アンクルグリップの“切り込み”について。
「アンクルP38の右グリップのスコープマウント基部より後端部分に大きな切り込みがあるものがあります。10年ほど前GUN誌で、この切り込みはフルオートにするときにシアを押さえる棒のようなものを差し込むためのものでは? なる記事を読んだことがありますが、真実はいかがなものでしょうか」というご質問を、M in Kyotoさんからいただきました。
そういえば以前、熱心にカスタム・アンクルガンを作っていらっしゃったバクレツパイナップルさんは、例の切り込みをキッチリ再現されて最高にマニアックでしたね。
で、いい機会なのでTHEUNCLEGUN.COMのBrad Ferguson氏に直接聞いてみると、以下のようなレスが返ってきました。
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cut away section(切り込み部)を持つアンクルガンを少なくとも2挺、劇中に確認できる。
しかしなぜグリップに切り込みが入れられたかの記録は一切ない。
アンクルガン研究者の間では、フルオートにするためのシアを操作する別パーツをそこに組み込んだという仮説が有力だ。
とはいえ、そのパーツを見たという人を私は知らないし、シリーズ全話を通じてアンクルカービンのフルオートの連射シーンはないように思う。
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つまり真相は"?"のままなのです。
そこで店主の見解を少々。
まずアンクルタイプのパーツはすべてNC旋盤や同時5軸加工機などない時代の手作りだったということ、当然個体差があり、むしろすべてがソックリ同じである必要もなかった。
スコープマウントやフォアグリップなど、明らかに形状の異なるものが存在します。
フラットグリップとラウンドグリップもどちらが先に作られたかというより、いまでは同時に存在したかもしれないと思うようになりました。
そこで例の“切り込み”ですが、簡単に抜き差しできるパーツで本当にP38をフルオート化できるのかという疑問がわきます。
むしろグリップ内部でダブルアクション用のコッキング・パーツを干渉させないようにするためには、ちょうど“切り込み”部分の肉厚を薄く加工しなければならず、それくらいなら切り落としてしまえということになったのでは。
撮影中にしばしばジャムり、応急処置した結果なのかもしれません。
個体差といえば、イリア・クリアキンの胸元をとらえた下の画像は興味深いですね。
スコープマントを取り付けるためのスリットが省略されて、カービン化できないハンドガン仕様だと分かります。
なのに例の“切り込み”があるということは、ハンドガンをわざわざフルオートにしようとしたのではなく、不発ミスを防ぐための処置だと考えた方が自然ではないでしょうか。
考えれば考えるほど楽しいのがアンクルガン。
現在、留之助ver.6のカービンパーツがそのまま応用できるアルミ削り出しのラウンドグリップ+オープンエンド・フラッシュハイダーを装着させた留之助ver.6.5を製作中です。
特製ヒップホルスターと留ブラAP用に考えていたハンドガンケースのオマケ付き、乞うご期待。
と、なんか最後はセールストークで終わってしまいました。
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All Photos Courtesy Brad Ferguson / THEUNCLEGUN.COM


by tomenosuke_2006 | 2009-12-16 12:16 | プロップ
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