシンクレア・ガソリンで、1932年にはアメリカ海軍とも契約が成立し、1933年のシカゴ万博へ向けて一大キャンペーンが繰り広げられた。
上に紹介したダイキャスト製フォード・トライモーターはアメリカのミニチュアカー・メーカーLIBERTY CLASSICSが1996年に発売したモデル兼貯金箱。
1932〜33年のキャンペーン中、シンクレアの関係者に配布された非売品フォード・トライモーターの完全復刻なのだ。
全長20センチ、全幅17.5センチ、高さ5センチ、波板の形状も再現されて、パッケージにはキャンペーンに使用されたアートワークがそのまま応用されている。
飛行機でシンクレア恐竜で貯金箱。_a0077842_12522433.jpg
で、なぜトートツにシンクレアかというと、例のレトロ恐竜を使ったイベントが終わり、展示用に貸し出したモロモロのシンクレア・コレクションが恐竜とともに帰って来たのをこれさいわいに、セールでもしようかと思ったから。
入荷新着情報に出すのもちょっとちがうような気がするし、ただいま販売方法を検討中。
そのまえにブツ撮りしないことにはね。
by tomenosuke_2006 | 2008-10-05 10:00 | ムカシモチャ
<< ジェレミーヴィル・ダニーの悪夢... 秋の夜長の読書灯にいかが? >>