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留ブラPRO、図面完成。
去る5月11日、マルシン工業さんから3度目の出図が届き、徳信尊さんの原型通りに訂正されていることを確認した。
時間をかけただけのことはある、材質上、構造上の理由で表からは目視出来ない個所での僅かな変更はあったものの、これ以上は望めない完成度だ。
このあと1ヶ月以内に光造型を使った立体チェックがあり、それを踏まえて金型図面の作製に入る。
残念ながら年内商品化は諦めざるを得ないだろう。
下に完成透視図のほか、留ブラPROの原型画像と完成図を掲載する。
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by tomenosuke_2006 | 2010-05-18 23:59 | 留之助ブラスター
こんな鉄砲のことを思い出しました + お宝?画像。
前回の留ブラPROの製作レポートでは30を超えるたくさんのコメントをいただき、ありがとうございました。
改めてPROへの期待の大きさを知り、褌をギュウギュウに締め直した次第です。
さて、そのレポートで“生き物の気配”とか“生身の銃”とか、思いつくままに書きながら、直後、脳裏に浮かんだのはデイビッド・クローネンバーグ監督の1982年の映画『ヴィデオドローム』の銃、肉体の一部と化したワルサーPPKでした。
なので「留ブラPROには期待してますが、生き物になっちゃったら気持ち悪いなぁ」とコメントされた方も、あんな感じの銃を連想されたんだったらムリもないと思った次第です。
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『ヴィデオドローム』はメイクアップで6回もアカデミー賞を受賞し、ただいま公開中の『ウルフマン』に参加したスペシャルメイクのオーソリティー、リック・ベイカーが、メイクをはじめSFXプロップも監修したカルト映画です。
ちょうど店主がLAに住んでいたときの作品で、リックの工房に入り浸り、主演のジェームズ・ウッズのテストメイクにも立ち合ったりして、カナダでの撮影前のほとんどのリハーサルを見学しました。
同じころ、クローネンバーグその人にもインタビューできて、その縁で、名前だけではありますが映画に特別出演もしております。
そんなことより、リックの工房では自由に仕事の様子を撮影させてもらい、生身のPPKもいくつかのバリエーションをカメラに収めていたことを思い出し、コメントへのレスのついでにご覧いただこうと、昔の映画資料をしまい込んでいる箱やらロッカーを探し回ったのですが、これがなかなか見つからない。
出てきたのは上のパブリシティ用の35ミリ・スライドぐらいで、代わりに、店主が別の日にリックの工房で撮ったこんなのを見つけました。
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1982〜83年ごろ、ミュージックビデオ『スリラー』でマイケル・ジャクソンが演じたウルフマンの最終ステージの顔を彫刻するリック・ベイカー(上)と、その直前のステージのフォーム製メイクアップ・ピースの画像(下)です。
あのときマイケル・ジャクソンのライフマスク(石膏製の顔型)を見て、なんて顔の小さい人だろうと思ったものでした。

