タグ:ブレードランナー ( 45 ) タグの人気記事
デッカード・ブラスター続報。
a0077842_19454718.jpg
先日リペイントしたハートフォード版デッカード・ブラスターのバレル下(ステアー社マンリッヒャーライフルのマガジン部)に、榎本店長、今度は5つ目のLEDを増設した。
諸説いろいろあるが、グリーンのLEDを採用することに。
完成間近である。
by tomenosuke_2006 | 2006-11-30 19:59 | プロップ
塗り立て
ハートフォード版デッカード・ブラスター(エアーガンVer.2)を榎本店長がリペイント。
実際はツートーンのメリハリがきいて、もっといい感じ。
まえよりズッシリ重くなったような錯覚に陥ってしまう良き仕上がりだ。
a0077842_19144942.jpg
a0077842_19233643.jpg

あとはLEDの追加だろうか。
専用スタンドも欲しい。
ステンレス製の特別なヤツ、知り合いの厨房屋さんに作ってもらおうかと思う。
by tomenosuke_2006 | 2006-11-26 21:10 | プロップ
もうじき来る期待のブラスター。
TVっ子の中学時代にひとつ、その後の映画人生でもうひとつ、ずっと追っかけてる鉄砲がしめてふたつ。
店主は男子であるから、昔っから鉄砲が大好きなのだ。
で、はじめのひとつは、たびたび話題にしているナポソロ(MFU)のアンクルタイプ。
そしてもうひとつが、ブレードランナーのデッカード・ブラスターである。
前者はワルサーP38ベースのカスタムガンであり、各種アタッチメントを追加してカービン化できる変身銃の傑作。
後者はハンドガンのブルドッグとステアー社のマンリッヒャーライフルの一部を合体させた未来銃の最高峰。
一見共通点などなさそうに思われがちだが、いずれも・TV・映画という架空の世界、つまりoff world = オフワールドにのみ存在した銃であり、映画業界でいうところのエクスクルーシヴ・ステージガン(お芝居専用銃)なのである。
しかもとっておきの。
さらにこの40年前と25年前のふたつの銃に限り、それを正確に再現しようとする人たちがいまもいるということだ。(アンクルタイプについてはここの記事からリンク先を参照)
銃には標的を殺傷たらしめるという本来の目的があるが、同じ銃でありながらアンクルタイプとデッカード・ブラスターにはそれ以上のもの・・・ファンタジーが内在する。
武器としての効能を踏まえながらも、発想や外観はずば抜けて突飛であり、並の創造力では及ばない美と完成度を有している。
だからそれらを精巧に模倣せんとする人たちが現れても不思議ではないのだ、芸術作品を模写するが如く。
a0077842_13304784.jpg

今夏アメリカで開催されたWORLD CONVENTIONで初めて一般に公開され話題になった本物のデッカード・ブラスター。発火可能であり、アップの撮影にも耐え得るディテールを有した、いわゆるヒーロー・プロップ。現存する唯一のもの。上部のグレーに退色した部分やトリガー回りがそのままマンリッヒャーライフルを応用したガンメタ仕上げの鉄、ソリッドブラック部分の大半と琥珀色のグリップが樹脂、グリップ下のシルバー部分が磨き上げたむき出しの鉄で構成されている。


ブラスターである。
日本ではグッド・ビレッジ、 オズショップ、 アドベン、ジュピター(もんすたーえっぐ)さんたちによる長くて熱い模索の時代を経て、今年発売されたモデルガン・メーカーのハートフォード製ブラスターVer.2(エアーガンとモデルガンの2仕様あり)で一応の終結をみたように思う。
海外ではドッペルゲンガーとリチャード・コイルがいまも健在だが、とりわけハートフォードさんも参考にしただろう実物に最も近いと評判のコイル版は、現在Ver.4.8を数えるまでになった。
そのコイル版にはオールメタルのバージョン(Ver.5.0)もあるらしいが、店主、いまだに手にしたことがない。
ゆえに不完全な経験ながら、いまのところ見た目はレジンパーツを多用しているコイル版、握り心地は金属パーツたっぷりのずっしり重いハートフォード版がいちばんと思っていたら、なんと今夏、本物のブラスターが永い(25年)眠りから覚めて一般公開され、状況が一変してしまった。
ブラスターのレプリカでは第一人者といわれているリチャード・コイルその人が、自分のこれまでのブラスターはすべて間違っていたと潔く認め、決定版の製作を発表したのだ。
そしてここにもうひとつ、店主、気になってしょうがないアメリカOFF-WORLD MFG社の新作ブラスターの登場だ。
a0077842_137506.jpg

