一粒で二度美味しいのが2種類
"An American Werewolf in London" - Nightmare Demon Figures

2024-07-22のブログで、カルト人狼映画『ハウリング』(1981年)のフィギュアが2025年1月入荷とお知らせしましたが、その兄貴分的映画『狼男アメリカン』(1982年)のナイトメア・デーモン・フィギュアが先に入荷しそうです。
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それにしてもウィキペディアって、ほとほと当てにならないなぁと思ったのは、『狼男アメリカン』の解説を読んで以来のことでした。
つまり、「特殊効果担当のリック・ベイカーは、同業者で弟子にあたるロブ・ボッティンが狼男映画『ハウリング』にて手がけた変身シーンに刺激を受け、本作では「明るい光の中での変身」という意欲的なシーンに挑戦。これにより、1981年のアカデミー賞にてメイクアップ賞を受賞している。」っていう記述。
アカデミー賞のくだりは別として、あとはぜんぶウソです。
まず「ロブ・ボッティン」じゃないです、「ボーティン」です。
で、本来はリックがファースト・アシスタントのロブを従え、ジョー・ダンテ監督の『ハウリング』に参加したのですが、プリプロダクションのころ事件が起きました。
長年温めてきた『狼男アメリカン』の脚本がユニバーサル・スタジオに売れて映画化が決まったジョン・ランディス監督から、盟友のリックに声がかかったのです。
ちなみにリックは、ジョンのデビュー作『シュロック』(1973年)のためにタイトルロールの猿人(ジョンが演じた)のキグルミを作ったり、デビュー2作目の『ケンタッキー・フライド・ムービー』(1977年)では自前のゴリラのキグルミを着て特別出演した間柄。
もちろんオファーを受け入れ、狼人間変身シーンのノウハウをロブへの置き土産に、ジョンとともにロンドンへ渡ったのです。
そんなリックがこしらえた狼人間の変身シーンは、『ハウリング』とは対照的でした。
『ハウリング』のそれはカラダが変形していく様を変態かつ快感とともに描いたのに対し、『狼男アメリカン』の変身は苦痛と悶絶の極み。
もう痛々しくて見るに忍びない名シーンでした。
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Nightmare Demon Werewolf

けれどリックのモンスター・メーカーとしての並々ならぬ才気を感じさせてくれたのは、狼男の変身だけではありませんでした。
むしろ狼男が憑依した主人公ディビッドが見る悪夢に登場する怪物たち ナイトメア・デーモンこそ、脇役にしてはきっちりデザインされた横暴で遠慮知らずでカッコいいモンスターだったのです。
これまでもディビッドの親友で狼に襲われ絶命したジャックのゾンビ風亡霊とか、ディビッドの成れの果てのオオカミとかがフィギュア化されてきましたが、ナイトメア・デーモンこそはダークホース、いちばんフィギュア化してほしかったキャラクターなのです、留之助的には。
しかも1体に交換可能な別デザインの頭が付属して、一粒で二度美味しい仕様。
ちょっと頭でっかちなのが、ますますオモチャっぽくてよろしい。
アタック・ピーターの半魚人のMONDO製なので、期待は爆上がりです。
入荷を楽しみに待ちましょう。
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Nightmare Demon Mutant


by tomenosuke_2006 | 2024-09-09 22:15 | Sci-Fi Classicモチャ
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