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スパイ・ファン必携のハンドパペットです。
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確か月光仮面だったような気がする。
石膏か紙粘土製の頭と手が、底の抜けた袋状の衣裳に縫い付けられた、とてもチンケな指人形で遊んだような。
けれど、あまり盛り上らなかったような。
指人形でひとり遊びするのはさびしすぎると思ったし、かといって人形劇の相手をしてくれるような友だちもいなかった。
というより人形劇というこじんまりとした遊び、人形そのもののチンケさが、こども時代の店主を本気にさせてはくれなかったのだ。
で、上の画像は店主のペーパーコレクションの1枚、月光仮面より遅れることおよそ6年後の1966年にアメリカの大手玩具メーカーGilbert社が小売店向けに作った指人形の新製品案内である。
こんなのだったらすすんで買いましたよ、4つともね。
もちろん弟に『ゴールドフィンガー』のオッド・ジョブとか『サンダーボール作戦』のラルゴを演じさせ、自分は右手にボンド、左手にイリアで人形劇の主人公となり、徹底的に悪者を退治したはず。
ま、そういうギルバートのハンドパペット・イリヤを、やっと見つけ出したのでした。
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けっしてソフビが年とともに硬化したわけではないでしょう、この厚み、この構造では、宣伝文句にあるようなリアリスティック・アクションなど到底ムリ。
プライアブル(柔軟で曲げやすい)ビニール・マテリアルなんていってるけれど、前方屈伸が関の山だ。
とかなんとか、批判じみたことをいう気は毛頭ございません。
ひとえにこういうオモチャが少年向けに作られた1960年代にクスッとなるってこと。
そういう気分が好きで留之助商店はイマモチャだけでなく、60年代アメリカの少年トイの宝庫も目指しているという、報告でした。
by tomenosuke_2006 | 2008-05-11 22:20 | ムカシモチャ
今度はシンクレアの恐竜スタンプのお話。
小学校5年生のころ(ということは45年もまえ?!)、ジェット噴射の鉄腕アトムとともに第1次アニメブームが飛来した。
アニメブームは、すなわち所かまわずペタペタやるシール文化の夜明けでもあった。
貼れば剥がされる、親と子の果てしない戦いの幕は、このとき切って落とされたのだ。
シールがいちばん目立って見える場所こそ、叱られる度合いも高かった。
というか、きっと叱られるだろうと思う場所に、シールを貼らないではいられない欲求の昂ぶりを覚えた。(この欲求は後年、性欲と交代したように思える)
マーブルチョコレート(アトム)を食べ過ぎて甘々になった口を、丸美屋のすきやきふりかけ(8マン)で中和した。
フェルト風のくっつきワッペンがほしくて買ったグリコの鉄人28号ガムを何枚もまとめてクチャクチャやり、くるんですてる紙がないからと呑み込んだのは、人一倍強い道徳心からだったのか。
弟にマーブル3個とガム1枚を同時に頬張らせ、どんな味がするか実験したのも、いまとなってはいい思い出である。
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日本の少年たちがアニメシールに熱中するより少しまえの1959年から数年間、アメリカの少年たちは恐竜スタンプで遊んだのだった。
家族が運転するクルマでシンクレアのガスステーションに乗りつけるたび、店員が胸のポケットから取り出し、手渡してくれた3枚綴りの恐竜スタンプ帳。
ぜんぶで4冊用意され、45ミリ×70ミリのスタンプにはそれぞれ異なる恐竜が描かれて12枚でひとそろい、恐竜の名前を諳んじて得意顔の少年が大勢いたことだろう。
日本と決定的にちがうのは、スタンプが元で親子が争うようなことがなかった点。
アメリカの少年たちは、とりわけお行儀がよかった。
というか、12種類の恐竜スタンプを貼り付けて作る恐竜ミニ事典、シンクレア恐竜スタンプ・アルバムを最初にもらっていたからだった。
それにしてもシンクレアという会社はいったいどれだけの恐竜ノベルティを連発したんだろうね、店主の調査はさらなる深みへとハマっていくのだった。
