特別なルートヴィヒ・ヴァンが入荷します。
朝、飛騨高山の自宅を出発してからおよそ26時間後に、やっと目的地フェレンツェにたどり着きました。
オブジェモチャとは一切関係のない家内の仕事のお伴でこんなに遠くまで来て、メールをチェックしてみたらLAの業者さんから近年稀に見るデモノの案内があり、さっそくオーダー入れたあと、こうしてセールス・ブログを書いてます。
んで、デモノとは、けっして新製品ではないのですが、待ちに待った新色、2年前のいまごろ大いに話題になったコジックのルートヴィヒ・ヴァンの、この日のために温存されていたオレンジ色なんですよ、しかもフロック加工。
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あまりくどくは申しません、ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーベンの胸像はスタンリー・キューブリック監督の悪の舞踊劇『時計じかけのオレンジ』(1972年)に捧げられた作品であり、映画の主人公アレックスはベートーベンをこよなく愛する極悪非道の暴力少年、下付けまつ毛があぶない右目が特徴で、胸像も同じ目をしている。
で、ウォルター・カーロスのシンセサイザーによる『交響曲第9番』が響くコロヴァ・ミルク・バーで、アレックスたち不良少年グループがドラッグ入りミルクを飲みながら今宵の悪事の計画、その名もウルトラヴァイオレンス計画を練るシーンはあまりにも有名だけれど、ご存知コジックのオリジナル・ブランドULTRAVIOLENCEはここからきているのだ。
が、本題はこれから。
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白髪サングラスの紳士が血の痕も生々しい一葉の紙にサインする上の画像にピンときた人だけが、オレンジ版ルートヴィヒ・ヴァンを買ってもよろしい。
何を隠そう、その紳士こそはアレックスを熱演したイギリスの名優、当年67歳のマルコム・マクダウェル様なるぞ、頭が高い。
『時計じかけ』の翌年の『オー!ラッキーマン』 (1973年)もよかったし、『タイム・アフター・タイム』(1979年)のH・G・ウェルズなんか最高だった。
そんなマクダウェル様とコジックさんのサイン入り第9の楽譜が印刷された特製色紙がオマケで付くのが、今度の、そして最後のルートヴィヒ・ヴァンなのだ。
好きなひとにはたまらない逸品中の一品だと思います。
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by tomenosuke_2006 | 2010-10-19 23:59
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