縮みゆく留ブラ、その19
The incredible shrinking Tomenosuke Blaster part 19

ご報告が遅くなりましたが、留ブラ・チビのパッケージ・グラフィックをイラストレーターで漫画家のヒサ クニヒコ先生にお願いし、ただいまチビ本体の作画に取り組んでいただいてます。
ヒサ先生といえば1,020頭もの恐竜イラストを収録した大作『世界恐竜発見地図』をはじめ、多数の恐竜図書の著者として断然有名ですが、留之助にはそれよりもまえ、1960年代の第一次モデルガン・ブームを牽引したトップ・メーカー、MGCの専属イラストレーターでいらしたころからの憧れの人でした。
正確にはイラストレーターであり漫画家であり、ルポも書けば冊子の編集もされる、まさに超人。
1968年、留之助が中学3年生のころに刊行されたMGCの機関誌『Visier マンガ 銃器類大図鑑 by K.Hisa』が、ヒサ先生との最初の出会いだったように思います。
ペンと水彩で描かれた特徴的なタッチの銃のイラストとユーモア満載の一コママンガに魅了され、一気にヒサ先生の虜になってしまいました。
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▲ MGC機関誌 Visier
model gum of MGC(1966年10月)、007 スパイ特集(1967年6月)
マンガ 銃器類大図鑑(1968年3月)、モデルガン入門(1968年5月)

上の画像は1960年代に通販や名古屋の専門店で購入し、いまだに大切にしているMGCの機関誌 "Visier" です。
田舎の少年がこんな冊子を心躍らせながら読み、後生大事に60年近くも取っているくらいです、昔から変人扱いされてきたのも仕方ないかもしれません。
『マンガ 銃器類大図鑑』の奥付けには、こう書かれていました。
「GUNのふんだんにもりこまれたマンガ "Visier" はヒサ・クニヒコ氏の若さとガン張りによって、格調高い特集号として完成されました。今后も、マンガの世界を通じて、皆さんとMGCがよりユニークな関係を続けてゆきたいと思います。なおこの銃器類大図鑑は1966年7月にヒサ氏が自費出版されたものを元に制作されましたことを付記いたします。」
1966年といえばヒサ先生が22歳のころ、その2年後に刊行された『マンガ 銃器類大図鑑』は24歳の時のお仕事ということになります。
そんな方に留ブラ・チビの箱をデザインしてもらえたら至上の喜び、全留之助が感動のあまり可笑しくなってしまうかもしれない。
留之助にとってもはや偉人のヒサ先生にコンタクトをとるのには相当の勇気がいりましたが、ミーハーな少年時代の自分に返ったつもりで思いの丈をぶつけてみると、拍子抜けするほどとてもフランクに接していただいたのです。
まずは留ブラOGスタント・モデル組立キットをお送りし、留ブラ・チビの計画をお伝えしました。
ほどなくしてご自身で組み立てられたスタント・モデルを下の画像とともにFBでご紹介いただいたり、留ブラ・チビのパッケージについてはメールを介して密接に打ち合わせさせてもらうことになりました。
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▲ ヒサ先生のFBの投稿画像をキャプチャーしました。
やさしいお人柄がうかがえる笑顔も素敵ですが
真剣な眼差しのシューティングフォームがカッコいいです。

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▲ ヒサ先生が組み立てた留ブラ・チビ。
フィンガーレストもシルバーで塗装されて申し分ない仕上がりです。

留ブラ・チビのサンプルをお送りすると、さっそく組み立てられ、先にお届けしていた試作パッケージにチビを収めた画像(上)も送られてきて、進捗のご報告もいただきました。
チビというネーミングが気に入られたようで、ブラスター本体のイラストよりも早く "ちび之助" というキャラクターを創作され、広報に利用したらどうかとご提案をいただきました。
長髪・髭もじゃの探偵風だったり、ギャング風だったり、賞金稼ぎ風だったり、ちび之助のカットはぜんぶで4種類。
折を見て全員ご紹介させていただきます。
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▲ 留ブラ・チビの作画に奮闘されていらっしゃるヒサ先生いわく、
「チビという名前が気に入っています。
だからと言ってちびちびやってるわけではありません。
バキバキやっていきたいと思っています。」


by tomenosuke_2006 | 2023-01-27 12:35 | 留之助ブラスター
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