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こちらは3枚綴りの恐竜スタンプ帳の表紙です。
by tomenosuke_2006 | 2008-04-17 21:11 | ムカシモチャ
恐竜大陸・幕張メッセ版もけっこうな人気らしい。
いつの間にかはじまっていた幕張メッセのイベント恐竜大陸である。
そういえば東京の担当者さんから、例の4頭を飾る背景に店主が提供したレトロ恐竜のポストカードなどをブロウアップして使いたいなんて聞かされていたけれど、きょうはじめてその様子が分かる画像がメールされてきた、いい感じに仕上がったじゃないですか。
ちなみに中央のセピアっぽい写真は1933年〜34年に開催されたシカゴ万博の公式ポストカードの1枚、シンクレア恐竜の展示風景だ。
そのおよそ30年後のNY万博にお目見えした恐竜庭園のようなスケールじゃなくって、ご覧の首長竜1頭のみがジャングルのセットに飾られた。
けれど60年代の恐竜群がじつにオーソドックスかつ標本的(アカデミック)なポーズで作られたのに対し、30年代のこっちはいまにも来場者に襲いかかりそうな迫力、たった1頭だけなのにけっこう場をもたせた感じだね。
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関係者さんの話だと今回のレトロ恐竜コーナーは「子供たちが恐竜にまたがったり、記念撮影したり、長蛇の列ができるほどの大人気スポットになっています」だって、うれしいね。
願わくば夏休みの新潟会場での展示が終わるまで4頭そろって無傷のまま生き残り、店主の下呂温泉の別荘の裏庭でのんびり余生が過ごせますように。
by tomenosuke_2006 | 2008-04-08 22:03 | ムカシモチャ
タイガー・ダニーもいいけれど、タイガー立石は素晴らしかった。
いたいけな田舎の中学生だった店主の脳ミソを、その多彩過ぎる内容で毎月グヮングヮン掻き乱してくれた雑誌が小学館のボーイズライフである。
で、ちょうど40年前の1968年5月号には豪華な“創刊5周年記念特別付録”の、題して“BLヒッピーポスター”が3枚も付いてきた。
BLとはボーイズライフのイニシャル、ならBDが何のイニシャルか知っている人とは店主大いにウマが合いそうである。
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さて、その3枚のポスターには2サイズあり、大きい方はB3(364×515mm)の長谷邦夫作『LOVE IS the BEST』、小さいのはB4(257×364mm)の田名網敬一作『I LOVE GIRLS』と、この年1968年にタイガー立石と改名したいまは亡き立石紘一作の『WELCOME TO THE EARTH』だった。
先の2作品についても折りをみて紹介したいと思うけれど、まずはタイガー立石。
先の2作品に共通の当時流行りの英単語、“LOVE”をタイトルに引用した平和な作風とは異なり、タイガー立石はじつにSFチック、イラストも3作品中もっとも絵画的で、しかもいたるところに物騒が漂っている。
“ようこそ地球へ・円盤観光株式会社”の文字とは裏腹の、異次元の戦場を描いたような絵の意味がつかめず、いちばん異色に映った。
中央でコーラをラッパ飲みするタイガーの人並みな股間に笑ってしまった。
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日本芸術界のフーテンの寅さんこと、タイガー立石は1941年寅年生まれ。
雑踏の中で自作を掲げて歩く路上歩行展を発案・実行したアバンギャルドな画家であり、1960年代、赤塚不二夫に影響されてギャグタッチの漫画家としても活躍した。
が、このヒッピーポスターを発表した年、名前が売れ出した矢先、27才の彼は夫人とともにイタリアへ移住してしまう。
「環境を変えることこそが創作意欲を刺激する。ひとところへの安住、現状への満足はけっしてしない」とは、タイガー立石のモットーだ。
すべてを白紙に戻し、未知の土地でゼロからの再出発を果たした。
欧米で漫画のストーリー性を採り入れたコマ割り絵画などが認められ、建築、デザイン、イラストなどの分野で成功するも、現状に甘んじることをよしとしない彼は13年の滞欧生活にピリオドを打ち帰国した。
