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こちらも最新刊ではございませんが。
もうこの人については何度も語ってきましたので、大まかなところは下記のポストを参照ください。
奇跡の出土品。
当店最初のビッグダディ製品だと思います。
ジョークのわからない人、おことわり!!
で、詳しくはこちらの本、Rat Fink: The Art of Ed "Big Daddy" Rothをお買い求めいただければと存じます。
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2001年に他界するまでの69年間、カウンターカルチャーのメインストリームを疾走し続けた野生児のすべてが収録されている。
縦216×横292×厚さ20mm、ソフトカバー219ページ。
いままでもエド“ビッグ・ダディ”ロスのアートワークや仕事振りをいろんなメディアで見てきたけれど、この回想録的作品集のいいところは、エド・デザインのSFチックなカスタムカーや製作中のビハインド・ザ・シーンをていねいに紹介している点だ。
彼は絵描きでもあったけれど、立体を扱わせたら天才的な3Dオブジェ作家だったことがよく分かる。
こちらも以前出版されたハードカバー豪華本のソフトカバー化普及版、サイフにやさいい価格で発売します。

More: ラットフィンク本ハイライト。
by tomenosuke_2006 | 2009-08-01 12:47 | 書店入荷新着情報
カスタムモンスター・プラモ、オークションに出品しました。
1960年代はじめにRevell社から売り出されたエド“ビッグ・ダディ”ロスのカスタムモンスター・プラモの、1990年〜2001年にかけて再販され、すでに絶版となった全11種類をヤフオクに出品しました。
ミスター・ゲイザー+ドラグ・ナット+マザーズ・ウォーリーの3点セットをはじめ、ラットフィンク+フィンク・エルミネーター+サーフ・フィンク+ミスター・ゲイザーの4点セットや、ラットフィンク+スーパーフィンク+エンジェルフィンク+ロビンフッド・フィンク+マザーズ・ウォーリーの5点セット(下の画像)など〆て3組、売れるといいね。
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by tomenosuke_2006 | 2009-01-19 20:00 | ムカシモチャ
ジョークのわからない人、おことわり!!
2008年最後を飾るモチャは、留之助ブラスターでもなければ、新作オブジェモチャでもない、ずいぶん長いこと話題にしなかったムカシモチャ、の中でも、とっときのビンテージ・プラモなのである。
本当は1930〜60年代製シンクレア恐竜グッズといっしょに、まず写真に撮って、12月のどこかで販売するつもりで集めてきたんだけれど、ついつい目先の銭儲けに走っちゃって、いかん。
1月2日〜5日のお年玉セールが終わったら絶対売り出すぞって公約しておかないと、またまた寝かしちゃいそうなのがビンテージ、いまさら流行遅れの心配もないからね。
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1960年代はじめにRevell社から売り出されたエド“ビッグ・ダディ”ロスのカスタムモンスター・プラモの再販モノ。
再販とはいっても15〜20年以上もまえの絶版モノ。
いい機会だから青年諸君に断っておくけれど、街のファンシーショップで溢れ返っているラットフィンク・グッズと、Revell社のこのプラモは圧倒的にレベルがちがうからね。
いまは亡きビッグ・ダディがノリノリだった時代、彼の手になる粘土原型を元に作られたのが一連のモンスター・プラモなんであり、再販とはいっても60年代の金型がそのまま使われ、何ひとつとしてオリジナルと変わらない、何年経とうが、再販だろうが、ビッグ・ダディ魂が色褪せることはけっしてないのだ。
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日本でも1980年代の終わりごろだったか、Revell社の当時の日本輸入元のタカラがビッグ・ダディの名前一切なしの変なネーミングで、4種類のプラモを売り出した。
本名ドラグナットはガガ、マザーズ・ウォーリーはズズ、ミスター・ゲイザーがゲゲで、ラットフィンクにいたってはギギときた。
箱の側面にはこんなアナーキーな文章まで印刷されて、目を引いたのだった。
「別に世の中に反抗している訳じゃないけれど、別に生真面目に生きてる訳じゃないけれど、どうせこの世の中サイの目次第、きままにゆこうぜ俺達おとぼけモンスター、ジョーダンだけが友達さ」
唐十郎を連想するといったら失礼になるこの文章から、対象年齢がそう低くはないことぐらい想像つくけれど、箱の正面のこの惹句でどういう人を相手にしているのかがよく分かる。
これ、友人・知人にも伝えたい言葉なんだな、2009年こそはつつがなく過ごしたい店主としては。
「ジョークのわからない人、おことわり!!」
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by tomenosuke_2006 | 2008-12-31 20:06 | ムカシモチャ
DVD3種、同時に入荷しました。
7月7日の記事で紹介したエド“ビッグ・ダディ”ロスのドキュメンタリーDVD、TALES OF THE RAT FINK(ラット・フィンク物語)に、あと2点、POPAGANDA:THE ART & CRIMES OF RON ENGLISH(ポッパガンダ:ロン・イングリッシュの芸術と犯罪)とシャグのTHE SOPHISTICATED MISFIT(洗練された順応できない人=直訳)の出来立てDVDが入荷した。
ロン・イングリッシュといえば画集ABJECT EXPRESSIONISM(惨めな表現主義)が好評だけれど、このポップとプロパガンダの造語がタイトルになったDVDは、例の画集に収録されている個々の作品紹介もあれば、代表作の創作プロセスやマジソン・アベニューを中心に展開した非合法なストリート・エキシビションなど、つぶさに紹介している。
怖いもの知らずの芸術活動というべきか、あるいは器物損壊の証拠映像というべきか、これほどアートが痛快に見えてしまうのはロン・イングリッシュの無鉄砲のなせる技だろう。
ランニングタイム78分はミュージックビデオ仕立て、なんとエレミヤ・ザ・イノセントのダニエル・ジョンストンやThe Dandy Warhols(ダンディ・ウォーホルズ)らが音楽で参加しているのも見逃せない、じゃない、聴き逃せないところなのだ。

