いけないプラモの集大成本、やっと入荷
AURORA MONSTER SCENES Illustrated History Book 256 PAGES Rated X for EXCITEMENT!

1950〜70年代初頭まで、おもにユニバーサル・モンスターのプラモ・シリーズで人気を博したのがAURORA社だった。
子どもだった店主は父が買ってくれたフランケンシュタインやミイラ男やノートルダムの傴僂男や、やや違和感のある細身の狼男(いま思えばヒュー・ジャックマンのウルヴァリンっぽい)を作っては、いつも塗装で失敗したものである。
中でもロン・チャーニーが演じた傴僂男のプラモは強く印象に残っている。
見せしめのために拷問台に繋がれ、苦悶の表情で宙空を見上げる姿があまりにリアル過ぎて、子供ながらに、こんなもので遊んでよいものかと思いつつ、こっそりトキメイタのだった。
その後もオーロラは、人気SF-TVのロボットや宇宙船や潜水艦を次々に発表しながら、その一方で、当時の店主は知る由もなかったけれど、1970年代に入ると傴僂男の延長とも思える「拷問」テーマの商品開発を進めていく。
その名も、オーロラ・モンスター・シーン。
ありていに言えば、世論やPTAの抗議を物ともしないオーロラ社倒産直前の断末魔的商品の数々。
The Guillotine(断頭台)やThe Pendulum(恐怖の振り子)やThe Pain Parlor(苦痛専門店)やThe Hanging Cage(吊るし檻)やGruesome Goodies(不気味な道具)なんていう物騒なネーミングのジオラマ・プラモのほかに、肌も露わな女性のThe Victim(犠牲者)なんてのもあった。
そういう賛否両論プラモのパッケージアートや完成品や雑誌広告画像およそ700点のほか、時の開発者の証言なども盛り込まれた興味津々のソフトカバー256ページが、この夏、出版されたのだ。
で、やっと入荷が決まりましたので、留之助書店で予約を承りたいと思います。
ちなみにオーロラ倒産後もモンスター・シーン・シリーズは他のオーロラ・ホラー & Sci-Fiプラモ同様、ポーラライツ社へと受け継がれ、最近ではメビウス社がその一部を再版している。

ご予約はこちらから→http://tomeshoten.exblog.jp/22631503/
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Creature Features salutes the beloved model kits of the Monster Kid generation with this all-new book paying tribute to Aurora's legendary MONSTER SCENES! This beautiful 256-page, first-edition trade paperback is chock full of color and B/W photographs documenting the history of the franchise:



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by tomenosuke_2006 | 2014-10-01 10:56 | 書店入荷新着情報
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