外泊許可。
月末が迫ってくると、いろいろ気がかりなことが頭をもたげはじめる。
小さいながらも、私は会社(ハローランチ飛騨店)の社長なのだ。
小さい会社だから、悲しいかな社員まかせにできないこともあり、とくに25日の給料日と月末の支払い日の資金繰りには、長年培った高度なスキルを要するのである。
つまり充分にキャッシュフローのある楽ちんな経営状態ではないから、あっても社長が仮払いしてオモチャを大量に買ったりするもんだから、大変なのだ。
だからこの週末、外泊許可をもらって県立岐阜病院から下呂へもどり、懸案をいっきに片づけてしまいたい。
先日の大雨で本社工場のある下呂市から高山市へと向かう国道41号線が寸断し、1000人以上の顧客にお昼の弁当が届けられなかったことの詳細についても知っておきたい。
8月1日から新しいコンピュータ・システムに移行するための準備は大丈夫か、それもこの目で確かめておきたい。
それに3週間も留守にしていると、オモチャが詰まった段ボール箱がいくつも届く。
いまある中のいちばんの大物は、テキサスのヴィンテージTV専門店が航空便で送ってくれたPHILCOのテレビジョンセット、プレディクタ、1959年製。
チューナー本体とその上に載るブラウン管をバラして梱包すると聞かされていたから、ぜひ具合を確かめたい。
是が非でも外出許可をとらねばならないのだ。
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きのう、担当の研修医、新之介先生に週末の外泊についてお伺いをたてると、いいと思いますとのことだった。
そのことを詰め所で聞いたベテランの看護師さんが、パルス療法直後の体力が落ちている危険なときに外泊だなんてもってのほかだと、忠告に来た。
その晩、ふたたび私の部屋を訪れた新之介先生にどうにかならないかと迫ってみると、主治医の小田先生に確認するといわれた。
雑菌の蔓延していそうな人混みを避けること。
疲れたと思ったら即座に休息を取り、けっして無理をしないこと。
1日の塩分5グラム以下、タンパク質50グラム以下、総カロリー1700前後の食事を心がけ、薬の服用を怠らないこと。
常時マスクを着用し、手洗いとうがいを忘れない。
風邪でも拾ったら、いままでの治療が水泡に帰すばかりか、取り返しのつかないことになりかねない。
つい先ほど、以上のことをきっかり守れば、外泊してもよしとなった。
ラッキー。
が、いま、雨雲がどんよりとたちこめた窓外の涼しげな景色を見て、はたと気がついたのだった。
あの日、着の身着のままで入院して、上着といえば半袖のポロシャツが1枚。
靴もソックスさえなく、履物といったらサンダルのみ。
こんな格好で表に出たら風邪ウィルスの総攻撃にあってしまう。
さあ、どうする、どうなるんだ〜。
アンラッキー?
by tomenosuke_2006 | 2006-07-21 14:48 | ネフローゼ症候群
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