悲惨からの脱却
NOW ON SALE: 2001: A Space Odyssey - 1/6 Clavius Astronaut Suit

キャンセル続出で、正直なところ、一時はこんなリスクの大きな輸入玩具販売なんて辞めちゃおうかと思ったくらいなんですが、配達されてきたクラビウス基地専用銀色宇宙服の6個入りカートンx4つを眺めるころには、そんな投げやりな気持ちは消え伏せていたのでした。
嘆いてみるものです。
弱音を吐くのも、たまにはいいものだと思いました。
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同情いただけたのか、こんな高額商品を新規でご注文くださる方が続出して、残り19個のうち12個も注文があり、1個は留之助用に回したので、販売分は余すところ6個となりました。
これもひとえに、ご注文いただいたみなさん(留之助では神様と呼ばせてもらっています)のおかげです。
本当にありがとうございます。
で、留之助用を開封してみました。
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銀色宇宙服が四方に印刷されたスリーブから、中の箱を取り出すと、モノリス出現!
と思わせる漆黒の化粧箱が現れました。
サイズは9 x 22 x 49センチなので、モノリスの比「1 : 4 : 9」と同じではないですが、黒無地でできているあたりに意図を感じます。
肝心の中身はというと、いろんなメーカーの2001年宇宙服を見てきましたが、やはりExecutive Replicas製は別格なのでした。
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『2001年宇宙の旅』はスタンリー・キューブリック監督が住むイギリスのMGM-British Studios(ボアハムウッド)で撮影され、1968年、アメリカ公開時のキャンペーン用に、劇中使用のクラビウス基地専用を含む宇宙服数点がハリウッドのMGM本社に送られました。
キャンペーンが済むと、長い間、スタジオの倉庫に保管されていたのですが、その一部がコレクターに渡ったといいます。
事実、今年6月に他界したハリウッド屈指のミニチュア・メーカーで映画プロップ・コレクターのグレッグ・ジーンも、オリジナルのクラビウス基地専用銀色宇宙服のオーナーの一人で、彼の家を訪ねた際、本物の白いヘルメットを被らせてもらい感涙したものです。
で、Executive Replicasの一連の2001年宇宙服は、グレッグのコレクションをはじめ、アメリカに現存するオリジナル・コレクションを徹底リサーチして作られました。
とりわけ今回の銀色宇宙服製品化の影には、グレッグのオリジナルが大いに貢献したものと思われます。
ただならぬリアリズムとハイエンド感。
Executive Replicasのクラビウス基地専用銀色宇宙服は、他社製フィギュアにはない歴史と血筋の良さまで秘めているのでした。

ご注文はこちらから→https://tomenosuke.thebase.in/
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by tomenosuke_2006 | 2022-12-08 12:13 | Sci-Fi Classicモチャ
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