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一度はSOLD OUTになったモチャの発売です
SOLD OUT toys are available now for some reason

いったんはSOLD OUTになったモチャなんですが、音信不通やお客さま都合のキャンセルなどで居残った傑作が入荷新着情報に返り咲いています。
またTOMENOSUKE.STORES.JPも大量更新しました。
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We've updated our online store and the STORES.JP.
by tomenosuke_2006 | 2015-12-09 10:00 | 留之助商店計画
Coarstoyのパーマネント・ゲスト3種、予約開始
Literal translation the story of "Permanent Guest"

フレーク、フルーイド&フロートの10周年記念フィギュア・セットに感涙した人も少なくないだろう、フィギュア作家の中でもとくにカッティングエッジな存在のコーストイが放つモチャ群は、ひとことで言うなら"カッコイイ"につきる。
が、フクロウのオーメンあたりから目指すものが変わってきたように思えるのだった。
まずは風刺を利かせた大人の童話を創作し、次に登場人物を描くのだ、カリカチュアの技法を用いて大胆に立体的に。
今回紹介するのはそんなストーリー・フィギュアの最新作、パーマネント・ゲストの3種類のカラーウェイである。
予約のまえに、コーストイが発表したその物語を直訳したので目を通していただければと思う。

ご予約はこちらから→http://u111u.info/mehe
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アライグマは自分が死ぬのだと思った。彼は道に迷っていた ー はじめは車が行き交う街の中で、その後は山のずっと彼方の雲の中で。数週間にわたって、彼は家に帰る方法を模索したが、いま彼は砂漠の真ん中にいて、もうへたれこもうとしていた。まちがいなく自分は死ぬ、彼はそう思った。その困難な日々の最中、考えの浅はかさが彼をここに至らしめた。彼は再び弟を追って木の上に登ることも、涼しい夏の夜に眠りに落ちようとしているときの、母親の手が自分を叩く感覚を味わうこともなく、死のうとしていた。

そのとき彼は何かを見た。

水のようだった。だがアライグマは蜃気楼のことをよく知っていた。彼は自分の目を信じないほうがよいと分かっていたが、空腹がそれを裏切ることもあった。「水だ」と、彼の乾ききった口が叫ぼうとしたが、かすかな空気の流れを発しただけだった。

アライグマはその湖か池か、はたまた、そのいずれかのニセモノにたどり着くため、自分の中の最後の力をふりしぼって、砂漠の中を走った。野良犬のように、彼はそこに向かって走り、舌は口からはみ出していた。

いや、アライグマは思った。そんなはずはない。

だが、アライグマの目は彼を裏切らなかった。それは水、それ以上のものだった。灼熱の砂漠の日差しの中、バスタブが魚を運んできたのだ。アライグマはどちらを先に口に入れようか分からなくなった ー 水か魚か。よだれが舌を垂れ、砂の上でジューと音を立てた。両方を同時に口にするのがいいと思った。アライグマは最後の力で手を持ち上げ、唇を舐め、跳ね上がった。

「待て!」とその魚は叫んだ。「私を食べたくないはずだ!」

アライグマはひるんだ。「なんでだ?」と彼は言い返した。

「私はお前のような動物にとっては毒なんだよ。知らなかったのか?」
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アライグマはそれまで魚を捕ったことがなかった ー 家の近くの小川で魚を捕ってきたのは姉だった ー ため、すぐにその魚の話に負け、それを受け入れることにした。

「悪かった」アライグマは謝った。「でも僕は何日も歩き続けているんだ。ご覧のとおり、僕は道に迷ったんだ。おなかが空いたし、家族に会いたいんだ」

「向こうでハゲワシが何を突いているか見に行ったらどうだ? 奴らはグルメなんだ」

「ハゲワシって?」、アライグマはたずねた。

「ハゲワシを知らないのか? 坊や、森が見えるだろう? そこにハゲワシがいる」

やかましく鳴きながら地上で羽をばたつかせている3羽の黒い鳥の方に、魚はひれを向けた。アライグマが歩いていくとハゲワシはそこをどき、蛇の骨が見えた。アライグマはその骨に飛びつき、それをなめた。肉はほとんど残っていなかったが、まだ匂いは残っていて、しばらく彼を満足させるには十分だった。

