恒例モダニズム・ショー開催。
今年もサンタモニカのシビック・オーディトリアムでモダニズム・アートとアンティックの祭典Los Angeles MODERNISM Sow & Saleが開催される。
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モダニズムとは伝統主義への挑戦状。
20世紀初頭から1930年代(日本でいえば大正末期から昭和初期)にかけて誕生した現代主義とか近代主義、あるいは新感覚派とか新興芸術派のことをいう。
店主はそういうモダニズムの“未来を夢想したデザイン”な感じが気に入っている。
とってもSFチックで型破りなところが好き。
それはテロや水爆、環境破壊や地球温暖化、飢餓やエイズなど予想だにしなかった時代の楽天的な未来趣味。
イエスタデーズ・トゥモローとか、過ぎ去った未来とか、レトロ・フューチャーっていう言葉で語られるアレだ。
「大切なのは伝統を否定するのではなく、伝統にとらわれないことである」とは、かのEkusonemot(エクソーンモット)の言葉、つまり好きにやれってことでしょ、座右の銘。
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さてと、このモダニズム・ショー、来たる5月4日の6時〜9時がゲイラ・オープニングナイト・パーティで入場前売りが90ドル(ネットでも購入可能)、当日が100ドル、もするけれど収益はぜんぶロサンゼルス小児病院に寄付されるんだとか。
期間は5月6日までの3日間で、通常の入場料は15ドルとなっている。
モダニズムに強いアメリカじゅうのアートディーラーが一堂に会する大イベント、ブレランのセットデコレーターが足繁くかよったLAのアンティック・ショップOff The Wall(オフ・ザ・ウォール)も出展者リストに名を連ねている。
おっと、言い忘れてたけれど、オープニングナイト・パーティの名誉ホストはジョニー・デップなんだって。
モダニズムに囲まれてハリウッド・セレブといっしょにシャンパン飲めるんだから、入場料100ドルは安いかもね。
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上のモノクロ写真は1927年のドイツ映画メトロポリスに登場した未来都市。21世紀初め、つまりいまごろをイメージしてデザインされた。バリバリのモダニズムである。
すぐ上のカラー写真はことあるごとに引用させてもらってるブレードランナー(1982)から、2019年のLAダウンタウンの夜。美術的にメトロポリスの兄弟分ってとこだろう。この映画をネオ・モダニズムと呼ばずして何といわんやである。


by tomenosuke_2006 | 2007-03-04 00:13 | ムカシモチャ
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