ブライアン・テイラーのキーチェーン。
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スコットランドのアーティスト、Brian Taylor(ブライアン・テイラー)の絵を嫌いだという人はいんじゃないかな。
たとえキャラがオデキや吹き出物で醜い顔をしていても、あるいは魂の抜け殻のような空洞の頭を持っていたって、不気味のまえに郷愁をそそられてしまう。
それはブライアンの絵に、ポパイやベティ・ブープのフライシャー兄弟や、白雪姫(1937年)まえの青年ディズニーが創作したようなアメリカン・カートゥーンの血が流れているから。
古き良き時代の漫画映画に対するブライアンの憧憬とか愛情の深さは、たとえば彼のサイトCandykiller(キャンディキラー)をのぞけば分かるでしょう。
若き日のフライシャー兄弟やディズニーたちと同年代のブライアンが、時を超えて同盟を結んだ証しとでもいうべき作品の数々。
先人がカートゥーンを通して1930年代(世界恐慌の憂いに満ちた時代)の人々に笑いと勇気を与えたように、ブライアンの絵からは21世紀の混沌を夢に変える陽性の波動を感じるのだよ。
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それよりきょう書きとめておきたいのは、売り値1000円足らずの小さなキーチェーンだって、こだわれば商品化されるのに1年もかかってしまうということ。
ブライアンがWheaty Wheat Studios(ウィーティ・ウィート・スタジオ)と進めてきたジャック・ラビットのキーチェーンがそれ。
同時進行のフルサイズ(どれくらいの大きさか発表されていない)フィギュアにいたっては今年の暮れから2008年1月のうちに発売されるというんだから、完成までに1年半以上!
短気で浮気な店主としては、ただただ唖然とするばかりなのだ。
とにかくぜんぶで3種類(上の写真の左から、レトロ、モノ、グロウ)の出荷がやっと決まった。
おでこに絆創膏、目からは涙、お腹には手術の跡・・・ジャック・ラビットってどんな経歴の持ち主なんだろう・・・ブライアン・テイラーが丹精込めて立体化した初のキャンディキラー・キャラを、あなたもおひとつ、といわず3つともぞうぞ。
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by tomenosuke_2006 | 2007-06-01 09:12
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