今年最初の強烈、Mister Cartoonの14inchフィギュア。
今年最初の強烈、Mister Cartoonの14inchフィギュア。_a0077842_1043455.jpgいくらマシン彫りが昔ながらの手彫りより早く仕上がるとはいっても、タトゥーいれるのってけっこう痛い、血も出るし。
このまえブレランのファンサイトBLADEZONEのぞいたら、胸から肩から左腕全体にブレランの世界を巧みにコラージュさせた総天然色のタトゥーいれた女の子が紹介されてたけれど、痛いのちょいと知ってるだけに頭が下がります。
彼女こそ本物のブレラン・マニア、ここまでやれば誰も文句はいいません。
そ、誰にも文句を言わせない凄みっていうか、迫力っていうか、覚悟みたいなものがタトゥーにはあるのだよ。
誰かをビビらせるためのものじゃないけれど、どうしても威嚇力あるから、場合によっては忌避されてしまう不公平な芸術・・・肉体を虐める絵、痛みをともなう絵、汚れを払拭する清めの絵ともいわれている。
外側だけじゃなくて内側も、肩にやるなら脇も、背中の次は胸や腹に、線よりは面、小さいよりは大きい方が、それなりに意味がある。
LAあたりを歩いていると、スゴイのによく出会う。
そんなとき、目が合ったりしたら「ナイス・タトゥー」といって称賛の言葉をかけるのが仁義だから、覚えておきなさい。
さてと、いまじゃグラフィティ描いてるストリート・アーティストの中からスターが誕生し、オモチャの世界に創作の場を広げるなんてことは珍しくないけれど、タトゥーの世界からもついにスター・アーティストが乗り込んできた。
その名はLAタトゥー界の巨星ミスター・カートゥーン
エミネムをはじめ、ヒップホップやそっち系の人たちのからだに永遠を刻み続け、志願者・希望者はあとを絶たず、3年先まで予約が詰まっているという超人気ぶりは、もはやカリスマ彫師といった方がいいだろう。
特徴はモノトーン、東洋の水墨画のタッチで洋の題材を扱う、ちりばめられたアルファベットは写経のごとく宗教的ですらある。
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この方がミスター・カートゥーン様である。

ミスター・カートゥーンといえばNIKEにデザインを提供していることでも有名だね、彼のバージョンはつねに品薄、プレミア価格で取り引きされている。
で、その肝心のオモチャとはニンギョー・プロジェクトのSuper Rad Toysから数日前に1313個限定でリリースされ、もうソールドアウトになった14inch(約36センチ)の大型フィギュア、The Lost Angel(ザ・ロスト・エンジェル)、当然、全身タトゥー入り。
あの精巧なフィギュアで評判のマクファーレンもかなわない強いソウルを発散させ、リアルかつストイックな造りは向かうところ敵なし?
ダニーだ、ファットキャップだなんてはしゃいでいたら、“喝”入れられそうな気配が漂っている。
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顔は孤独なピエロ風。
ディッキータイプのワークパンツをはき、その下にはチェックのボクサーパンツがのぞく。
Estevan Oriol(エステヴァン・オリオル)の “LA Hands”Tシャツがふだん着、もちろん履いているのは“Air Force One”(A1のほかにNIKE Cortezも付属)だ。
そしてロスト・エンジェルの名前のとおり大きな天使の翼(取り外し可)をつけ、右手にはSONYじゃなくてFONY(インチキの意味)ブランドのラジカセときた。
ファンタジーと現実が混沌とした人型の超日常。
こういうの生理的にイヤっていう人もいるだろうけれど、熱烈に欲しい人もいることを信じて、5個、入手した。
1個は留之助の殿堂入り、残りの4個が4-SALEとなるのでよろしく。
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このロスト・エンジェルというキャラクター、じつはミスター・カートゥーンが近日発表するグラフィック・ノヴェルの主人公だといわれている。
どんなストーリーで、どんな活躍するかは極秘、きっと映画化されるんだろうなぁ。
グラフィック・ノヴェルの映画化といえばシン・シティを思い出すけれど、できればヒストリー・オブ・バイオレンスよりでお願いしたいと思うのは店主だけだろうか。




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by tomenosuke_2006 | 2007-03-18 12:59
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