プロモ・ビデオ1
プロモ・ビデオ2
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それからシャグのソフィスティケイテッド・ミスフィット。
こちらもまたミュージックビデオのノリで楽しめる65分のドキュメンタリー・アート集といったところだ。
シャグがかつて在籍していたバンドThe Tiki Tonesをはじめ、Dynatones、ClouseauxらがBGMに参加して、音の調子は南国の都会。
シャグ作品の最大の特徴ともいえるハワイのTikiカルチャーのルーツを訪ねる旅、シャグ本人へのインタビュー、スタジオの紹介、家族や友人たちの証言などを織り交ぜながら、絵からはなかなか読みとれない“人となり”へ肉迫を試みる。
代表作Well Hung(下の画像)のアートプリントが市場に登場するまでを、創作風景から印刷工程も含め、メーキング映像で丹念にたどり、これまた興味深い。

プロモ・ビデオ1
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by tomenosuke_2006 | 2008-08-21 12:00 | 書店入荷新着情報
当店最初のビッグダディ製品だと思います。
ちょっとファンシーな雑貨屋さんへ行けばかならず目にするEd "Big Daddy" Roth(エド“ビッグ・ダディ”ロス)モノ。
中でもラット・フィンクは有名だけれど、それが1960年代、ミッキーマウスを揶揄って生まれた長寿キャラだということ、その作者ビッグダディ・デザインのRevell製プラモデルが当時の少年たちの憧れだったことを知る人は、やっぱり店主くらいの熟年でしょうか。
(彼のキャリアについてはこちらの記事を参照ください)
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オモチャ好きの父のおかげでバチ当たりな子ども時代を過ごした店主は、Revell製プラモでビッグダディの世界に触れ、ほとんどのモンスター(カスタムカーが付属)は組立てたけれど、AURORA製ユニバーサル・モンスターと同じく仕上げの塗装でものの見事に大敗したのだった。
とにかくビッグダディ・プラモのパーツがぜんぶ純白なのには驚いた。
今井科学から出ていた動力内蔵のアニメ原作ロボットやサンダーバード・シリーズなどは、どれも色分けパーツで構成され、組立てたあとは動かして遊ぶのがお決まりだった。
が、ビッグダディ・プラモは色を塗るのがお遊びのしめくくり。
DIY(Do It Yourself)という発想はいまにはじまったわけではなかったのだ。
乾電池を詰め替えイジリ倒すのではなく、ディスプレーして眺めるというオブジェモチャ的扱いが当時の少年店主には新鮮に映った。
だから最近のビッグダディ・モノは別にどうでもいいの、他界して、彼の知らないところで量産されているラット・フィンクの絵をあしらった腕時計やポーチやゴミ箱や灰皿やエアフレッシュナーやその他もろもろのグッズにはピンとこない。
ようするに留之助ではビンテージでもないビッグダディはパスだと決めていたら、出たんですよ、これならイケルっていうヤツ。
その名もTALES OF THE RAT FINK(ラット・フィンク物語)、モノはDVD。
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上映時間76分にビッグダディのインタビューからヴォン・ダッチとのペインティング・ジャム、ビッグダディのガレージを再現したヴァーチャル・アート・ギャラリーやカスタムカーの紹介、さらには彼をとりまく60年代の懐かしいクリップが収録されている。
ビッグダディの偉大さ、彼がファンシーグッズのデザイナーじゃないということがよ〜く分かる1作なのである。
ちなみにヴォン・ダッチ(Von Dutch)とはフライング・アイのロゴで有名な60年代ホットロッド・ムーブメントにおける伝説的人物のひとりであり、ビッグダディの盟友。
すでに他界するも、彼の妹がヴァージニアで立ち上げたアパレル・ブランドVon Dutch Originalは日本でも人気を集めるメーカーに成長した。
おっと、それからこのDVDにはアニメによるラット・フィンク成長の記録も収められていて、声の出演者がこれまた豪勢なのだ。
ジョン・グッドマン(おデブのコメディアン)、アン・マーグレット(店主少年時代のセックスシンボル)、ジェイ・レノ(コメディアンでNBCのトークショー“The Tonight Show”のホスト)、ブライアン・ウィルソン(ビーチボーイズのリーダー)、ポール・ルマット(アメリカングラフィティで兄貴分のジョンを演じた)など、書きだしたらきりがないくらい個性的で濃いひとたちばかり、早く観たい。

