"手の目" のお守りフィギュア
COMING SOON: Hand of Sight by Pedro Correa

鳥取県の境港市にある水木しげるロードで、手のひらに目がある "手の目" っていう妖怪像を見たことがあります。
悪党に襲われ殺された盲人が、成仏できずに復讐のため毎夜さまよううちに、よほど強い執念だったのでしょう、両手のひらに目ができて視力を得ると、とうとう無念を晴らすことができたとか。
小さな像でしたが、大きな目の玉がついた両手を前に突き出し、文字通りカッと見開いた姿は迫力十分で、邪念でいっぱいの心のうちを見透かされたような気持ちになりました。
ギレルモ・デル・トロ監督の『パンズ・ラビリンス』(2006年)にも"手の目" に似たモンスター、ペイルマンが出てきましたね。
鼻腔と口だけのツルんとした顔も不気味なら、顔の前で指をまつ毛のように広げて辺りをうかがう仕草など、怖すぎてトラウマになっちゃいました。
2年ほどまえでしたっけ、NECAからペイルマンのリアルなフィギュアが発売されましたが、こんなのわざわざいらねぇと思ったものです。
そういえばずいぶんまえ、エジプト旅行帰りの友人から、青い手のひらに目がある民芸品のお土産をもらったことがあります。
こちらは復讐とか怨念とはまったく無縁で、聞くところによると「邪視」による禍いを遠ざけるアミュレット(魔除のお守り)なんだとか。
邪視とは、人から羨ましがられたり、妬まれたりすると悪いことが起きるという考えのことで、エジプトをはじめ、中東、ヨーロッパ、南アジア、南米などにも同じようなアミュレットがあるらしいです。
で、近くMighty Jaxxからリリースされる "ハンド・オブ・サイト" という置物フィギュアも、後者に属します。
ブラジルのペドロ・コレアが描いた神秘的なデジタルアート(下)の見事な立体化作品、仕入れるつもりです。
\"手の目\" のお守りフィギュア_a0077842_14343349.jpg
コレアはブラジルのサンタカタリーナ州フロリアノポリスに住むイラストレーターで、大学ではグラフィック・デザインを専攻し、卒業後はエディトリアル・デザイン、モーション・グラフィックス、ブランディング、Webデザインなど、様々な分野で活躍してきました。
最近、iPad用の新しいグラフィック・アプリ Affinity Designerプローモーション・ビデオに出演し、オゾン溢れる森の中でイラスト "ハンド・オブ・サイト" を仕上げる様子を披露しています。
フィギュアの方はソフトビニール製で300個限定。
取り外し可能なジオラマのベース兼バックグラウンドがセットになっています。
「バックグラウンドの中央上部にある扇型の色の筋は、火、空気、霊、大地、水という5つの要素を表している」と、コレア。
この際、邪視による禍いなんかより、その霊験あらたかな "手の目" でコロナ禍を跳ねのけてもらいたいものです。
近日予約開始予定。
\"手の目\" のお守りフィギュア_a0077842_22065304.jpg

by tomenosuke_2006 | 2020-04-16 21:41 | Mighty Jaxx 新製品情報
<< キース・ヘリングのスピーカー 来るな!ウィルス >>