ツーホーンズの入ってた段ボール箱を撮ろうと、倉庫(下呂市)の中を探ってたら、こんなの発見。
1941年のディズニー・アニメ
ダンボのオリジナル・ポスターの由緒正しきニセモノである。
大きさはB全サイズよりちょい細長の、アメリカでいうところのワンシート・サイズ。
で、これのどこがニセモノかというと、本物の印刷物ではないという点。
厚手のボードに手描きされた1点ものなのだ。
なら、なぜ由緒正しいかというと、スピルバーグの1979年の映画
1941(イチキュウヨンイチ)の映画館のセットの入り口を飾るよう、わざわざ作られたものだから。
つまり1941の本物プロップのニセ・ダンボ・ポスター。
きっと本物を見つけ出すより、何かの資料をもとに描いちゃった方が早いってことになったんだろうね。
同じスピルバーグの
未知との遭遇で脚光を浴び、この映画でも膨大で精巧なミニチュア・セットの製作を指揮したグレッグ・ジーンが大事に保管していたものを譲り受けた。
ハリウッド大通りのオープンセットの電柱にくくりつけられていた高さ3メートルあまりのサンタクロースの電飾(1941のリンク先で確認可)のオマケ付きで。
ニセモノやレプリカよりは、もちろん本物にこしたことはないけれど、ニセモノやレプリカも時として本物とは別の意味や価値を有する場合がある、と思わせる一瞬だね。