「で、あんたはここで何をしようとしてるの?」と、アライグマは魚の所へ戻ってきてたずねた。

「海に行こうとしているんだ」と、魚は言った。「私がもといた川はもう生きていけるほどきれいではないんだ。かつて青かった水には、化学物質が混ざっている。知恵の無い魚はプラスティックを食べ物と勘違いして、死骸が川に浮かぶことになる。川に浮かぶ魚の死骸が多すぎて太陽の光を遮ってしまうこともある」。
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「それはひどい」蛇の骨をしゃぶりながら、おびえた様子でアライグマは言った。

「特に恐ろしいのは、死にゆくのは普通の魚ではないということだ」

「あんたのように毒を持つ魚?」

「いいや、それだけではない」魚は言いながら、彼の温かい顔に水を飛ばした。「我々は魚の中でも特に変わった種なんだ。我々は望みを叶えることができるんだ」

「望み?」

「そうだ」

アライグマは蛇の骨を落とし、目を見開いた。川の土手に座って姉が小魚を捕るのを手伝いたい。両親のそばでナラの古木の下で眠りたい。家に帰りたい。

魚はげっぷをした。

「もちろん、望みがただで叶うわけではない」

「何かをしろと?」

「その通り。お前の場合、望みを叶える代償は私を海まで連れて行くことだ」。

「海?」

「そうだ、海 ー 私が死ぬ時まで広々と泳げる場所だ。食べ物が豊富で私は口を開けていさえすれば、むこうから口に入ってくるような海だ。塩は確かに目にこたえるかもしれないが、化学物質よりは塩の方がましだ。プラスティックより鮫の方がましだ」
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「でも海はすごく遠い」そう言ってアライグマはため息をついた。

「お前の家だってそうだと思うが」

「魚は正しかった。アライグマは森へ ー というより、正確には彼の森があると思う方に ー 歩いて行くか、バスタブを海まで引っ張っていき、望みを叶えてもらうか。アライグマはいままでに誰からもこんな難題を課せられたことはない。誇らしく思いながら、胸を張り、飛び上がって、魚に敬礼した。

「やります!」

「よく言った」魚は泡を出して笑いながら、愛想なく小さい声で言った。

アライグマがロープを握ろうとしたとき、詭弁が働いた。「ねえ」とアライグマは言いながら自分は賢いと感じた。「川から来たのなら、砂漠のこの場所にい続けたらどうなるの?」

魚はそんな単純な質問に、不必要に長く黙り込んだ。「前は別の者が引っ張っていたんだ」とついに魚が打ち明けた。「他の動物か。ということは…えーと…」。魚はどう答えるか言葉を探して動き回り、バスタブの水がバチャバチャはねた。
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「あんたはその者の願いを叶えたんだろ?」と、アライグマはあごに手をやりながら尋ねた。

「その通りだ!」魚は元気付いた。

「それは何?」

「彼の望みは何かって?」

アライグマは熱心な様子でうなづいた。

「彼の望みは…空を飛ぶことだ。さあ、辺りが暗くなる前に出発した方がいい。我々の先は長い」。

「了解!」

アライグマはロープを手に握り、目の前の地平線を見つめた。彼は自分の森が反対の方向にあると分かっていたが、世界の端まで行けば帰宅できることになるし、それが自分がすべきことだと考えた。

アライグマがバスタブを引くと、魚はくつろぎ、アライグマが速度を上げると冷たい風が心地よかった。これだと魚は思った。強い生き物ほど早くあの場所に着けるだろう。自分はアライグマ以外の者の方がいいが、いまのところは彼しかいない。彼はさっきまでの蛇よりはましなことに間違いはない。
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▲ Permanent Guest - Endless Shadows

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by tomenosuke_2006 | 2015-07-03 21:07 | 商店入荷新着情報