塗装処理前の新作ブラスター。金属と樹脂の使い分けは本物と幾分異なるが、かなり近い線まできている。


製品名はMODEL 2019 B.R.U. SPECIAL ISSUE。
ダイキャストメタル・パーツと、この種のレプリカでは初めてのABSプラスチック・パーツのコンバインモデル。
加工が比較的簡単で少量生産向きな反面、収縮性があり強度に乏しいレジン・プラスチックではなく、製造コストのかかるABSを使用したところに同社の強い意気込みを感じる。
また銃回りの刻印は、右面中ほどに“made offworld ”と鼻先に“ser. 0316”、左面に メーカーロゴと“L.A.P.D. MODEL 2019 B.R.U. 10MM CASELESS”の文字が施されている。
これまでのレプリカ・ブラスター製作者たちの刻印に対するこだわりを嘲笑うかのようなオリジナル仕様。
権利侵害を免れるためにガレージやアンダーグラウンドで作られてきたファンメイドのブラスターではなく、これはれっきとしたハイエンド・トイでありマスプロダクション=工業製品なのだという製作会社の強い意思の表れを感じる。
プライマリートリガー(グリップ側)可動、ボルトのプル&プッシュ、シリンダーのスイングアクション、4個所のLED発光など、要所はすべて押さえてある。
期待はつのる一方なのだ。
a0077842_1431994.jpg

11月末には入荷しそうなOFF-WORLD MFG社製の新作ブラスター。左上のダイキャストメタルのパーツ群を見るだけで、ずっしり感が伝わってくる。ちなみに本製品には右上の写真にあるような模擬弾は付属しない。


当店に入荷するのは2丁のみ。
榎本店長がこれまたブラスターファンで、彼の手になるブラスターの完成キットなどもお店で展示販売している。
その彼が1丁、買いたいなんて言い出すもんだから、店主もあきらめたんだからと諭して聞かせ、めでたく店頭にならぶことになりました(ひとつはヤフオクかな)。
現在、留之助商店では以下のデッカード・ブラスターを在庫しています。
1.オズショップ製キャストレジン・キット
2.アドベン製オールメタル・キット
3.ジュピター製のVer.1(グリップが不透明プラスチックの最初期仕様)
4.ハートフォード製モデルガンVer.1と2
5.ハートフォード製エアーガンVer.2
6.リチャード・コイル製Ver.4
7.リチャード・コイル版をベースにしたと思われるアメリカ製キット(LEDパーツ付き)
8.アメリカ製のキット完成品(榎本店長作/LEDギミックなし)
上記商品についてのご質問は榎本店長 tencho@tomenosuke.com までよろしく。
by tomenosuke_2006 | 2006-11-22 15:16 | プロップ
ブレランのニーゼキさんが・・・
プレドニンの副作用だと思うのだけれど、店主は入院中からいまも1時間寝て、2時間起きるみたいな不規則な生活を続けている。
が、慣れてみると、これがじつに都合いい。
とくにeBayやったり、販売開始と同時にオーダー入れなきゃ手に入らないような海外の限定モノを買い付ける場合、タイムラグの関係で深夜から夜明けにかけてにわかに忙しくなる。
そういうときに、薬が貢献してくれているというわけだ。
で、その朝もロウブロウアートの大御所で、かつてTVショーピーウィー・ハーマン・プレイハウスの美術監督もしたゲーリー・パンターモノを狙っていた(この人のことも、いずれ書きたいと思ってます)。
彼のヒット・コミックスJINBOのハンドメイドのヌイグルミで、11年まえの1995年に100個だけ作られたという、まだデザイナーズトイというカテゴリーがなかった時代のもの。
しかも奇跡のMIB(メン・イン・ブラックじゃなくってミント・インザ・ボックス)で、NYの書店がeBayに出品してたのを見つけた。
すでに入札件数は20をこえ、終了時間まえ数秒の攻防になることは想像できたから、その時間、日本時間の朝5時には万全の体勢でノートブックのまえに鎮座した。
意気込みがちがうから、もちろん勝(買)った。
その落札の瞬間がたまらない。
コレクターにはいろんなタイプがいるけれど、店主などは、ちょっと毛色の変わった部類かもしれない。
変で普通でないモノ、まえから探していたモノ、憧れの品など、つまりお目に叶うオブジェモチャと出会い、手に入れることができると、もうその時点で9割がた満たされてしまう。
山のようなコレクションは集めたくて買ったのではなく、出会いを尊び、買う快感に耽っていたら集まってしまった、といった方が正確なのだ。
だから、お店でコレクションを売ることに抵抗はない。
むしろすべて一度は店主が情愛を傾けた品々、玩具問屋が回してくれる商品とはLOVEの格がちがう。
どれもこれも偏愛のたまもの、自信の品なのである。
一度は手にしてみたいと思っていた念願のJINBOが手に入り、eBayから落札通知が届いたそのすぐあと、ブレラン研究家でコレクターのニーザキさんからメールが入った(早起きなんだなぁ)。

