留之助ブラスターAPアップツーデート-1。
やっと留ブラAP(アーティストプルーフ)について語る時が来た。
留ブラ・チームがハリウッド・オークションProfiles in Historyに出品されたヒーロー・ブラスターを取材してから、きょうでちょうど4ヵ月がたつ。
そのあいだ、徳信尊さんは形状を微妙に改めた実物と寸分違わぬアルミ削り出しによるグリップフレームとグリップエンドの外注用図面引きに没頭していた。
島田英承さんは徳さんの図面が上がるのを待って業者との調整に入り、一方で取材で得た新情報を留ブラAPにフィードバックさせるべく準備を進めていた。
島田さんの目指すAPとは、映画のクランクアップ直後のヒーロー・ブラスターをイメージし、酷使されてついた傷、コーティングの剥げなどを表現しつつ、各部素材の持つ質感を再現すること。
その思いに異存はない。
8月中旬、最低ロット30セット(必要なのはAP8個分)のアルミパーツが納品され、予定どおり留ブラAPは今月末に開店3周年を迎える留之助商店の記念セールの目玉として紹介できることになった、安堵。
そこで本日より島田さんから届けられた考察文を引用しながら、留ブラAPの完成までをルポしていきたい思う。
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島田考察その1/5「1981、2006、2009の各画像から考えられること」

まずはじめに、2009年5月のオークション開催に先立ちオンラインで公開された出品画像を見る。→http://www.originalprop.com/blog/?p=11833
画像から判断するに、これは2006年に公開された通称ワーコン・モデルをクリーニングし、LEDギミックに手を加えたものであることは明白だ。
2006年にカール・テート氏が撮影した画像に見られる赤錆はほぼ除去され、埃のような白い細粒も残ってはいない。
サビの発生の状態によって生じる薄いアバタは研ぎ消すことなく現状のまま。(画像-1)
また、下方から覗くとトリガーガード前とマガジンハウジングのあいだに新設の白コードが認められるが、これはLEDギミックに手を加えた結果だということが取材で確認できた。(画像-2)
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次ぎに2006年のワーコン画像。
ほとんどクリーニングすることなく、展示されたものと思われる。 
鉄部の一部に軽いアバタ状侵蝕をともなう赤錆が認められる。
また侵蝕のない赤錆が随所に見られる。
アルミ部には撮影中についた傷や剥げ以外に、アルマイト加工の下処理時に残った鑢(ヤスリ)目が見られる。
樹脂部には擦り傷、打ち傷、欠け等がある。(画像-3)
白コードは外見上、レフトカバー向かって左の4本束のみ。(画像-4)
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最後に1981年のプリプロダクション資料画像。(画像-5〜7)
画像が古くて十分な明度とは言えないが、ブラスターの色調は明るかったと推察できる。
樹脂部は平滑な表面を持ち、黒アルマイト部も剥げなどなく漆塗りのようだ。
グリップの色はダークブラウンに見えるが、これは画像が暗いためだろう。
鉄部は赤錆こそないが、一般の銃に施されるガンブルーではなく、インスタントガンブルー等で着色されたと思われる“グレイがかったメタリック色”である。
プロップガンにありがちな、故意にエッジ部をスリ減らすエイジングなどの表現もわずかだが認められる。
言い換えれば“真っ黒でピカピカのブラスターは存在しなかった”ということだ。
以上、「エイジングについては当初の計画より和らげ、表現のニュアンスもやや抑えたものになるだろう」と、島田さんは語っている。
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↑ モールドだったレシーバーのマイネスネジをライブに、フロントキャップ内側も切り直しツールマークを再現した。
by tomenosuke_2006 | 2009-09-01 18:05 | 留之助ブラスター
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