GIDの半魚人、これ、いちばん好きなヤツです
Glow-In-The-Dark Creature From The Black Lagoon by Jada Toys

ボリス・カーロフ版フランケンシュタインの怪物やロン・チャーニー・ジュニアの狼男もさることながら、ユニバーサル・モンスターズの中でとくにカッコよく、しかも悲運の怪物特有の哀愁さえたたえているのが『大アマゾンの半魚人』(1954年)のギルマン(エラ人間)こと、キグルミとは思えないほど細身で均整のとれた半魚人に尽きるのであります。
水晶体のまわりのギラつく虹彩はまさに魚の眼。
エラ呼吸するから鼻はなく、魚の吻そのものの口をして、全身を覆うウロコは流体力学に則り異様に生々しく、なんといっても手足の水掻きが美女を愛するには分不相応すぎる不器用さを象徴しています。
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まずは映画のメークアップ・アーティスト、バド・ウエストモアの元で半魚人をデザインし、スーツ作りの大半を担ったジャック・キーヴァンに賛辞を贈りたいと思います。
そして陸に上がった半魚人のスーツ・アクターをつとめたベン・チャップマンと、腕は変則平泳ぎ、足はクロールで独特の泳法を披露したリコウ・ブラウニングの功績を忘れることはできません。
ちなみにブラウニングは、のちに映画007シリーズの4作目で、少年ファンを急増させたビキニ美女とガジェット満載の『007 サンダーボール作戦』(1965年)の水中シーンを監督したことで有名です。
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とにかく留之助のいちばん好きなヤツは、半魚人。
いまも倉庫の棚の上で眼を光らせている本物半魚人の複製バストは、ハリウッドで暮らした1980年代の数ある戦利品のひとつであり、それよりも前、1970年代にアメリカから取り寄せた『大アマゾンの半魚人』のダイジェスト版、上映時間17分12秒の3D-8mmフィルム(上の画像)は、いまだに後生大事にとっている青春の断片なのでした。
余談ですが、海外通販とはいってもPayPalもEメールさえない時代です。
銀行に出かけ何枚もの書類に必要事項を記入して作ってもらった送金小切手と、タイプライターとエアメールを駆使して手に入れた苦労と努力の賜物だったんですよ。
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話を本題に戻します。
そういう半魚人が、なんとGIDで6インチ(152ミリ)フィギュア化されるのです。
メーカーは好評のうちに売り切れたゼネラルミルズのフランケン・ベリーカウント・チョキュラJada Toysなので間違いありません。
映画では半魚人を生捕りにするため、彼が棲む入江に毒物を流して仮死状態にするわけですが、その毒にやられて息を吹き返した時、こんなふうに全身が鈍い光を放ったら、それはそれで面白かったと思うのですが。
13点の可動部を持ち、交換用の頭と手、水中銃、魚の捕獲網、白骨化した手などのアクセサリーが付属します。
いままでも半魚人に散財してきた留之助ですが、中でもこれは唯一まっとうな光る半魚人あり、いちばんリーズナブルなくせに、いちばんワクワクさせてくれるユニバーサル・モンスターズの最高に輝く大スターなのでした。
4月の入荷を楽しみに待ちたいと思います。
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by tomenosuke_2006 | 2022-01-11 22:59 | Sci-Fi Classicモチャ
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