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アマンダ・ヴィッセルとコーストイの新作、予約開始
PRE-ORDER: COARSE x Amanda Visell = ZIGZAG

アマンダ・ヴィッセルとコーストイのコラボ作品といえば、2015年11月に2種と今年3月に1種の合計3種類のカラーウェイがリリースされた大作、ラストデイ・オブ・オータムが記憶に新しいですよね。
そんなゴールデン・コンビの新作が、およそ4週間後に入荷になります。
恐怖におののく若い切り株と、それを薪にしようとする少年のセットです。
氷色のシヴァー版とミッドナイトブルーのカツラ版が用意され、いずれもラストデイ・オブ・オータムと同じスケールで作られています。
つまり単独で飾ってもいいですが、ラストデイ・オブ・オータムと合体させて、さらに大きなジオラマにもできるわけです。
切り株1個、少年一人、切り株が失った破片1個、取り外し可能な斧が、黒のスポンジ製クッションに包まれ、カラープリントされたギフトボックに納められます。
それぞれ300個限定、予約を募ります。

ご予約はこちらから→https://goo.gl/CllT8u
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This Amanda Visell design sculpted and brought to life by coarse finds a young stump trying to survive as children chop down the trees around him and reduce them all to firewood. This set takes the sweeping scene of Last Days of Autumn and condenses it for smaller spaces, making it perfect for your desk at work or your nightstand at home. With ZigZag at your bedside, you can save him in your dreams.

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by tomenosuke_2006 | 2017-06-13 09:41 | イマモチャ
”ご滞在をお楽しみください"っていうコーストイの新作
PRE-ORDER: Enjoy Your Stay - Prism and Blackout by coarse

マーク・ランドワーとともにCoarsetoysを牽引するスーヴェン・ヴァシュキュのイラストが楽しいグラフィック・ノヴェル、『コールド・ウェイ』を下敷きに、パーマネント・ゲストからドゥ・ノット・ディスターブへと受け継がれてきたアート・アニマル・フィギュア・シリーズが、ついに完結する。
カニの背を甲羅のように覆う反転したバスタブに、アライグマがまたがる "エンジョイ・ユア・ステイ"(ご滞在をお楽しみください)と名付けられたこの新作は、Coarsetoysの言葉をかりれば、彼らのキャリアの中でも、もっとも高度な技術を要した作品ということになる。
込み入った造形、グラデーションが美しい繊細な彩色、横28 x 奥行き35 x 高さ30センチの堂々たる逸品は、プリズムとブラックアウトのふたつのカラーウェイによる展開、入荷はこの秋を予定している。
で、本家Coarseと同時刻(3月2日午前00時59分)に留之助でも予約を開始するので、お見逃しなく。

ご予約はこちらから→https://goo.gl/w7bEmG
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▲ Enjoy Your Stay - Prism / Limited to 299 pieces
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▲ Enjoy Your Stay - Blackout / Limited to 199 pieces

One of our most technically complex figures to date, Enjoy Your Stay finds Raccoon nearing the end of his journey, riding atop the overturned bathtub as Crab carries him forward.


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by tomenosuke_2006 | 2017-02-21 14:28 | 商店入荷新着情報
ドゥ・ノット・ディスターブ、4番目にして最終色、予約開始
PRE-ORDER START: Do Not Disturb – Ignited by coarse

哀れな魚と貪欲な猫の関係については、最初の3種のドゥ・ノット・ディスターブ予約販売の折り、2016-04-21のブログで紹介したとおりである。
で、この第4のカラーウェイは、二者が主人公の物語『コールド・ウェイ』(coarseから出版されたグラフィック・ノヴェル)のクライマックスを描いている。
つまり、GIDグリーンで描かれた魚の魂が猫に乗り移り、煌々と光り輝きながら、敵対する両者がひとつになる瞬間なのだ。
というわけで、画像を見るかぎり、物凄い勢いで発光しそう。

ご予約はこちらから→https://goo.gl/NMVRnc/a>
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by tomenosuke_2006 | 2017-01-07 01:49 | 商店入荷新着情報
ラストデイ・オブ・オータムの晩秋色、12月10日、予約開始
AVAILABLE SOON: Last Days Of Autumn – Chop Chop