「さて、自慢話をひとつ」
「ブレランファンなら、いつかは・・・のアイテムをゲットしました」
「コレ↓です」
a0077842_11483548.jpg
a0077842_11501218.jpg
a0077842_11504114.jpg
a0077842_11511679.jpg
a0077842_11513711.jpg
a0077842_1152270.jpg
「今私のパソコンの横で鎮座してます」
「朝から自慢でした」

ニーゼキさんは、およそ四半世紀のあいだブレランに関するものなら何でも、資金が許すかぎり次から次に集め続けている真のコレクター(収集家)である。
そんな人が新たにゲットしたのが、上の写真のeBayに出品されていたムービー・プロップ・ミニチュアで、落札金額は締めて800ドル。
長さ35センチ足らずの薄い1枚の銅板に、およそ10万円を注ぎ込んだのだった。
それは未来都市のランドスケープのミニチュアセット用に、エッチングで作られたビルのシルエットのひとつで、何百枚(もしかしたら何千枚)も作られたうちの、わずかに現存する1枚。
出品者はそれを専用のディスプレーケースに入れ、スタート価格350ドルで出品し、最終的に800ドルで落札されたのだった。
が、店主は1980年代のある日、いまでは800ドルのエッチングを、値段に換算すればおよそ8千ドル分か、それ以上を、この足で踏み潰していたことになるのだ。
そのことをニーゼキさんにレスると、すかさず「デロリアンに乗ってひろいに行きたいです」。
そこで店主、デロリアンを横取りして、一足先にあのときの様子を確認してくることにした。

ブレランの撮影が終わったころ、映画ジャーナリスト時代の店主は何度もSFXスタジオEEGを訪ねていた。
講談社と進めていた日米バイリンガル出版のSFX本について、ブレランのSFX監督、ダグラス・トランブルと打ち合わせを重ねていたからだった。
この企画はSFX界のトップアーティスト3名を厳選し、彼らのキャリアと作品と人となりを、それぞれ1冊のハードカバーにまとめ上げるというもの。
ミスター・トランブルは友好的で、当時彼がいちばん力を入れていた新映画システム“ショースキャン”を店主のために試写してくれたり、素晴らしい時間を過ごさせてもらった。
撮影が終わり、用済みとなったブレランのミニチュアセットが、しばらくスタジオに放置されていた。
用済みとはいっても、そのまま廃棄されるわけではなく、いくつかは再利用のため同業者に売られたりするのだ。
たとえばポリススピナーが離着陸した警察ビルディングは別のSFX関係者が買い上げ、屋上部分を切り離し、未知との遭遇特別編でマザーシップ内部の天井に流用された。
その未来都市の廃虚のまえを、オフィスからいちばん近いトイレや、試写室へ行くとき、かならず通り抜けたものだった。
通り抜けながら、例のエッチングのビルのシルエットが山ほど、大きなゴミ箱に打ち捨てられていたり、一部、床に散乱しているのを見た。
実際、床の上の何枚かを踏まなければトイレに行けないときもあった。
どちらかというと物欲の強い、記念にもらえるものならなんでもいただくタイプの当時の店主だったが、なぜかゴミ然としたエッチングには触手が動かず、そのまま踏みつけてオフィスへ戻ったのだった。
いま思えば、そんな扱いを受けたゆえに現存するものがきわめて少なく、結果あんな値段になってしまうんだろうなぁ。
ニーゼキさん、奇跡的に生き延びたその1枚には、そんな過去があったのです。

