カテゴリ:留之助ブラスター( 344 )
デッカード・ブラスター現地レポート-7。
ハリコレの胸組代表は1日早く、留之助ブラスター・チームの3名は昨日夕方成田に無事生還した。
ここに紹介するのはチームがLAを発つ日の早朝、榎本店長から届いた採寸用チャーターアームズ・ブルドッグとステアー・マンリカー・ライフルの画像だ。
40年以上もむかし(中学生のころ)、MGCのPR誌Visier(ビジェール)でモデルガン開発部のみなさんがアメリカのS&WやCOLT社を歴訪取材する記事を読み胸躍らせたものだけれど、今回の旅で家族同然のブラスター仲間が店主の分まで思う存分リサーチできて、少年時代の憧れが叶ったような気分だ。
究極の工業製品版留之助ブラスターのためにヒーロー・ブラスターはもとより、ブルドッグとステアーの実銃を徹底的に分析したいという徳さんの夢も実現した。
これもひとえにLA在住の鉄砲好き、Pekoさんの協力によるところが大きい。
この場をかりて、心からお礼申し上げます。
Pekoさんがアメリカで出会った日本製モデルガンや本物の鉄砲に関するウンチクがさすがに面白いホームページ、Peko's Gun Boxをぜひご覧ください。
http://www.pekosgunbox.com/index.html
a0077842_21521459.jpg
1.Pekoさん曰く「ブルドッグもステアーもはじめて手にした」というくらい、いまではレアな銃らしい。
2.入手した個体のハンマーはヒーロー・ブラスターとよく似た指かけがトリミングされたバージョン。ただしヒーロー・ブラスターはこれをさらにトリミング調整したと思われる。
3.4.シリンダーの展開。
a0077842_22331315.jpg
5.ステアーを分解。
6.エジェクションポートのモールド。ドッペルゲンガーのガレキ・ブラスターはこのモールドを再現しているが、もちろんヒーロー・ブラスターにはない。レシーバー上のネジ穴はオーストリア製なのでインチではなくミリだということを確認。
7.ボルトを引いた状態。バレルはねじ込み式だが専門工具がないため取り外しは難しい。またPekoさんにお願いして再売却するため、これ以上の分解は断念した。セフティの左、ボルトスリーブの後端から弾が装填されている事を示すインジケーター(赤色)がチョコンと顔を出している。ヒーロー・ブラスターではこのインジケーター部に直接ネジをねじ込んでいたのが分かった。
8.留ブラ・レシーバーとの比較。徳さんのサイズ出しの見事さに改めて驚かされる。
a0077842_22572270.jpg
9.ステアーのマガジンユニット。
10.マガジンリリースに指をかけ前に押し出すようにして展開する。ヒーロー・ブラスターのマガジンの展開は許してもらえなかった。
11.留ブラのマガジン(左)とステアーのそれ(右)。実物の透明パーツがヒーロー・ブラスターでも確認できた。
12.右が留ブラのマガジン。刻印のサイズ、位置など、ぴったり一致した。

実銃パーツ+留ブラパーツ。
by tomenosuke_2006 | 2009-05-04 23:59 | 留之助ブラスター
デッカード・ブラスター現地レポート-6。
太平洋標準時5月1日午後2時25分(日本時間5月2日午前6時25分)、
ヒーロー・ブラスター、225.000ドル(2250万円)で落札。

実銃採寸に余念のない徳さんを現地専門家のワークショップに残し、榎本店長と島田さんがオークション会場のP.I.H.へ。
初日の出品物はForry Ackermanのペーパーコレクションが中心で、2日目にブラスターを含むミニチュア、モデル、プロップ、コスチュームなどの大物が出品される。
ブラスターのおおよその出品時間を聞いていたふたりは、余裕で会場入り。
専用用紙に必要事項を書き込み、IDとクレジットカードを示しビッダー登録、日本人のオークション参加者は彼らだけだった模様だ。
a0077842_2135943.jpg
出品物の総数が1000点に達する今回のオークション、物凄い勢いで出品と落札が繰り返されていく。
アマゾンの半魚人のヒーロー・マスクが7万ドル(700万円)、モールピープルのマスクが2.2万ドル(220万円)、Chiodo Bros'のアニマトロニクス仕様のクリッターが4000ドル(40万円)、予想価格400ドルの『恐竜100万年』のラクエル・ウェルチのアクターズチェアが2000ドル(20万円)。
10分の休憩をはさみ、SWのセイバー、ブレードランナーの各種コスチュームなどが予想価格の範囲内で落札され、ついに今回のオークション最大の呼び物、ヒーロー・ブラスターの番が来た。
現地時間午後2時20分、会場正面のオークショニアが言う。
「電話とネット受付の準備は出来ていますね? それではブレードランナーのヒーロー・ブラスターのオークションを開始します」。
a0077842_21352957.jpg
9万ドル(900万円)からスタートするや、1万ドル単位で入札があり、あっという間に予想価格の15万ドルを超えた。
いつの間にか電話参加者2名による二つ巴の入札合戦となり、価格が跳ね上がる度に会場内に歓声が起こる。
そこかしこで溜め息まじりのこんな声も、「awesome・・・(スゴイ)」。
「電話参加で相手の顔が読めない探り合いです。僕らまで緊張しました」とは、榎本店長。
20万ドルに達したところで入札のペースが落ち、会場では入札者が誰なのかヒソヒソ語り合う声が。
それも束の間、ついにハンマープライスが決定した。
今回のオークションの最高落札価格225,000ドル、割れんばかりの拍手が巻き起こった。
噂どおり、シアトルでSFM(SFミュージアム)を運営するマイクロソフトの創始者の一人Paul Allen氏が落札したのだろうか、落札者の情報は一切明かされず、次の出品へとオークションは続いたのだった。