1年まえでしたね、アマンダ・ヴィッセルの絵画『ラストデイ・オブ・オータム』が、マーク・ランドワーとスーヴェン・ヴァシュキュの主宰するcoarseの精度で大型ジオラマ・フィギュア化されたのは。
Shiver(シヴァー=悪寒)版とFrenzy(フレンジー=狂乱)版が作られ、どちらも薄い水色を仕上げに使って、冬をイメージさせる出来映えで大変好評でした。
で、1年ぶりに登場したこれ、チョップ・チョップ版(150個限定)こそ、じつはアマンダの絵にもっとも近い落ち着いた晩秋の配色で、もし3つ並べるなら、これをいちばん先頭に置きたくなるのでした。
数に限りはありますが、coarse toyの好意で日本のファンのために、留之助がご用意させていただくことになりました。
予約受付は12月10日(土)午前11時、お見逃しなく。
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by tomenosuke_2006 | 2016-12-08 16:18 | 商店入荷新着情報
フォース・フレンド "再燃" 版、特別予約開始
Special offer: False Friends – Reignited

2010年のサンエイジ版以来、6年ぶりとなる新フォース・フレンドということで、ファンの注目を集めていたレインテッド=再燃版(345個限定)は、日本時間の7月1日午前1時にコーストイのオンラインでのみ発売され、またたく間に完売してしまった。
アイスグリ−ンのジャンプスーツを着た少年ヌープと、GIDグリ−ンの目が印象的なパウのコンビ。
けれどメーカーの好意で、僅かながら日本のコレクターに特別に提供してもらえることになったのだ。
これまで同様、ふたつのフィギュアが型抜きされたスポンジで保護され、デザインを凝らした化粧箱に納まる。
入荷は今秋、予約はいまから受け付けます。

ご予約はこちらから→http://goo.gl/Mjbtwt
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The masterpiece has been only released on the online shop by COARSETOYS. This informs that it will be offered for Japanese collectors albeit only small number.

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by tomenosuke_2006 | 2016-07-02 18:04 | 商店入荷新着情報
Coarsetoys限定版もまとめて全3種、予約開始
PRE-ORDER: all 3 editions of Do Not Disturb
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一人きりの饗宴

僕は何をやっているんだ? 彼の頭の中をこの言葉が駆け巡った。最初は囁き声で。次は叫び声で。

僕は何をしたんだ? 彼の目の前には魚が横たわっている。その骨は手術用のメスのようで、手遅れになってから現れた武器のようだった。

彼はその物体から一歩退くと、誰かいないかとあたりを見回した。これが何かを説明してくれる人、責任をなすりつけられるもの、この物体を求めた人物がいないかと。しかし雲間にハゲワシもいなかったし、砂の中にヘビもいなかった。あるのは彼の意思だけだった。彼の衝動、そして彼には取り返すことのできない行動の結果だった。

彼は麻痺したように立ちつくし、その魚が元の姿になるのを待っていた。これは夢だ。心が仕掛けるいたずらだ。幻覚の砂漠が見せる蜃気楼なんだ。

しかし彼の歯の間には骨が挟まり、歯茎には鱗がまとわりついていた。平凡な魚の味がかすかに彼の舌に残っていた。

これは僕ではない。彼は言い張った。他の動物がルールを破って本性を剥き出しにしたんだ。僕じゃない。この状態を脱するには、完全に隠れることができるところまで引き返すことだ。彼の母親が言っていた、見えないところ、忘れられるところまで。一歩踏み出したら、次の一歩を踏み出す。それだけが今彼のやるべきことだ。

ではどうして彼はこの物体に向かって一歩踏み出したのか? なぜ彼は生肉に顔をうずめているのか?

これは僕じゃない。彼は自分にそう言い聞かせた。しかし彼はその魚をめちゃくちゃに破壊していた。皮膚を裂き、尻尾を、そして尾ひれを食べ、頭へと向かっていった。その間、魚は痙攣しもがき続けていた。

やったのは僕じゃない! 彼は獰猛に魚を噛み砕きながら、一口ごとにそう言い聞かせた。その呪文が彼の頭を回り続けた。そのうちにその言葉はコントロールを失い、順番が入れ替わり疑問へと変わった。

やったのは僕じゃないのか? 彼は問いかけた。これが最初からやりたかったことではないのか? 僕はこうなるように運命付けられていたのではないか?