ところで日米バイリンガル本の企画は流れてしまった。
SFX界のそれぞれ異なるフィールドで活躍するビッグネーム3名という講談社側の要望に対して、ダグラス・トランブルとスペシャル・メークアップ・アーティストのリック・ベイカーまでは決まったのだけれど、どうしてもあとのひとりが思い浮かばないというか、アメリカにはいなかったのだ。
そうこうしているうちに徐々に創作意欲は減退し、別の本の仕事がはじまって・・・。
せめてもの救いはショースキャン・ビジネスの引き合いが多くなり、ミスター・トランブルがまえにも増して多忙な毎日を送るようになったことだった。
おおーっ、突然、睡魔が襲ってきた。
次のeBayまでおよそ3時間、ちょっと寝ます。
次は何を狙ってるかって?
じつはね、1964年から65年にNYで開催された万博のパビリオンのひとつで、モーターオイル会社“シンクレア”がスポンサードした恐竜庭園のスーベニアを集めているのです。
とくに60年代の解釈からなるプラスチック製の不格好な恐竜フィギュアが、じつにいい。
あっ、そこのあなた、店主の入札のジャマしたら、おっこるからね。
by tomenosuke_2006 | 2006-08-06 23:52 | プロップ
ブレラン祭り。
1980年代はじめ、バーバンク・スタジオ(いまはワーナー・スタジオと呼ばれている)へは何度も通ったものだった。
お目当てはリドリー・スコット監督の近未来フィルムノワールブレードランナー
最初は映画TVに自作のSFプロップやヴィンテージ家具をレンタルしているModern Propsのオーナーに誘われ、スタッフのふりをして紛れ込んだ。
しばらくするとスタジオの広報から外人記者クラブ経由で正式に取材要請があり、スコット監督に会えることになった。
そのときの模様は、当時の読売新聞夕刊の芸能欄や日本版スターログに書いた。
忘れがたいのは、イギリスを離れ、はじめてハリウッドの現場に入り、ユニオン(組合)のやり方に馴染めずイライラしている監督の姿だった。
監督はムービーカメラの位置替えどころか、ファインダーすらのぞけない。
カメラを動かすのはカメラオペレーターで、写角を決めるのはシネマトグラファー。
メジャー作品で働くクルーは、それぞれ属するユニオンによって自分の職分が守られ、余計なことはしない、やらせないが徹底していた。
ヴィジュアリストのスコット監督としては、イギリスで撮ったエイリアンのようにはいかず、ことのほかご機嫌ななめだった。
「ハリウッドはアーノルド・パーマーからクラブを取り上げ、ゴルフをしろと言ってるようなものだ!」
後方のオープンセットでは、ワイヤーに結ばれたスピナーが宙に浮いているのが見えた。

ミニチュア撮影をしているサンタモニカ・ビーチ近くのSFXスタジオ、 EEGへも足繁く通った。
ダグラス・トランブルリチャード・ユーリシッチにはよくしてもらった。
モデルメーカーのマーク・ステットソンとは、お互い若いということもあって仲よくなり、LAを離れる1985年まで、映画でいえば2010年バカルー・バンザイの8次元ギャラクシーのころまで、何度も彼のワークショップへ遊びによったものだった。
そのマークのオフィスのロッカーの上には、バーバンク・スタジオで目にしたスピナーの正確なスケールモデルがアクリルケースにおさまり、飾られていた。

いまでは強力な支持者を擁するカルト映画ブレードランナーこと、ブレラン。
4半世紀、ブレランのことばかり考えてきた筋金入りの友人、新関さんには笑われるかもしれないけれど、モノ好きの店主としては、スピナーと、それからデッカードが手にしていたあのごつい銃、ブラスターを思うたび、そのオモチャに触れるだけで、こころは1980年代にワープするのだ。
そこで店長候補君と計画しているのが『ブレラン祭り』。
お店の旗揚げ第一段は、ヤフオクを利用したスピナーとブラスターの一挙競売というのはどうだろう。
a0077842_1740658.jpg

じつは我らが店長、モデルメーカーとしても凄腕で、壊れたプロップを復元したり、ガレキを見事に完成させて、しじゅう店主を喜ばせてくれているのだよ。
a0077842_1853457.jpg

by tomenosuke_2006 | 2006-07-06 18:36 | プロップ