やぁ、オレ、異常者。
HELLO my name isホアック・ジーが、今度こんなの10個だけ作ってebayに出すらしいよ。
HELLO I'm insAne(ハロー・アイム・インセイン=やぁ、オレ、異常者)っていう拘束衣を着た8インチ・ダニー。
店主、いろんなダニー、見てきたけれど、ここまでアブナカワイイのははじめてだね。
しかもよくできてる。
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ところで拘束衣映画っていえばジャケット(2005)ってことになるかな、新しいとこでは。
店主は羊たちの沈黙(1991)の大ファンだけど、大昔のドイツのカリガリ博士(1920)を見逃すわけにはいかないね。
いまから30年くらいまえ、映画評論家の大先輩にカリガリを観たこともないヤツに映画を語る資格なし、みたいなこといわれて、といって簡単に観られる類いの映画じゃなかったから8ミリ・フィルムを輸入した。
およそ70分のサイレント映画、ようするに映写機の音しか聴こえない映画、シーンとシーンのあいだに解説やセリフが書かれたカットが入るという昔仕立て。
英語力不足で読み切れないわ、だからストーリーが半分ぐらいしか分からないわ、けれどグラフィカルなセットデザインにあんぐりみとれて、70分があっという間にすぎたっけ。
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精神異常のお医者さんカリガリ博士と、その忠実なしもべの夢遊病患者による連続殺人事件を描いている。
で、終盤、ついに取り押さえられた博士が拘束衣を着せられ独房へ収容されて、そのあとにあっと驚くどんでん返しが・・・。
ホラー映画のルーツという人もいれば、ヒッチコックのようにカリガリを映画作りのお手本にしてきたと公言する監督も少なくない。
ジョー・ダンテが監督したオムニバス映画トワイライトゾーン(1983)の第3話(全4話中、最高の出来だと思うよ)のセットデザインも完全にカリガリってた。
ひとことでいうならドイツ表現主義という芸術。
感情や心理を視覚に例える手法と、勝手に理解している。
いまなら簡単にDVDが手に入るし、しかもBGM付きであきさせないし、たまにはこういう映画観るもいい。
さっきYuo Tubeでチェックしたらセットの書き割りがストリートアートのように見えてきたけれど、これって重症?
ホアック・ジーの新作異常者君は、イマモチャやり過ぎるなよっていう警鐘なのかもしれないね、でも買っちゃおっと。
by tomenosuke_2006 | 2007-03-01 22:14
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