留ブラの次なるフェーズ - 11
Tomenosuke Blaster Gas Gun - 11

留ブラ・ガスガンの装弾数は何発かというお問合せを、たくさんいただいています。
その都度「5連発以上、10連発未満」と曖昧なお答えしかできなかったのは、A!ction さんから明確な回答が得られていなかったからでした。
開発当初より装弾数をできるだけ多くしてほしいとリクエストしていたのですが、紆余曲折ののち、このほど "5連発" で落ち着きました。
例えばタナカ製のペガサスシステム搭載ガスガンのうち、留ブラに内蔵のチャーターアームズ・ブルドッグとよく似たサイズのリボルバーといえば、S&Wの "Jフレーム"(S&W社がサイズ分けのためにつけたフレームの名称で現行のリボルバーの最小サイズ)で、装弾数は10発。
では、なぜ留ブラ・ガスガンは5発なのかというと、A!ction さんから以下のような説明があり、了承したのでした。
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留之助ブラスターは当社(A!ction)が初めて製作するエアガンとなります。
このため、技術面ですでに確立されている「ペガサスシステム」(ハートフォード社特許)を活用して、製品化をおこないます。
① 本件で「シリンダー」と呼ばれる部品は、 工作物としては「高圧ガスタンク」となります。
このため玩具といえども、この安全基準に基づいた製品化が義務付けられます。
② 本商品はシリンダー自体の容積が元々小さいことから、次の点での検証が必要です。
ア.重点満杯時のガス容量とタンク内圧力と安全性。
イ.一発発射毎のガス容量とタンク内圧力と安全性。
③ ②を担保するためには、次の点での検証が必要です。
ウ.放出バルブの調整弁機能。
エ.タンク壁部の厚みと強度。
上記は、②③は特許情報を超えた各社のノウハウと製造する機種の形状などにより微妙な調整が必要です。
これらは、沢山の試作を重ねて最終的な答えを導き出す必要があり、当社(A!ction)としては安全性を確保した高圧タンクの制作に最大限の注意を払っています。(今回はハートフォードさんの同容量のものと少し大きな容量のものを参考にしています)
現在、他社さんでも日本遊戯銃協同組合に寄せられているクレームは以下の通りです。
特に、フロンガス撤廃により、フロンガスから代替ガスに代わり、ガスそのものの圧力が低下しています。
A.10発の弾を入れたが、6発目を発射した時点でガスが無くなった。
B.10発の弾を入れたが、4発目から徐々に飛距離が落ちていき、7発目以降はガスが無くなった。
大容量のガスタンク製品ではクレームはほとんどなく、小さなシリンダーのモデルほど、クレームが多いのが現状です。
A、B 共に更なる調整弁の改良が必要であり、各社が研究中です。
以上のことから、制作性、安全性、コスト、納期など諸般を考慮して、当社(A!ction)では現状5発以上の高圧ガスタンクのご提供は難しいと判断させて頂きました。
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安全性を第一に考え、さらに故障を最小限に抑えるため、留ブラ・ガスガンの装弾数は5発に決定しました。
数日前、徳信尊氏の工房で A!ction さんの提携工場 栄商金属さんの技術者さんに、留ブラ・ガスガンの試作品や東京マルイのプロキャッチターゲットなどをご持参いただき、試射させてもらいました。
白のBB弾が5発、小気味よい発射音とともターゲットに着弾し、それはそれは感動的な経験でした。
上の画像は、ターゲットと後日購入したスピードチャッカーと留ブラ・ガスガンを並べて撮った、あくまでもイメージ写真です。
実際に弾速を測定する場合は、銃口から水平距離でそれぞれ0.75メートルの点と1.25メートルの点との間を移動する速さを測定することが法で定められています。
by tomenosuke_2006 | 2024-07-27 16:02 | 留之助ブラスター
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