IWG、デスティネーション留之助。
1950年に公開されたアメリカ映画に『月世界征服』っていうのがあった。
原題はDESTINATION MOON(デスティネーション・ムーン=最終目的地・月)、世界で最初のカラーで撮られた宇宙SFである。
ロバート・A・ハインラインの『宇宙船ガリレオ号』を原作にしたというだけあって、当時としては最新の科学考証に基づいた、ある意味、教材的な仕上がり。
スタンドバイミーの宇宙版になっただろう、少年3人が集まって月旅行ロケットを作るという話は割愛されて、いまとなっては退屈至極だけれど。
永遠に色褪せないのはその美術、とりわけ月世界の風景や、岩山なめの地球など、宇宙空間の書き割りセットが見事だった。
そう、CGでもなければデジタル合成でもない、セットいっぱいに張り巡らされた大きな絵の何と手作りで神秘的で迫力のあったことか。
クレジットはTechnical Advisor of Astronomical Art、つまり天体画の技術顧問として、当時、宇宙を描かせたら右に出る者はいないといわれたChesley Bonestell(チェズリー・ボーンステル)が参加していたのだ。
その後も同じプロデューサーGeorge Pal(ジョージ・パル)のSF映画『地球最後の日』(1951年)、『宇宙戦争』(1953年)、『宇宙征服』(1955年)等で素晴らしい宇宙画を披露している。
なんて昔話をしてみたくなったのは、留之助で発売開始したIWGのミニフィギュアや円盤のアドが、『月世界征服』のボーンステルの絵を使った月面セットに酷似していたから。
このまえは エドワード・ホッパーの絵をパロッたり、ただかわいいだけじゃないIWGのこーいうところが大好きである。
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by tomenosuke_2006 | 2008-10-29 02:09 | TV・映画・ビデオ
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