店主に代わって、誰か作ってください
Recruits the modelers

製品名は、それぞれThe Luna Rocketship(ルナ・ロケットシップ)とThe Cosmostrator(コスモストレーター)といい、「1950年代と1960年代のSF映画に見られる古典的なデザインからインスピレーションをうけた」と解説されている。
映画の題名には言及せず、製品にもそれが付されていないのは、たぶんライセンスをクリアしていないからだろう。
題名を公表したところで、「なら、買う」なんていう人もいないだろう、くらい、ある意味古過ぎてマイナーな物件なんである。
が、もちろん店主は、それがいつの、何ていう映画に出て来た乗り物か瞬時に言い当てるくらい、無価値な事柄に年季を積んできたのだった。
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1950年代のSF映画『地球最後の日』のスペース・アーク号や『宇宙戦争』の火星の円盤ウォーマシンを製品化してきた物好きとしか言いようのないメーカーPegasus Hobbiesが、じつはちょいまえに売り出したプラモデル計2種が問題の物件である。
ひとつは、先のスペース・アークとウォーマシンの元ネタとなった映画の名プロデューサー、ジョージ・パルの記念すべきSF作品の第1作にして、世界初の総天然色宇宙モノ『月世界征服』(1950年)に登場したペンシル型1段式月探検ロケット(上)。
もうひとつは『惑星ソラリス』の原作者スタニスラフ・レムの小説『金星応答なし』の映画化で、東ドイツとポーランドの合作『金星ロケット発進す』(1959年)の、シャンデリア風三脚ロケット、コスモクラトール号の完全コピーのコスモストレーター(下)。
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じつはペガサス・ホビーって、スペース・アークやウォーマシン(さらには『ドラゴンスレイヤー』のヴァーミスラックスも)など、最初にプラモをリリースし、しばらくたつとちょい高めの完成モデルをラインアップに加えるという手法をとってきたから、今度もそうくるだろうと待っていたのだけれど、一向にその兆しなし、もうガマンの限界だ。
早く見たいし、メーカー在庫が切れるのも怖い、増産なんてないだろうし、仕入れるならいましかない、と思うのだった。
1ケース(4個入り)から注文出来る。
あとは工作の苦手な店主に代わって、SF映画史に取り残され、ほとんど忘れ去られていたロケットシップを組立ててくれる人を募集しつつ、残り3個をボチボチ売っていけばいいわけなのだ。
奇特なモデラーさん、いませんかぁ?
古くてマイナーな物件が好きなバイヤーさん、いませんかぁ?
そうそう、ルナ・ロケットシップのサイズは1/144でコスモストレーターは1/350らしいけれど、実物の大きさが分からないからプラモの大きさも仕入れてみなければ分からない。

ご予約はこちらから→http://tomesyoten.exblog.jp/i0/



▲『月世界征服』  "Destination Moon" 1950



▲『金星ロケット発進す』 "Milczaca Gwiazda" (First Spaceship On Venus) 1959

Inspired by classic designs seen in 1950s and 1960s science fiction movies! Pegasus Hobbies is proud to release awesome Luna Rocketship model kit, ecreated in the 1:144 scale and Cosmostrator model kit, Recreated in the 1:350 scale.



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by tomenosuke_2006 | 2014-10-09 22:41 | Sci-Fi Classicモチャ
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