店主はCGやデジタルが台頭するよりはるかむかし、アナログでロウテクなSFXの時代に遊んだ過去の人です。
たとえばモンスターの顔に刻まれた彫刻刀のひと彫り、ひと筋から作者の情感が伝わるような作品を傑作と呼んでいました。
ひとことで言うなら、単なる固有の形をしたマテリアルではない、アイデンティティや作家性を有するもの、魂のこもった創作物を指します。
徳信尊さんによる留ブラの原型がまさしくそれで、彼の一心不乱の仕事振りを目の当たりにするにつけ、この傑作を殺してはいけない、工業製品化にともなうデザイン上の合理化はけっしてあってはならないと思うのです。
『ヴィデオドローム』の肉塊のような銃を持つジェームス・ウッズに、完成した原型を手にとり慈しむ徳さんの姿がダブってしまう。
原型は徳さんのからだの一部であり、血を分けた子どもでもあります。
大袈裟ではなく、生気の失せた留ブラPROなど毛頭造る気はありません。
現在、マルシン工業さんで図面の書き直し中、予定より2ヵ月の遅れ。
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by tomenosuke_2006 | 2010-05-10 01:31 | TV・映画・ビデオ
留ブラPRO、コンマ5ミリの攻防。
4月13日のマルシン工業さんでのミーティングは、本物のヒーロー・ブラスターに限りなく近い徳さん作の新原型を傍らに、訂正図面を睨みながらの徹底的な詰めの作業となった。
ヒーロー・ブラスターが銃設計上のルールを踏まえた工業製品で、それを忠実にモデルガン化するのなら造作はないと、担当技術者さんは語る。
しかしブラスターは詳細な図面もないまま、映画のためだけにスクラッチビルドされた1点ものなのだ。
劇中でそれを使用する男優の手に合わせてグリップ周りが削られたり、その生い立ちは時として即興的ですらある。
じつはブラスターに魅せられるのは、ユニークな外観はもとより、隅々まで計算づくの工業製品にはない熟練の技、変じて“生き物”の気配を感じるから。
削り出したか打ち出したか、あるいはその両方で手作りされたと思われるシリンダーカバーの複雑な形状などは、数値化に予想以上の困難を強いて、まるでブラスターに「真似できるものならやってみろ」と挑まれているかのようだ。
また実銃部分(チャーターアームズ・ブルドッグとステアー・レシーバー)を除く外装パーツ同士のクリアランスなどは一切考慮されていないため、図面化に当たりさらに技術者さんを悩ませることになった。
つまり原型通りに成形すればパーツ同士が擦れて傷ついたり、場合によっては組み付け不可能となり、量産ラインになど載せられない。
このままでは商品化はムリなのだ。
スクラッチのブラスターを工業製品化するなんて、土台やんちゃな夢だったのか。
原型をシリコン型に採ってレジンやホワイトメタルで抜き、コツコツ組み上げた留ブラOGを超えることはできないのか。
モデルガン化、すなわち工業製品化するにはルールのないヒーロー・ブラスターに相応のルールを後付けしなくてはならない。
外観を損なうことのないよう、一部パーツ同士のクリアランスをギリギリ、コンマ5ミリまで拡張することになった。
本物に宿る生命感すら再現した徳さんの原型は、マルシン工業さんの技術力で生身の銃たる留ブラPROとしてかならずや完成させたいと思うのだった。
下はミーティングののち作製された最新の透視図である。
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More: グリップ周りとシリンダーカバーの原型。
by tomenosuke_2006 | 2010-05-01 19:00 | 留之助ブラスター
留ブラPRO、訂正図面に訂正を加える。
明日(4月13日)午後1時からのマルシン工業さんでのミーティングの際、とくに右側面の訂正点については確実に伝えねばならない。
1. ボルトハンドルの前方部分の幅が原型18ミリに対して、訂正図面は16.5ミリと短くなっている。これはボルトハンドルの動きが悪くなるのを避けるための設計者の苦肉の策だと思われるが、あえて動きが悪くなろうとも形状を優先してもらう。
2. Rカバーとグリップとの間の隙間をなくしてもらう。
3. トリガーガード付け根まわりは角度が5度になっているのを10度にし、1ミリ程度後ろへ下げてグリップフレームと合わせてもらう。
4. グリップフレームもそれに合わせて形状を変更してもらう。
5. フロントトリガーを1ミリ程度、下げてもらう。
6. 原型とくらべグリップのサイズが天地方向に3ミリ程度大きくなっているので縮めてもらう。
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by tomenosuke_2006 | 2010-04-12 23:59 | 留之助ブラスター
留ブラPRO、訂正図面出来。
過日、マルシン工業さんから徳さんが書き出した訂正個所についての回答と修正図面が届いた。
27に及ぶ訂正の大部分に対応いただいたが、わずかに一部、強度と鋳流れ確保のために困難な個所もあった。
たとえばLA取材でシリンダーをスウィングアウトさせ内部を細かく観察して判明した個所。
ステアー・レシーバー後部内側の、チャーターアームズ・シリンダーの干渉を避けるために削りとられたと思われるカーブなどは、先端の肉厚が0.5ミリとなるため、形状変更不可となった。
ある程度の妥協はのまざるを得ないだろう。
下は留ブラPROの暫定図面(ブルー)と訂正図面(クロ)をレイヤーで示したもの。
形状の変更をご理解いただけると思う。
また、リンク・ページで徳さんがこだわったレシーバー内側の原型画像等を紹介する。
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More: レシーバーまわり。
by tomenosuke_2006 | 2010-04-03 10:15 | 留之助ブラスター
留ブラPRO、訂正個所申し渡し。
本来なら店主も同席すべきところ、どうしても時間がとれず、去る3月8日月曜日に徳信尊さんひとりでマルシン工業さんへ出向いてもらった。
よって、暫定図面の訂正についてのみの会合となった。
スケジュールや製作費の確認は後日にまわすことにしたが、小森営業部長からの「CAD図面の書き起こし費用としておよそxxx万円の請求が発生する」という言付けは確と承った。
想像していた数字とほぼ同額でひと安心である。