こちらで当DVDの予告編がご覧いただけます。
by tomenosuke_2006 | 2008-07-07 00:01 | 書店入荷新着情報
奇跡の出土品。
チルトのファットキャップの話をしたときとか、最近ではスコォクのマニアッ君の紹介記事なんかで、何気にEd "Big Daddy" Roth(エド“ビッグ・ダディ”ロス)の名前を使ってきたけれど、中には知らない人もいるんだろうね。
1960年代のアメリカで大ブレイクしたHOT RODビルダーにしてピン・ストライプとブラシ・アートの達人、あのラットフィンクの生みの親といえば話は早いかも。
エドは1932年3月4日、LA生まれ。
子どものころからのクルマ好きで、大学卒業後の1950年代前半は軍隊生活を経験、退役するころには数台のカスタムカーを所有していたという。
家族を養うためシアーズで装飾係として働きながら、クルマへの夢が捨て切れず、誰も見たことのない最高のカスタムカーを手作りするぞの一心で、暇さえあればガレージにこもり作業に没頭した。
材料のほとんどはジャンクヤードから拾ってきたスクラップパーツ、エドのキャリアのはじまりだ。
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資金が十分にない、というよりは心底貧乏なエドの、これぞ天才的だったのは、クルマのボディを作るのに高度な技術もいればお金もかかる鉄板の使用をスンナリあきらめて、比較的加工の簡単なFRP(ファイバーグラス)を採用したことだった。
いまでこそFRPボディのクルマなんて珍しくもないけれど、これって必要に迫られたエドの苦肉の策、60年代アメリカの自動車産業界を驚嘆させたのだ。
こうして生まれたホットロッドの第1号車はOUTLAW (アウトロー)、勢いに乗って次々に目を見張るデザインのカスタムカーを誕生させていった。
週末になると必ずどこかで開催される自動車関連のローカルイベントに出かけていっては、奇怪なモンスターやホットロッドの絵をあしらったオリジナルTシャツを売って資金を稼ぐ、そんな自給自足、独立独歩の日々だった。
やがてエドのTシャツやポスターは人気を集め、大勢の若者が彼のブースに群がるようになった。
とくにもてはやされたのが、ご存知ラットフィンク。
あの薄汚いネズミ野郎は、育ちがよくって上品なミッキーマウスに対する不良少年たちの果し状、アングラでカウンターカルチャーな精神を見事に具現化していたのだった。
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1963年ごろにはエド作のTシャツやポスターやカー・デカールが売れに売れていた。
大量の注文をこなすため従業員を雇い、ホットロッド・カーのオーダーメイドやキャラクター商品を製造販売する会社を経営するまでになった。
その人気に着目したのがプラモデル・メーカーのRevell(レベル)で、商品化権を取り付けるとエド・キャラのキットを製造販売、大ヒットさせた。
もちろん日本にも輸入されて、事情を何も知らない少年時代の店主としては、このムチャクチャな造型越しにアメリカを夢見、憧れたものである。
ちなみにエド・ロスという名前にミドルネームのようなビッグ・ダディが付け加えられたのはこのとき、レベルの宣伝マンのアイディアによる。
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誰しも人生、いい時もあれば悪い時もあるさ、エドも紆余曲折あって晩年はラットフィンクのリバイバルで盛り返したけれど、2001年4月4日、心臓発作で突然この世を去ってしまう、享年69才だった。
店主、1990年にエドのLAのアトリエ兼自宅を訪ねたことがあるんだよ。
あるイベントで彼の絵をもとにしたライフサイズのモンスターを登場させるという企画がとおり、いろいろお願いに上がったのだ。
一世を風靡した人にしては質素な住まい、飾りっ気がなくとっても気さくで、うーん、ちょっとアルコール入ってたかなぁ、あるいは飛んでたかなぁ、話はトントン拍子でまとまったかに思えたけれど、数日後、お約束のギャランティの10倍もの金額を吹っかけられて話はご破算。
エドによると、日本人のビジネスパートナーから10倍以上の金額を請求すべきだと言われたとか、いったいその日本人って誰だったんでしょう。

おっと、話はエド物語になっちゃってたけれど、本題はね、そのエドが60年代にTシャツ用にせっせと描いた絵(上の絵もその一部)が最近大量に発見され、ハリウッドのアートギャラリーLa Luz de Jesus Galleryで、たったいま展示即売会が開催されてるってことだったのだ。
スゴイよ値段、ゲイリー・ベースマンやティム・ビスカップやシェパード・フェアレイの10倍以上だね、ン百万円ばっかり。
眺めるしかございません、いまは亡きエド“ビッグ・ダディ”ロスとは、遠くにありて思う“者”ってか。
それからね、エドには断られたけれど、エドもどきのモンスターは作ったんだよ。
いまも店主の倉庫で眠ってる、大きすぎて飾る場所がございません、高さ2.5メートル以上、下のリンクを突いて見てください。

エドモドキ・モンスターだよ。
by tomenosuke_2006 | 2007-06-10 03:22 | ロウブロウアート