彼がその答えにたどり着く前に、魚が音を立てた。音はエラではなく口から発せられていた。最期に水を求める喘ぎか何かのようで、自分の意思で出した音ではなかった。

「僕…」
言葉だ。この魚は何か言おうとしていた。

「僕の…」

彼は耳を魚の口元に寄せ、魚が言い終わるのを待った。しかしなぜ待つ? 彼は魚が何を言おうとしているのかわかっていた。僕の近くに来るな、だ。

彼は耳をもっと近くに寄せた。

僕のことを消さないでくれ。

彼は固唾を飲んだ。

僕のことを食べないでくれ。

しかし魚は何も言わなかった。

魚は身をよじった。骨は地面に落ち、砂が舞い上がった。そして魚はぐったりして動かなくなった。
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暑い日だった。風は強く吹こうとしては失敗していた。太陽と地平線は敵同士のように拮抗していた。

彼は魚の残骸から一歩離れ、熱い砂の上に崩れ落ちた。彼はもはや空腹でではなく、彼はそれが嬉しかった。「やってやった」。彼は大声で叫ぶと、微笑みを浮かべ目を閉じた。嘆いたり、逃げ出したりするべきときではない。これは勝利の瞬間だった。彼はそれを味わおうとした。

しかしその後、このときのことを振り返っても、彼は満足感しか思い起こせないはずだ。何時間が経ったのか、何日が過ぎたのかは思い出せないだろう。時間はあっという間に過ぎ去った。彼はこのときの感覚を誰かと分かち合えればどんなに素敵だろうと考えた。日は沈みかけ、空はピンク色に染まっていた。彼は夢を見ているように座っていた。「これを見てみろよ!」彼は大きな声で叫んだ。答えるものが誰もいないことを知った彼は、他に空をうっとりと眺める動物がいないか探した。しかし彼の影すらも彼の足元に消えてしまっていた。

いや、彼はそれすらも覚えていないだろう。

sauce from Coarse http://www.coarselife.com/content/coarselog/index.php
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2016-03-28のブログで紹介したのは、じつはCoarsetoysのオンラインストア限定版、Promised Bliss(約束された至福)とEndless Shadows(無限の影)で、小売店向けには別のカラーウェイが用意されていた。
それがご覧のもっともカラフルなDelusion(妄想)版なんである。
ちなみにこの3つのネーミングはパーマネント・ゲストとまったく同じ、あのバスタブにつかっていた魚が今作では背中を大きくえぐられて、シークェルの様相を呈しているのだ。
で、留之助にはメーカーの好意で妄想版はもとより、2つのオンライン限定版も入荷が決まり、これより予約を受け付ける。
お届けは今夏。

ご予約はこちらから→http://goo.gl/MEvtCm
by tomenosuke_2006 | 2016-04-21 07:35 | 商店入荷新着情報
近日予約開始、Coarsetoysの新作
PRE-ORDER SOON: Do Not Disturb

パーマネント・ゲストの続編ともいえるCoarsetoysの大人の童話シリーズ最新作、ドゥ・ノット・ディスターブの入荷が決まった。
詳細と予約は後日、いまは2種類のバージョンの代表的な画像をご紹介しておく。
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We will carry two versions of "Do Not Disturb" art figures by Coarsetoys. The light colorway was named "Promised Bliss" and the dark colorway was named "Endless Shadows".

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by tomenosuke_2006 | 2016-03-28 23:58 | イマモチャ
コーストイとアマンダ・ヴィッセルのコラボ作品、予約開始
coarse x Amanda Visell = Last Days Of Autumn

フェラル・ミニシリーズが好評なアマンダ・ヴィッセルの絵画を、マーク・ランドワーとスーヴェン・ヴァシュキュが主宰するcoarseの精度で立体化したのが、このヴァイナイル・フィギュア・パノラマ、ラストデイ・オブ・オータムなのだ。
秋、最後の日、森で見つけた切り株に、無邪気な少年少女がマサカリで挑む。
2種類の彩色が用意され、ひとつは切り株が氷色のShiver(シヴァー=悪寒)版、もうひとつは古木色のFrenzy(フレンジー=狂乱)版。
29センチという大胆な切り株の高さから、この作品の迫力を想像してもらいたい。
入荷予定は来年春(3月〜5月)、いまから予約を受け付けます。

