このモンスターの作者を探しています
I'm looking for the creator of this monster
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1987年のことです。
6年間のLA滞在ののち、ひとまず下呂温泉にある実家に身を寄せていたころ、私を訪ねてきた青年がいました。
石塑粘土かスカルピーで彫刻し塗装したと思われる高さ15センチほどのオリジナル・モンスターを持参し、プレゼントしてくれました。
それがここにご覧いただく画像のモンスターです。
一見、ガマガエルのような体裁。
ただしいかめしい目つき、何でもペロリと呑み込みそうな大口は相好に富み、仁王立ちの膝からは腕が伸び出て、なんと不可思議な体つきでしょう。
その独創的なデザインにすっかり魅入ってしまいました。
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その人は私が編纂したSFX本の読者で、私と同じくモンスターが大好きで、とくに私が語るリック・ベイカーやロブ・ボーティンたちとの交友譚を楽しそうに聞き入っていたことを今でも覚えています。
名刺はお持ちでなく、そこらにあった紙片に名前と電話番号などを書いてもらったはずですが、その大事なメモを無くしてしまったのは私の大失態です。
気軽に連絡先を交換できる携帯電話などない時代のことでした。
1990年に映画イベント『ハリウッド映画村』をプロデュースした時も、1994年に『学校の怪談』のSFXを担当した時も、つねにその人のことを思い浮かべながら、もし連絡がつくのならぜひいっしょに仕事がしたいと思ったものでした。
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あれから39年。
たった一度きりの歓談。
あの時の好奇心に満ちたキラキラとした瞳の青年は、今、どこで何をしていらっしゃるのだろう。
お元気なのか、今もモンスター好きで、もしかしたら造形の業界でご活躍なのか、あるいはまったく異なる人生を歩んでいらっしゃるのか。
捻りもなければ機知にも乏しく、いささか恥ずかしいけれど、勝手に "ガマちゃん" と名付けたモンスターは、今も私のそばにいて、いただいた時のままの状態で健在でいることを、なぜかお伝えしたくなったのでした。
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1987年とか、39年まえのことだとか、具体的な時期を示すことができたのは、"ガマちゃん" が載る台座の裏側にサインとともに数字が記されていたからです。
そのサインは、"Y. Matsuda" とあります。
"Y. Matsuda" さんをご存知の方、ご本人ならなおさらのこと、ぜひご連絡をいただけませんでしょうか。
年のせいかな、今更ながらに "ガマちゃん" のお礼やら、積もる話をしたいと強く思っています。
1987年以来、こんなに端正でウィットに富んだモンスターに、私は出会ったことがありません。
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by tomenosuke_2006 | 2026-02-14 00:47 | 留之助商店計画
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