1982年、41才で帰国してからは絵本の出版や作陶も手がけ、1995年には養老渓谷にアトリエ兼住居を移し、絵画だけでなく立体作品にも取り組んだ。
タイガー立石から立石大河亞に改名してからの作品だと思うが、1996年の彫刻『DE CHIRICO』はどの角度から見てもまるでちがう趣の多元的な逸品で、レプリカでもいいから欲しい、ソフビ化したい。
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1998年4月17日、タイガー立石は肺がんのため56歳で他界した。
今年は氏の没後10周年、どこかで作品展など企画されるようなら、ぜひとも出かけて行きたい。
じつはワタクシゴトだけれど、店主がそれまでの仕事や生活にケリをつけてLAに移住したのはタイガー立石と同じ27才、軽〜く験を担いだのだった。
だからどうしたってこともないけれど、きのう55才の誕生日を迎え、あと1年でタイガー立石の没年を迎えるかと思うと、どこでどうなるか分からないこの人生、1日1日をもうちょっと大切に遣おうと改まったりするのだった、神妙。

BLの目次の裏はこんなぐあいだった。
by tomenosuke_2006 | 2008-03-24 00:01 | ムカシモチャ
Los Angeles MODERNISM Sow & Saleのご案内。
去年5月、ジョニー・デップを名誉ホストに迎えて開催されたLA MODERNISM SHOW & SALEが、今年も5月の最初の週末にサンタモニカのシビック・オーディトリアムで賑々しく催される。
きのうからガラ・オープニングナイト・パーティの前売り券が発売開始、7月のSDCCと5月のこれ、「どっちにする?」ってきかれたら、店主、迷わずこっちを選びそう、なくらい去年の夏は疲れたのよ、今年は榎本店長にまかせます。
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by tomenosuke_2006 | 2008-03-16 15:50 | ムカシモチャ
お待たせしました、TV-CMが観られます。
もう1年以上たつんだね、TOY-CMっていう記事でムカシモチャのビンテージTV-CMが公開できそうな気配だって書いたのは。
この度、やっと留之助商店推薦のCMが無料でご覧いただけたり、関連商品のご購入者はQuickTimeムービーをダウンロードできるようになりました。
留之助商店DOWNLOAD資料室で、まずはあのオッキモチャCM3本立てをどうぞお楽しみください。
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by tomenosuke_2006 | 2008-02-19 11:58 | ムカシモチャ
PDF“ロボットコマンド修理手引書”。
今度は留之助商店DOWNLOAD資料室に60年代オッキモチャのトップスター、ロボット・コマンドのとってもレアな修理手引書(正式名称SERVICE CHECK LIST AND REPAIR MANUAL)全ページをPDF化してアップしました。
はじめはパスワードを発行して、当店でロボットコマンドをご購入いただいた方だけがDLできるようにしようかと思ったんだけれど、よーく考えてみるまでもないか、この高額なムカシモチャを買われたのは愛媛県のDさんと青森県のKさんのお二人のみだし、この際だから「どうぞご自由に」方式をとることにきめました。
だいいち、もったいぶってみたところで、こんな手引書を見たいなんて思う物好きさんは、やっぱりDさんとKさんと、あと日本に何人いるんだか分からないし。
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by tomenosuke_2006 | 2008-02-14 14:03 | ムカシモチャ
8ガロン給油で4個セット無料進呈。
努さんへのレスに代えて。
先日ご紹介したNY万博のシンクレア・ミニ恐竜は、画像で確認できる6個でコンプだと思います。
シンボルマークにもなっているブロントサウルスを筆頭に、ステゴサウルス、トラコドン、トリケラトプス、アンキロサウルス、チラノサウルス。
つまりブックレット表紙の前方にいる6匹がミニフィギュア化され、左後方のコリトサウルスはのけ者にされた?
