最初で最後のアンクルハンドガン。
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アンクルガン・ドット・コムの主催者ブラッド・ファーガソンさんがフラットグリップのオリジナルモールドを所有していることは1年以上まえ、何度かメールをやりとりして知った。
あくまでも実銃用のモールド。
それから抜いた硬質プラスチック製グリップをアメリカ国内のファンたちに150ドルで提供していた。
またグリップ内側の突起を一部削り取りブランクガン(日本でいうところの金属製モデルガン)にも使えるようカスタマイズもしていた。
そこでマルゼンのP38エアガン用も作ってもらえないものかと交渉し、去年の夏、やっと了解してもらったのだった。
モナカタイプのグリップのように縦に走る分割ラインがないというだけで、これほどまでに印象が異なるものだろうか。
はじめてフラットグリップを装着したマルゼンを握ったとき、ソロやイリヤが感じたであろう感触さえ伝わってくる気がした。
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ブラッドさんから届けられたグリップは全部で6点、申し分ない完成度だと大喜びしたのも束の間、マルゼンに装着すると幾分の調整が必要だと分かった。
見た目を重んじるアメリカ人(ブラッドさん)の価値観で作られたグリップは、かならずしも満足のいくものではなかったのだ。
マガジン・ストッパーがわずかにグリップに当たって動かない。
つまりこのままではマガジンを抜き挿しできない。
ストッパーに干渉する部分を、そのすぐ上にあるストック取り付け用のネジ穴を回避しながら削り取らねばならなかった。
が、いちばんの問題はマルゼンとの相性だった。
あるきまったグリップを着けた銃に限って、シューティング途中でブローバックしなくなってしまうのだ。
何がどうちがうのか、どこに問題があるのかついに解明できないまま、せっかくのグリップ2点は使用を断念せざるをえなくなった。
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このフラットグリップには他のレプリカにない外見的特徴があと2点。
グリップ中央のイニシャル・スクエアと呼ばれる凹みにもスリットラインが入っていること。
もうひとつ、スコープマウントの取付けレールがくさび状にカットされている。
ハンマーやバレルなどのトリミングをすませ、バクレツパイナップルさんの鉄製12スリット&スモール・フロントホール版のマズルブレーキを取り付けた。
日米コラボの最高にリアルなアンクルガンの完成が目前に迫った。
あとはやっぱり店長の出番でしょう、ファンの皆さんにはいましばらくのお待ちを、出し惜しみはいたしませんから(と決意しました)。
ところでブラッドさんがマルゼン用グリップの製作を取り止めた理由は、アメリカ国内でも相性問題などで不評をかったからだった。
たぶん2度と作られることのないマルゼン用グリップ、複製を考えてはみたけれど、それでは価値が薄らぐような気がしてやめました。
by tomenosuke_2006 | 2007-04-02 02:18 | 留之助プロップレプリカ
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