そのころ徳さんは現地専門家のワークショップでチャーターアームズの実銃に日本から持参した留之助ブラスターのパーツを被せて、一息ついていた。
a0077842_22124272.jpg
MobileMeギャラリーに新画像追加しました。

URLはhttp://gallery.me.com/tomenosuke#100025
ユーザ名:la_blaster
パスワード:1111
by tomenosuke_2006 | 2009-05-02 22:24 | 留之助ブラスター
デッカード・ブラスター現地レポート-5。
「留ブラチームはうがい、手洗いはもちろん、携帯サニタイザーでの手の消毒を励行しております。また島田さんの奥さんが持たせてくれたという強力な抗菌作用のあるプロポリスノド飴を常用。僕に関してはさらにマスクを常着してます。チームがインフルにかかる可能性はマスクもしていないLA現地人よりはるかに低いはずです。予定通りオークション2日目に再度P.I.H.を訪ね、ヒーロー・ブラスターが落札される瞬間をこの目で見届けてまいります」とは、榎本店長。
一方、島田さんは「来て良かったと実感しています。一歩間違えりゃ漂流者になりかねない今回のLA出張。その甲斐あってAP制作の考察が決して的外れではなかったこと、自信を持って進められると確信できました」。
a0077842_15232046.jpg
1.ヒビや割れが散見できるレフトカバー。
2.レフトカバーのダメージのアップ。アルミパーツは極薄でシリンダーとのクリアランスはほとんどない状態。ヒビ割れはシリンダーギャップから吹き出した発射ガスによるものかもしれない。
3.4.グリップフレームの黒色仕上げ。質感からしてアルマイト処理だろう。
a0077842_15331161.jpg
5.許可を得てシリンダーを展開。
6.ボルトハンドル裏側に新事実の“23”のナンバー刻印が。その左側、ライトカバーの裏側にシリンダーとの干渉を逃げるためにリュウターによる手加工あり。
7.“A”の刻印があるシリンダー。シリンダーストップとの擦れ跡が目立つ。ラチェットのエジェクター部分が折れて破損している。
8.触れるとケガをしそうな薄くて鋭いエッジのレフトカバー。レーザーサイトには打ちつけたようなクボミもある。レーザーサイトはレフトカバーに溶接されており、島田APではネジ止めの後パテ埋めで溶接痕を表現することになるだろう。
a0077842_15483360.jpg
9.これも新発見、ブルドック・ハンマーがラウンド・トリミングされていた。
10.シリンダー展開時に新発見、サムピースの最下部にもワッシャーらしきものが。
11.シリンダーヨークにあるレフトカバーを留めるためのネジ穴は、奥まで貫通していた。
12.突き抜けていたウェーバーノブ。

ヒーローブラスターの取材画像、あと数点。
by tomenosuke_2006 | 2009-05-02 17:01 | 留之助ブラスター
デッカード・ブラスター現地レポート-4、のまえに。
豚インフルエンザの警戒レベルが“フェーズ5”に引き上げられたが、我が子同然の留之助ブラスター・チームが滞在する米国では、いまのところ公共機関等への出入りが禁止されるとか、出国が制限されるような最悪の事態には至っていない。
とりあえずフィックスで買った航空券がムダになってもいいから、状況次第では3人分の帰りの片道キップを入手して帰国するよう榎本店長には指示しておいた。
それと、店主をさしおいて、あまり美味しいものを食べてはならぬ、と。
a0077842_739959.jpg
ところでこのレポートで使用した画像や、その関連画像などをMobileMeギャラリーでご覧いただけるようにしました。
随時、新しい画像を追加していく予定ですので、よろしかったらご覧ください。