コリトをかつて一度も見たことがないので、単なる当て推量なんですが。
さてシンクレア恐竜のレギュラー版(留之助商店の秘かなヒット商品)にはコリトが含まれますが、そのほかにもう1匹、“見返り”首長竜がいるのをご存知ですか。
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左手首が欠けずに付いている完全なかたちのコリトを探し出すよりむずかしいのが、この首長竜。
他のどのフィギュアも恐竜庭園の原寸大模型そのままのポーズでつくられているのに対し、これにはお手本がいないのです。
それが不人気の理由なのか、出回った数も圧倒的に少ない。
この首長竜、じつは1950年代にシンクレアが配布した金属製ブロンズ仕上げのブロントサウルス貯金箱と瓜二つなんです。
というわけで当店では“幻の見返りブロントNY万博版”と名付けさせていただいてます。
もちろんその原典は“もっと幻の見返りブロント金属製貯金箱版”です。
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見るからに高級そうな貯金箱がどういう仕組みで配布されたのか勉強不足で裏はとれてませんが、同じ1950年代に例のミニ恐竜よりもっと小さな「8ガロン給油で4個セット無料進呈」のナノ恐竜がいたのを思い出しました。
サイズは5センチ前後、恐竜9匹に穴居人3人のぜんぶで12種類。
コンプするために、我が子を喜ばせようと、せっせとシンクレアのガスステーションに通ったお父さんの姿を連想してしまいます。
けれど子どもがその小さなフィギュアを飲み込む事件が起きてキャンペーンはあっけなく終了、かわりに登場したのがプラスチック製のブロント貯金箱でした。
ただいまナノ恐竜はコンプ目指して店主の家で監禁状態ですが、その他はすべて留之助商店入ってすぐ右の専用ケースでのびのびと遊んでおります。
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by tomenosuke_2006 | 2008-02-12 23:59 | ムカシモチャ
発掘!新クレア恐竜。
噂には聞いていたけれど、見るのはこれがはじめてのシンクレア恐竜セットが、もうじきひとつだけ届く。
あのNY万博のシンクレア恐竜庭園で無料配布されたブックレット(留之助商店DOWNLOAD資料室参照)と6大恐竜のミニフィギュアがひとつにパッケージングされた奇跡の未開封品。
ミニフィギュアだけだったらバラでたまに見つかるけれど、こんなコンプリート・セットはシンクレア恐竜発掘の旅に出て以来の快挙である。
留之助商店で鋭意発売中のイマモチャな各種ミニフィギュアとはいささか趣を異にする、小さいながら大味の、値段の割にはとことんショボイこんなムカシモチャを欲しい人っているのかしらね。
いまではお目にかかれない古き良き時代のメイド・イン・USAである。
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by tomenosuke_2006 | 2008-02-10 23:59 | ムカシモチャ
『0011は二度死ぬ』もしくは『ボンド・フロム・アンクル』。
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こちらの画像は1年以上まえに紹介したことのある007メンコと0011メンコの一部なんだけどね、“7”のイリヤが手にしているアンクルカービンのエクステンション・バレルのグリップが反対向きに取り付けられているのは、これがはじめてじゃないから流すとして、“6”のソロはマズイでしょう。
どう見ても背景は『007は二度死ぬ』のスペクターの秘密基地だし、一方“4”のコネリー・ボンドはアンクルガンを握っている。
まァ、これこそ肖像権やらライセンス無視の過ぎ去りしメンコの日々のほのかな思い出。
そこで切り離すまえのシート状態のメンコをDTP(デスクトップピクチャー)に仕立て留之助DOWNLOAD資料室に追加したんで、よかったらダウンロードしてよーく見てやってください。
人着のソワソワした色合いがあなたのデスクトップを落ち着きのない世界に一変させること請け合います。
ただしサイズはワイドスクリーン・モニター用の1920x1200pixel、場合によってはトリミングしたり縦横比を変えなきゃならない人もいらっしゃるかも。
ついでにあと2、3点、別のDTPもオマケしておきました。
by tomenosuke_2006 | 2008-02-08 13:33 | ムカシモチャ