FURNISH
FURNISH_a0077842_23235039.jpgベルリンの出版社Die Gestalten Verlag (dgv)から4月に出る本、FURNISH(ファーニッシュ/英語版)やほかにも2種類、売りにくいのは分かってるけど、オーダー入れちゃった。
と、そのあとすぐ店長から定時報告の電話があって、アメリカからSWINDLEの9号と最新版10号、それにもう1種類、変わった本が届きましたよ。
?・・・そう、そう、そうだった。
思い出したよJeremy Fish(ジェレミー・フィッシュ)が去年出した作品集I'm With Stupid(オバカと一緒)も注文してたんだわ。
こうなると、オブジェモチャ系の本も堂々たる品揃えだねぇ、けっこうな在庫ってことだ。
ジェレミーの本と彼のオブジェモチャ、それからあとの2種類の本We Love Magazines(4月発売)とSuper Sonic:Visuals for Music(5月発売)についてはおいおい紹介するとして、まずはFURNISH、サイズは23cm×28cm、オールカラーの272ページ。
“21世紀のための家具とインテリアデザイン”というサブタイトルのこの本は、世界の家具作家や建築家やグラフィックデザイナーによる最新作を網羅している、らしい。FURNISH_a0077842_23335389.jpg
下にこの本の中身を4見開きほど紹介してるから、ま、見てちょうだい。
雨風しのげたらそれでいいとか、用を足せれば十分みたいな、簡素とか質実というのかな、そういう思想と対峙するのが、この家具たちだね。
もはやアート、芸術との共生、風呂上がりにこういう家具のまえをステテコ姿で横切るのはいけません、ってか。
ならリラックスできないか、緊張を強いられるかっていうと、ユーモアや遊び心を感じさせてくれるから不思議、とってもシュール。
使い勝手や機能をウンヌンするのは20世紀の家具でよろしい、21世紀は精神のおさまり具合や居心地のよさを優先するのだ、ということ、この本の写真から読みとることができる。
たとえば右下の白いプラスチックのツルンとした一人掛けの椅子だけど、なんか日除けがついた乳母車のような、母のような、子宮のような、“ただいまぁ”みたいな感じ、受けませんか?
こういう高そうな家具はとりあえず写真で十分、本で満足、店主はオモチャでとっくに代用してますから。
留之助ではじめてダニーを見たある中年男性が「なんだ、貯金箱にもならんのかぁ、くだらん」といったけれど、銀行スーベニアのソフビ貯金箱は20世紀の遺物ってとこでしょう。
で、ダニーはといえば21世紀生まれの居心地のいい異物なんだよ、分かる人には分かるよね。
本国アメリカでは発売後、数分で売り切れた フライング・フォートレスの新作ダニーですが、留之助にはまだ在庫あります、買うならいまですよぉ、なんてことここでいうつもりじゃなかったんだけどなぁ、“本”末転倒とはこのことだね。



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by tomenosuke_2006 | 2007-03-29 03:34 | 書店入荷新着情報
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