留ブラの次なるフェーズ - 15
Tomenosuke Blaster Gas Gun - 15

留ブラ・ガスガンの進捗について多くのお問い合わせが寄せられています。
そこで現状報告を。
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製造の元請けはA!CTIONさんですが、実際の開発製造は栄商金属さんが担当してみえます。
両社ともにガスガンを造った経験がないというのが、製造遅延の最たる要因です。
ハートフォードさんから製品価格の5%というロイヤリティでペガサスシステムの特許使用の許可が下りたものの、技術指導などは一切なく、現場はペガサスシステム搭載のガスガンを何点か購入し、分解して、構造の研究から始めなければなりませんでした。
さらに彼らの工場の設備が留之助所有のHWパーツ(チャーターアームズ・ブルドッグ・フレーム)の金型に対応できないことが判明したり、ABSパーツ(マガジンハウジングとマガジン)やレジン・パーツ(グリップ)の研磨のノウハウがないと言われたりで、その都度、留之助が文字通り東奔西走しなければなりませんでした。
もとよりすべての製造費が高過ぎて、今さら金型を引き揚げ旧来の工場に頼むわけにもいかず、留之助のできる範囲でコストカットを進めてきました。
たとえば29種類に及ぶ切削パーツの製造も旧来の工場に依頼して、A!CTIONさんから提示された見積もりの1/4以下に抑えることができました。
とにかく製品を知り抜いていた留ブラ(モデルガン版)の工作チームのようにはいかず、かつて常識だった後加工やパーツの調整についても、そのつど現場から問い合わせがあり、徳信尊氏が対応しているのが実情です。
当初、A!CTIONさんから提出された製作工程表では7月下旬には試作用先行加工が終わり、9月初頭から本組立が始まるはずでしたが、まだまだといった感じ。
留之助としては年内に販売まで漕ぎ着けたら上等だと思っています。
以下は栄商金属さんとの最近のやりとりです。

下3点のカラー画像は9月12日に栄商金属の技術者さんから届いたもの。
シリンダー・フルートの0.3mmの肉厚化を承認しました。
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下は栄商金属さんにお渡ししている留ブラ(モデルガン版)のレシーバーの図面です。
その図面が添付されたメールが9月19日に届き、次の質問が記されていました。
「図面上では矢視Rにおいて30°で現物合わせの肉取が指示されております。頂いたサンプルを確認しましたところ、内側にもう一段階肉取りが確認できます。この肉取においては角度、寸法指定はございますか。もしくは、ボルトの動作がスムーズにいくよう現物合わせの加工でよろしいでしょうか。気になった点としまして、サンプルのボルトの動作を確認しますと、この肉取箇所にてわずかな引っ掛かりが感じられます。こちらは、意図的に引っ掛かりを作っているものでしょうか。」
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技術的な質問の回答は徳さんの担当。
下の画像を添えて、次のように返事をしてもらいました。
「この部分の加工ですが、下画像の赤線の幅を3.5mm にしていただき、肉取りは現物合わせの寸法でお願いいたします。ボルトの引っ掛かりは意図したものではありません。スムースに動く様にお願いいたします。」
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注)冒頭の画像は留之助の要望を元に写真家 平澤 秋人氏が製作されたモックアップを、氏自ら撮影したものです。
これが留ブラ・ガスガンの最終仕上げのガイドになります。

by tomenosuke_2006 | 2024-09-26 10:33 | 留之助ブラスター
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