メタルとポリレジンのアート・ロボット2種、蔵出し
THE VAULT: Metal and resin art robots

ひとつは Amanda Visell(アマンダ・ヴィッセル)とのコラボでユニークな作品を発表してきた Michelle Valigura(ミッシェル・ヴァリグラ)の、ちょっと珍しいメタル・フィギュアの "ロボット・ガール" です。
アマンダの世界観が「ダークな童話」寄りなのに対して、ミッシェルはファインアート陶芸とクラフトトイの中間的作風で、「子どもの工作」のような無邪気さと温かみを感じさせてくれます。
ミッシェルのことは2007年にアマンダの後押しで発表したヌイグルミ版ロボットガールで知り、2009年のエンダンジャード・ダニー・シリーズや、翌年のダニー・シリーズ2010で彼女の活躍に触れてきました。
で、2011年のメタル製ロボット・ガールが留之助の扱うミッシェル最後の作品になりました。
現在はカリフォルニアからオレゴンへ移り、よりプライベートなハンドメイド陶芸作家としてアートイベントやクラフトフェスなどを中心に作品を発表しているようです。
ちなみにこのロボット・ガール、磁石で取り外しできる胸のプレートの下には操縦士の少女が隠れています。
また、鉄の塊の重たい胴体とベースがバネで連結されて、ボビングヘッドのように軽く触れるとユラユラ揺れながらチャーミングなダンスを披露してくれます。
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もうひとつは STGCC 2009 で見つけたシンガポールのトイ・デザイナー Phu!(フー!)のポリレジン製フィギュア "P-77" です。
パイロット搭乗型のビークル風ロボットで、明らかに日本のロボットやサムライ文化の影響を受けた作品です。
まるで戦国武将の旗指物(はたさしもの)のように P-77 の文字を染めた旗を背中につけ、戦闘態勢万全といったところでしょうか。
ブラックとシルバーのふたつのカラーウェイがあり、コクピットのドームが開閉するだけでなく、ぜんぶで8箇所の可動ポイントを持っています。
この作品のあと、インドネシアのブランド MyTummyToys から Jackal という戦車風ビークルを発表しましたが、フー! のその後の足取りは不明です。
2000年代の東南アジア・デザイナートイ文化の流れの中で注目されたクリエイターのひとりでしたが、現在は活動情報が少なく、公式サイトや SNS でも確認できず、「知る人ぞ知る」タイプのアーティストといえるでしょう。
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P-77 Photos by Akito Hirasawa

by tomenosuke_2006 | 2026-05-30 01:57 | チョイマモチャ
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