ご予約はこちらから→http://tomesyoten.exblog.jp/i0/
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Last Days of Autumn is one of coarse x Amanda Visell most intricate vinyl releases to date. Each of these magnificent editions includes the sad log and four naive children equipped with axes. Decorate the threatening scenery with tree parts and leaves also included in the set. The log stands approximately 11.5" (29 cm) tall while the children range between 4.5" and 6" (11.5 cm – 15 cm) in height.
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by tomenosuke_2006 | 2015-11-01 17:06 | 商店入荷新着情報
Coarstoyのパーマネント・ゲスト3種、予約開始
Literal translation the story of "Permanent Guest"

フレーク、フルーイド&フロートの10周年記念フィギュア・セットに感涙した人も少なくないだろう、フィギュア作家の中でもとくにカッティングエッジな存在のコーストイが放つモチャ群は、ひとことで言うなら"カッコイイ"につきる。
が、フクロウのオーメンあたりから目指すものが変わってきたように思えるのだった。
まずは風刺を利かせた大人の童話を創作し、次に登場人物を描くのだ、カリカチュアの技法を用いて大胆に立体的に。
今回紹介するのはそんなストーリー・フィギュアの最新作、パーマネント・ゲストの3種類のカラーウェイである。
予約のまえに、コーストイが発表したその物語を直訳したので目を通していただければと思う。

ご予約はこちらから→http://u111u.info/mehe
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アライグマは自分が死ぬのだと思った。彼は道に迷っていた ー はじめは車が行き交う街の中で、その後は山のずっと彼方の雲の中で。数週間にわたって、彼は家に帰る方法を模索したが、いま彼は砂漠の真ん中にいて、もうへたれこもうとしていた。まちがいなく自分は死ぬ、彼はそう思った。その困難な日々の最中、考えの浅はかさが彼をここに至らしめた。彼は再び弟を追って木の上に登ることも、涼しい夏の夜に眠りに落ちようとしているときの、母親の手が自分を叩く感覚を味わうこともなく、死のうとしていた。

そのとき彼は何かを見た。

水のようだった。だがアライグマは蜃気楼のことをよく知っていた。彼は自分の目を信じないほうがよいと分かっていたが、空腹がそれを裏切ることもあった。「水だ」と、彼の乾ききった口が叫ぼうとしたが、かすかな空気の流れを発しただけだった。

アライグマはその湖か池か、はたまた、そのいずれかのニセモノにたどり着くため、自分の中の最後の力をふりしぼって、砂漠の中を走った。野良犬のように、彼はそこに向かって走り、舌は口からはみ出していた。

いや、アライグマは思った。そんなはずはない。

だが、アライグマの目は彼を裏切らなかった。それは水、それ以上のものだった。灼熱の砂漠の日差しの中、バスタブが魚を運んできたのだ。アライグマはどちらを先に口に入れようか分からなくなった ー 水か魚か。よだれが舌を垂れ、砂の上でジューと音を立てた。両方を同時に口にするのがいいと思った。アライグマは最後の力で手を持ち上げ、唇を舐め、跳ね上がった。

「待て!」とその魚は叫んだ。「私を食べたくないはずだ!」

アライグマはひるんだ。「なんでだ?」と彼は言い返した。

「私はお前のような動物にとっては毒なんだよ。知らなかったのか?」
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アライグマはそれまで魚を捕ったことがなかった ー 家の近くの小川で魚を捕ってきたのは姉だった ー ため、すぐにその魚の話に負け、それを受け入れることにした。

「悪かった」アライグマは謝った。「でも僕は何日も歩き続けているんだ。ご覧のとおり、僕は道に迷ったんだ。おなかが空いたし、家族に会いたいんだ」

「向こうでハゲワシが何を突いているか見に行ったらどうだ? 奴らはグルメなんだ」

「ハゲワシって?」、アライグマはたずねた。

「ハゲワシを知らないのか? 坊や、森が見えるだろう? そこにハゲワシがいる」

やかましく鳴きながら地上で羽をばたつかせている3羽の黒い鳥の方に、魚はひれを向けた。アライグマが歩いていくとハゲワシはそこをどき、蛇の骨が見えた。アライグマはその骨に飛びつき、それをなめた。肉はほとんど残っていなかったが、まだ匂いは残っていて、しばらく彼を満足させるには十分だった。

