究極の柔軟蒸着メッキ
Ultimate flexible vapor deposition plating by Shibuya-mekki

2021年7月に銀鏡ミスター・クレメント・ソフビを発売して以来、完全に諦めていたメッキ風仕上げのソフビ開発。
1個の完成品を作るのに2個必要になるといった歩留まりの低さだけでなく、柔軟さに欠けるため、カンチャクに負荷がかかると銀鏡塗装が剥がれてしまうといった問題も続出でした。
そんな窮状を知って力になりたいとお声がけいただいたのが、愛知県西尾市で真空蒸着メッキ工房シブヤメッキを運営されていらっしゃる渋谷大輔さん。
留ブラ・クロムの樹脂パーツや、金ブラ銀ブラでお世話になった方です。
真空蒸着メッキとは、対象物に対して一度塗装を施した後、真空蒸着装置の中でアルミなどの金属片を蒸着(真空状態で金属片を電機的に溶解、メッキ付着)させる技術です。
利点は各種プラスチックや金属などの幅広い素材へのメッキ加工が可能で、カラーメッキもできます。
しかし柔軟性に欠け、ソフビのような柔らかい素材には不向きでした。
その蒸着メッキのウイークポイントを、渋谷さんがかれこれ2年にわたる試行錯誤を経て解決、おそらく日本(もしかしたら世界)で初めて柔軟蒸着メッキ(仮称)技術を完成させたのです。
下の画像が、トーマスノスケを使った試作です。
カンチャク個所が多く、しかも相当タイトで、さらに無理をしないと挿入できないインナーメカで構成された最新版で試してもらいました。
ちなみにトーマス・ノスケ銀鏡塗装版では、カンチャク部分が動かないよう接着固定したものを使いましたが、渋谷さんの蒸着メッキは自在に動かすことができる無敵の仕上がりです。
現在、マンモスコングを使った試作を3月12日から渋谷某所で開催されるイベント "VIV" でお披露目できるよう、作業してもらっています。
究極の柔軟蒸着メッキ_a0077842_16365197.jpg

by tomenosuke_2006 | 2024-02-09 16:18 | 留之助オリジナルモチャ
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