ついにハワード・ジームさんとコンタクトがとれました
At last we could contact Mr. Howard Ziehm

ハワード・ジーム(Howard Ziehm)さんとは、1974年の迷作スペオペ『フレッシュ・ゴードン Space Wars』(2018-05-25のブログで詳説)のプロデューサーであり、監督さんです。
つまり、あのロウテクSFX満載のお馬鹿なカルトSF映画の生みの親っていうこと。
で、留之助製のとりわけマニアックなプロップ・レプリカのピラニアファッティの製作でお世話になっている比嘉ブラザーズさんが、1990年代、モデル・アニメーターとしてハリウッドで修行を積まれたときのネットワークを駆使して、ついに、1年半がかりでジームさんを見つけてくれたのです。
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▲『フレッシュ・ゴードン』の生みの親、ハワード・ジームさん


比嘉ブラザーズさんの知り合いに、『フレッシュ・ゴードン』のモデルアニメ部門で働いたことのあるSFXマン、ビル・ヘッジ(Bill Hedge)さんと親しい人がいるということで、その人からヘッジさんを介し、ジームさんを紹介してもらうという作戦を立てました。
もとより著作権申請の窓口となるプロダクションやエージェントがあるような旬でメジャー作品ではないため、許諾をとるのも一朝一夕にはいかず、友達の輪をフルに活用して交渉に持ち込むことにしたのです。
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▲『悪魔の赤ちゃん3』(1986年)でも活躍のビル・ヘッジさん


なんでそんなに手間暇かけたかというと、フレッシュ・ゴードンのあのロボットをオフィシャルにソフビ化したいと長年思っていたから。
ポコチン・ピストルはデザイナーのグレッグ・ジーンさんにお許しをいただき製品化できましたが、やはり他のキャラクターとなるとジームさんの許諾を得るのが本筋でしょう。
股間のスクリューを激しく回転させながら、とくに女性を襲うのが好きな銀色で好色なふしだらメカ、その名はピストン・ロボット(日本の配給会社が軽いタッチで命名)。
なんと留之助らしい題材じゃありませんか!
そういえば1950年代だったか、野村トーイから『禁断の惑星』(1956年)のロビー・ザ・ロボットを模したブリキの電動リモコン・モチャが発売されていましたが、頭部の透明ドームの中にピストン状のメカがあり、それが上下に動くところから、ピストン・ロボットと呼ばれていたことを思い出しました。
という意味ではブリキ・ロボットが本家?
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ちなみに、もちろんポコチン・ピストルの作者のグレッグさんに、真っ先にジームさんとコンタクトをとる手立てはないものかと相談したのですが、「あの時のギャラの大半が未払いのままというのが理由じゃないけれど、何十年も前から没交渉で、どこに住んでいるのかも知らない」と言われていたのでした。
いずれまた進捗をレポートしますね。
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▲『フレッシュ・ゴードン』時代のグレッグ・ジーンさん


by tomenosuke_2006 | 2020-03-15 03:08 | 留之助オリジナルモチャ
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