「で、あんたはここで何をしようとしてるの?」と、アライグマは魚の所へ戻ってきてたずねた。

「海に行こうとしているんだ」と、魚は言った。「私がもといた川はもう生きていけるほどきれいではないんだ。かつて青かった水には、化学物質が混ざっている。知恵の無い魚はプラスティックを食べ物と勘違いして、死骸が川に浮かぶことになる。川に浮かぶ魚の死骸が多すぎて太陽の光を遮ってしまうこともある」。
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「それはひどい」蛇の骨をしゃぶりながら、おびえた様子でアライグマは言った。

「特に恐ろしいのは、死にゆくのは普通の魚ではないということだ」

「あんたのように毒を持つ魚?」

「いいや、それだけではない」魚は言いながら、彼の温かい顔に水を飛ばした。「我々は魚の中でも特に変わった種なんだ。我々は望みを叶えることができるんだ」

「望み?」

「そうだ」

アライグマは蛇の骨を落とし、目を見開いた。川の土手に座って姉が小魚を捕るのを手伝いたい。両親のそばでナラの古木の下で眠りたい。家に帰りたい。

魚はげっぷをした。

「もちろん、望みがただで叶うわけではない」

「何かをしろと?」

「その通り。お前の場合、望みを叶える代償は私を海まで連れて行くことだ」。

「海?」

「そうだ、海 ー 私が死ぬ時まで広々と泳げる場所だ。食べ物が豊富で私は口を開けていさえすれば、むこうから口に入ってくるような海だ。塩は確かに目にこたえるかもしれないが、化学物質よりは塩の方がましだ。プラスティックより鮫の方がましだ」
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「でも海はすごく遠い」そう言ってアライグマはため息をついた。

「お前の家だってそうだと思うが」

「魚は正しかった。アライグマは森へ ー というより、正確には彼の森があると思う方に ー 歩いて行くか、バスタブを海まで引っ張っていき、望みを叶えてもらうか。アライグマはいままでに誰からもこんな難題を課せられたことはない。誇らしく思いながら、胸を張り、飛び上がって、魚に敬礼した。

「やります!」

「よく言った」魚は泡を出して笑いながら、愛想なく小さい声で言った。

アライグマがロープを握ろうとしたとき、詭弁が働いた。「ねえ」とアライグマは言いながら自分は賢いと感じた。「川から来たのなら、砂漠のこの場所にい続けたらどうなるの?」

魚はそんな単純な質問に、不必要に長く黙り込んだ。「前は別の者が引っ張っていたんだ」とついに魚が打ち明けた。「他の動物か。ということは…えーと…」。魚はどう答えるか言葉を探して動き回り、バスタブの水がバチャバチャはねた。
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「あんたはその者の願いを叶えたんだろ?」と、アライグマはあごに手をやりながら尋ねた。

「その通りだ!」魚は元気付いた。

「それは何?」

「彼の望みは何かって?」

アライグマは熱心な様子でうなづいた。

「彼の望みは…空を飛ぶことだ。さあ、辺りが暗くなる前に出発した方がいい。我々の先は長い」。

「了解!」

アライグマはロープを手に握り、目の前の地平線を見つめた。彼は自分の森が反対の方向にあると分かっていたが、世界の端まで行けば帰宅できることになるし、それが自分がすべきことだと考えた。

アライグマがバスタブを引くと、魚はくつろぎ、アライグマが速度を上げると冷たい風が心地よかった。これだと魚は思った。強い生き物ほど早くあの場所に着けるだろう。自分はアライグマ以外の者の方がいいが、いまのところは彼しかいない。彼はさっきまでの蛇よりはましなことに間違いはない。
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▲ Permanent Guest - Endless Shadows

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by tomenosuke_2006 | 2015-07-03 21:07 | 商店入荷新着情報
コーストイの10周年記念フィギュア、やっと入荷&発送開始
We are now shipping the Coarse 10th anniversary edition

長らくお待たせしました。
ご予約いただいてから1年と1ヵ月、11周年記念フィギュアといった方が正しいかもしれないフレーク、フルーイド、フロートが遂に到着、本日から発送開始です。
コーストイのルーツとでもいうべきフィギュアの完全復刻版をじっくりお楽しみください。
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Thank you very much for your waiting. We got Flake, Fluid and Float - 10th anniversary CREAM and PAIN edition yesterday. You will receive them shortly. Please enjoy the amazing reproduced edition of figures like the roots of Coarsetoys.
by tomenosuke_2006 | 2015-04-02 10:01 | 商店入荷新着情報