URLはhttp://gallery.me.com/tomenosuke#100025
ユーザ名:la_blaster
パスワード:1111
by tomenosuke_2006 | 2009-05-01 07:41 | 留之助ブラスター
デッカード・ブラスター現地レポート-3。
例の1981モデルに白コードがなかったわけではなく、黒いビニールテープを上に貼り付けカモフラージュしていたことが当時の画像から判明した。
そのテープ片(画像右下)も出品のヒーロー・ブラスターに付属する。
a0077842_0204352.jpg
榎本店長曰く「実物のカリスマ感もさることながら、びっくりしたのは徳さんの原型の再現度の高さです。ライトカバー、レフトカバー、グリップなどもソックリ。ステアーパーツなどのサイジングは気持ちが悪いほど、コンマ1ミリの狂いもありませんでした」。
a0077842_1153659.jpg
1.ライトカバー比較。手前が留之助ブラスターのカバーパーツ。島田さんの読み通りアルミ製で、削り出しの1点モノのように思われる。
2.レフトカバー比較。こちらもアルミ製。手前が留ブラのカバーパーツ。諸説飛びかったが、白コード周りには“溝”があった。
またハートフォードやリチャードコイル版のようにシリンダーの形状に合わせてドーム型・半球状ではないかと言われることもあったレフトカバーだが、頭頂部を微妙に平面処理した徳さんの解釈に間違いはなかった。
3.4.グリップ比較。クビレ部分やすぼまり方等に若干の違いはあるが、留ブラのグリップは色味および形状において抜群の再現度だった。
a0077842_1172873.jpg
5.6.マガジン比較。下に留ブラのマガジンユニットを置いてみた。
7.持参したノギスで採寸、怖いくらいドンピシャ感のあったステアーパーツ。
8.マズルに関しても留ブラに寸分の狂いがないことを確認。
a0077842_1465760.jpg
恐る恐る重心測定する徳さん。
ヒーロー・ブラスターの重量1500グラムに対して1450グラムの留ブラだが、バランスはまさに同じ、平衡を保つ。
また、画像のように逆さにするとボルトハンドルが自然に開き、緩いと指摘されている留ブラのそれとまったく同じだった、怪我の功名。
新しい発見や謎もいくつか解明できた。
そのひとつがチャーターアームズのフレームに刻まれているシリアルナンバーの最後の数字。
“3”であることを確認した。
a0077842_2294181.jpg

by tomenosuke_2006 | 2009-04-30 08:20 | 留之助ブラスター
デッカード・ブラスター現地レポート-2。
榎本店長から届いた画像を順次紹介する。
a0077842_21592061.jpg
1.オークション会場となるProfiles in History(P.I.H.)があるオフィスビル。
2.P.I.H.の表札。
3.オークションに出品されるブレードランナーのコスチューム類。
4.ヒーロー・ブラスターが飾られているディスプレーケース。
a0077842_2281841.jpg
5.徳さん曰く「人生最良の日」。左の男性が留之助ブラスター・チームのあらゆるリクエストに応じてくれたをP.I.H.のカスタマーリレーション担当Brian R. Chanes氏。
6.左から榎本店長、Chanes氏、徳さん。
7.徳さん、島田さん。
8.左の金属棒はヒーロー・ブラスターに使われなかったステアーライフルのパーツで、今回の出品に付属する。
a0077842_2222552.jpg
9.上はチャーターアームズのバレル、下はブラスター用の予備バレルと思われる。
10.当時のものらしきポラロイド写真と、ビニール袋には今回リファインされた際に取り除かれたホワイトコードと当時のバッテリーが入っている。
11.ブラスターが収められていた当時のケース。
12.予備なのか、マガジンハウジングがもう1個あった。
a0077842_22352382.jpg
諸説飛びかったが、白コード周りには“溝”があった。
by tomenosuke_2006 | 2009-04-29 22:37 | 留之助ブラスター
デッカード・ブラスター現地レポート-1。
Profiles in Historyに出品されるデッカード・ブラスターの取材は、予想以上の成果を収めた模様だ。
詳細なレポートを榎本店長から受け取るまえに、ハリコレの胸組さん(下の画像)からうれしいメールが届いた。