下の画像は留ブラPROの右側面の暫定図面に徳さんが赤ペンで訂正を入れたもの。
リンク・ページで図面の訂正個所を書き出した徳さん手書きのメモを紹介する。
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More: 徳さん直筆の生々しいメモに注目。
by tomenosuke_2006 | 2010-03-12 13:14 | 留之助ブラスター
留ブラPRO、確認事項。
マルシン工業さんからいくつかの懸案事項について連絡あり。
以下にその文面を転載する。

ネジ類は「JIS規格・ミリネジ」で設計しております。
製作・加工・組み立て・資材調達・品質管理の現場で「インチネジ」と「ミリネジ」が並存すると、混入が避けられないからです。
日本国内メーカーの現場の事情をお察しいただき「ミリネジ」使用をご容認ください。

クリアーオレンジ色の「グリップ左・右」ですが、金型射出成型では「ムク」には出来ず、リブ入り中空構造になってしまいます。
リブ入り中空構造では本品の商品性を損なうでしょうから、グリップのみ、貴店の従来製品と同様の製法が良いと思われます。
その場合、貴店側で調達していただくことになりますがよろしいでしょうか。

刻印等の指示は貴店からの指示をそっくりそのまま金型屋さんに伝えますが、金型屋さんのCAD/CAMも万能ではありませんので、100%再現できるとは限りません。
その場合は技術上の限界としてご容赦ください。

以上。

下の2点の画像は留ブラPROの暫定図面を出図したものである。
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商品名:留之助ブラスターPRO
企画・開発・販売:飛騨高山 留之助商店 本店
共同開発・販売:ハリウッド・コレクターズ・ギャラリー
製造:マルシン工業

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by tomenosuke_2006 | 2010-03-02 19:11 | 留之助ブラスター
もうPROPSUMMITにこんな画像が。
きのうポストした留ブラPROの初号図面を使ったデスクトップピクチャーがPROPSUMMIT.COMに載っていると、ブラスター・ファンさんからメールをいただきました。
さっそくウチでもダウンロードできるよう、留之助HPのDownload・ライブラリーに掲載しましたので、興味がおありの方はどうぞ。
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by tomenosuke_2006 | 2010-02-20 18:29 | 留之助ブラスター
留ブラPRO、初号図面出来。
数日前、マルシン工業さんから留ブラPROの第1号図面が届き、いまも徳信尊さんによる入念なチェック作業が続いている。
とにかくここに至るまでが長かった。
ヒーローブラスターの取材を経て、ステアー・レシーバーとチャーターアームズの中心軸を0.5ミリ近づけることにした結果、大半のパーツに手を入れねばならなくなってしまった。
徳さんが原型の修正と手書き図面に費やした時間はおよそ7ヵ月、マルシン工業さんによるCADデータ化に2ヵ月がかかった。
フロント・トリガーの形状など一部修正は残るものの、さすがマルシンさんだ、完璧なコッキング・メカニズムを内装させてくれた。
トリガーを引けばダブルアクションでシリンダーが回転する、その微妙な振動が手に伝わる日もそう遠くはない。
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by tomenosuke_2006 | 2010-02-19 17:09 | 留之助ブラスター