ピカ銃のよたくんに会いました

Yota from the outer spacemirock-toyの金子洋平くんから徒然クリエーションくんを紹介いただいた時、もうひとり、これまたじつに面白いよたくんっていう子とも知り合いました。
粛々と進行中の徳さん原型による留ブラ・チビのリアルなレジン・モデルが商品化できたら、今度はそのチビをさらにディフォルメ利かしたソフビ版にして、中に発光&音響ギミックを内装させた純粋にオモチャの留ブラ・チビを造りたい。
そんな留之助のささやかな夢を洋平くんに話したのがきっかけでした。
若くて怖いもの知らずで神出鬼没の本業は写真家でありアーティストのよたくんのこと、ちょっと掘り下げておきますね。

▲ 『ピカ銃展』＠三島プラザホテル

▲ 『ピカ銃展』＠静岡県清水市一乗寺
煩悩の数（108丁）のピカ銃が撃てる展示

▲ 『ピカ銃箱展』 ＠沼津市杉崎郵便局

よたくんは1995年生まれの27歳。
写真家 宮角孝雄氏の元で修行を積んだのち、2019年に故郷の静岡県沼津市に戻り写真家・作家として活動を始めました。
少年時代から集めてきた700以上もの発光&音響ギミック内蔵のチープなオモチャの鉄砲を "ピカ銃" と名付け、その膨大なコレクションをせっせと撮影したり、展示したり、とにかくひとりでも多くの人にピカ銃の魅力を知ってもらおうとアグレッシブに布教活動を続けています。
テーマはリポップ（Repop）。
「捉え方の再提案」を「リポップ」と定義して、ともすれば使い棄てられてしまうピカ銃に愛情を注ぎ、後世に残すための表現に挑戦しているのです。
その手法の代表例がいちばん上と2番目の『ピカ銃展』の画像でご覧いただけるような黄色の背景を使い、つねに同じ構図で撮影したピカ銃写真のパネルです。
現物はキャンバス地に印刷されて、絵画のようにも3DCGのようにも見えるキッチュだけど奥行きのある作品たちです。
また同じピカ銃写真を90点以上も収録した自費出版の写真集も、これまたカラフルで見て楽しく編纂されて、まるでキャンディのアソートのよう。
いろんなフレーバー（=ピカ銃）が楽しめます。

▲ ピカ銃キャンバス　留之助で発売予定

▲ ピカ銃写真集『PIKAJU vol.1』留之助で発売予定

ピカ銃は写真の題材としてだけでなく、多種多様なピカ銃を仕入れてリポップし再販するという、ビジネスのようで、じつは楽しい創作活動のネタでもあります。
つまり既製品のピカ銃を、十人十色の個性豊かなイラストレーターさんに描いてもらったオリジナル・パッケージに再封入、ピカ銃の魅力をいっそう際立たせて販売するのです。
しかもピカ銃をプラスチックバッグにただ突っ込むのではなく、まるでピカ銃写真のように銃口が斜め上に向くよう工夫して、パッケージごとピンナップしたくなるようにしむける。
ここにもよたくんの拘りと策略を感じてしまいます。

▲ イラストレーター・左上から時計回りで
XY、ハツトリン、PIXEL FLAG、Kamerian
灰とヒッコリー、はっとり♡かんな

ほかにもいろいろあり過ぎて紹介しきれませんが、これだけは絶対というのが、よたくんのデザインをもとに金子洋平くんが原型製作したソフビのピカ銃、"ピカジュウくん" です。
洋平くんが自作のソフビ・フィギュアで度々使う手法（異なる色の成形色で抜いて、それぞれのパーツを入れ替える）で初号を作り、専用の凝ったパッケージに入れて販売、好評のうちに売り切れました。
きっと確かな手応えを感じたんでしょうね、ますます積極的に、いろんな業態のお店とコラボした限定版ピカジュウくんを発表しているのでした。

▲ ピカジュウくんソフビ 1stモデル　全４色

▲ 名古屋市の中華料理店 "餃子苑" カラー

▲ 東京荻窪のクレープ専門店限定ビスケットカラーの
"ピカっ子こうせんじゅう"

▲ 東京西荻窪のショップ&ギャラリー METEOR限定 "PIKABOY."

長々とお話ししてきましたが、そろそろマトメに入りたいと思います。
つまりよたくんの才能と経験におんぶに抱っこのソフビ版・留ブラ・チビ発表前に、こいつを音と光で生まれ変わらせてもらうことになったのでした。
フレッシュ・ゴードン・ピストルのさらに破廉恥極まりないピカ銃カスタム、名付けて "チンピカくん"（もしかしたらポコピカくん）、年内発売を目指しています。

よたくんのオンラインショップ "SUPER HYPER GALAXY SHOP YOTA" はこちら→ https://shgs-yota.com/