以下は胸組さんのメールから抜粋。
a0077842_1213955.jpg
本日4時ちょっと前にプロファイル社に到着。既に米国人の買い手候補たちが下見に来ている中、友人のステファン(コレクターで出品者)にプロファイル社の人間を紹介してもらいました。
社長はJoseph M. Maddalena氏で大の日本びいき。かつては日本の会社とロック音楽関係のメモラビリアのイベントを手がけていた人。その下にいてわれわれのためにブラスターをほぼ独占させてくれたのがカスタマーリレーションのBrian R. Chanes氏。
当初はびくびくしながら写真を撮っていましたが、だんだん話が弾み「レプリカを作っているの? 一緒に現物と比べた写真もいいよ」から始まり、なんと最後は徳さん持参の日本の砂糖菓子のお土産の効果もあってか「採寸もOK」と相成った次第です。
なんと延々2時間ちかく「ああでもない、こうだったのか」などとほかの人をそっちのけにしたにもかかわらず終始取材協力をしてくれたプロファイルの人には大感謝です。 
a0077842_12265841.jpg
左から、ズタズタのターミネーター、ブラスターを手にするピカピカの徳さん、モジャモジャの島田さん、ニコニコの榎本店長。
by tomenosuke_2006 | 2009-04-29 12:30 | 留之助ブラスター
新情報、デッカード・ブラスター1981モデル。
ハリウッド・オークションProfiles in Historyに出品されるJeff Walker氏所有の通称ワーコン・モデルを2006年に撮影し、ファンを大喜びさせたKarl Tate氏・・・オークション・プレビューで留之助ブラスター・チームと落ち合う約束でいる最強のアドバイザーから突然のメールが。
映画『ブレードランナー』のパブリシストでもあったウォーカー氏が、撮影に使われるまえの真っさらなデッカード・ブラスターの1981年のプロダクション資料をORIGINAL PROP BLOG.COMに提供したというのだ。
ここにその一部を転載する。
a0077842_17125953.jpg
a0077842_17131097.jpg
BLADE RUNNERの文字が印刷された美術監督Lawrence G. Paullの名刺が添えられ、映画の最高責任者リドリー・スコット監督にデザインの承認を仰ぐ際の資料として使われたらしいことが推察される。
諸説紛々としているが、すでにデッカード・ブラスターは撮影前に準備されていた。
ウェバースコープノブではなくマイナスネジが使われ、左側面の白いコードはない。
エッジ部分に多少のエイジング処理が認められるものの、レシーバー周りのブルーイングは美しく、錆びは一切ない。
グリップエンドは眩しいほどに磨かれ傷ひとつない。
Before and After、テイト氏がこんな画像を送ってくれた。
a0077842_17411399.jpg
たとえばリアトリガーの付け根部分の擦れて剥げたと思しき傷を見れば、これが同じものだということが簡単に分かる。
白コードが劇中で確認できるように、ブラスターは撮影がはじまり、汚れたり傷ついたり改造されたりしながら変態していったのだろう。
下はオークションに出品されるデッカード・ブラスターの最新画像だが、ステアーマガジンとトリガーガードの間に4本の白いコードが見える。
レーザーサイトのグリーンLEDへの配線なのか。
LAからのリポートがますます楽しみになった。
a0077842_189854.jpg

by tomenosuke_2006 | 2009-04-10 18:15 | 留之助ブラスター
これで決まりだ、LA派遣。
5月1日に開催されるハリウッド・オークションProfiles in Historyの出品カタログがようやくPDFでDLできるようになった。
Forry Ackermanの膨大なコレクションが今回のオークションの目玉と謳われ、早くからその一部が公開されてきたが、デッカード・ブラスターについての公式なアナウンスは久しくなかった。
カタログにロットナンバー876としてリストされたのを見て、やっと確信した次第である。
アーティストプルーフの最後の仕上げに苦心していた島田英承さんに、さっそくスケジュール調整をお願いした。
留之助ブラスター念願の工業製品化リサーチのため、もちろん徳信尊さんと榎本店長にもLAへ飛んでもらう。
オークション主催者と面識がおありのハリコレの胸組代表も同行し、オークション前日のプレビューで本物のブラスターをじっくり手にとり検証できるよう段取してくれることに。
デッカード・ブラスターの出品文には4個のレッドと2個のグリーンのLEDが点滅すると、いささか信じがたい記述もあるが、留之助チームには積年の疑問をすべて晴らすべく精進してもらいたい。
で、私用で飛騨を動けない店主は、現地から届くリポートを逐一ここで紹介するつもりだ。
a0077842_15225412.jpg

by tomenosuke_2006 | 2009-04-06 15:39 | 留之助ブラスター
留之助ブラスター・アップツーデート-31。
APディテールアップ。
a0077842_9235238.jpg
↑ トリガーにスリットを後加工、それにともないバネ掛かりを変更する。
シリコンモールドによる量産再現性の限界から徳さんが涙を呑んだ部分でもある。
a0077842_9292642.jpg
↑ ハウジング端子部は素材感を重視し着色と傷つけエイジング。
a0077842_9343445.jpg
↑ シリンダーラッチはダミープランジャーとプレートを削出しで製作、取り付け。

さらにシリンダー・カバー周り。
by tomenosuke_2006 | 2009-02-24 09:51 | 留之助ブラスター